き‐かん〔‐クワン〕【気管】
気管
気管
気管、喉笛
気管・気管支軟化症
気管・気管支軟化症は,息を吐いたときに気管や気管支の断面が扁平となり,内腔が狭くなる病気です.原因は気管支の近くにある大きな血管(大動脈)による圧迫や,気管の壁の中の軟骨がもろく弱いため,あるいは気管の発育異常によるものです.先天性食道閉鎖症の約10%に治療を必要とする気管軟化症が合併します. 主な症状は,犬が吠えるような咳(犬吠様咳嗽),息を吐くときや泣いたとき,ミルクを飲むときにのどがゴロゴロ鳴ったりします.また,繰り返す肺炎をきたすこともあります.気管軟化症では胸部X線の側面像で気管が扁平に見えることがあります.最終的な診断はシネトラキオグラフィー(安静呼吸時の気管の内径の変化から診断する方法)や,気管支鏡検査によって行います.気管の外からの圧迫が疑われるときは,造影CTや大動脈造影を行うこともあります. 治療はおもに理学療法や感染対策などの内科的な治療を行い,多くは2歳頃までに症状が徐々に軽快します.しかし,生命の危険があるときや,人工呼吸器の助けが長期にわたって必要なときは手術を考慮します.気管軟化症に対する手術は,圧迫している大動脈を前方に引っ張って気管の内腔を広げることを目的にした大動脈胸骨固定術が行われます.気管支軟化症に対する手術には,扁平化して狭くなっている気管支の一部を切り取って気管とつなぎ合わせる方法,気管支の外側をステントという強度のある円筒で支える外ステント術,あるいは内視鏡を使って気管内にステントを挿入する方法があります. |
気管
気管
気管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 06:17 UTC 版)
「気管」も参照 気管(trachea)とは、喉頭(C4〜6)から気管分岐部(Th4〜5)までの部分。気管の長さは約10cm、内径は2〜2.5cmである。気管分岐部はおおむね胸骨角平面(ルイ角平面)の高さにある。 気管は基本的に連続して空気が出入りし続ける管であるため、食物を摂取するときだけ物体が通過する食道と異なり、常に潰れないように内腔が確保されていなければならない。そのため、気管の外側は気管軟骨輪(Tracheal rings)と呼ばれるC字形の硝子軟骨が連続して積み重なり、軟骨と軟骨の間を輪状靱帯(Annular ligaments of trachea)が結ぶ構造になっており、頸部の動きに伴う屈曲が容易な柔軟性を保ちながら、つぶれないような強度を確保している。 気管の開始部には喉頭と呼ばれる複雑な構造が発達しており、食物が誤って気管内に侵入するのを防いでいるほか、哺乳類では発声器官の声帯を生じている。 なお、救急医療に際しては、気道確保のため、気管挿管や気管切開を行なう場合がある。
※この「気管」の解説は、「下気道」の解説の一部です。
「気管」を含む「下気道」の記事については、「下気道」の概要を参照ください。
「気管」の例文・使い方・用例・文例
- 気管支喘息
- 彼の気管支炎は治った
- 気管支炎
- 排気管
- 気管支
- 排気管から黒煙が出ていた。
- アジスロマイシンは気管支炎と肺炎の治療に有効である。
- 気管支拡張症で気道が損傷してしまっている。
- 気管支鏡を入れるのはつらい経験だと言う人もいる。
- 人工呼吸器を装着するため、彼は気管切開術を受けた。
- 在宅患者さんに気管内吸引を行うのは今回が初めてです。
- その病状は慢性気管支炎といわれている。
- あなたは気管支炎が完全に治りましたか?
- 風邪をひくとよく気管支炎になります。
- 気管支カタル.
- 気管支.
- 気管支カタル
- 気管炎
気管と同じ種類の言葉
- >> 「気管」を含む用語の索引
- 気管のページへのリンク