膝蓋骨
膝蓋骨
【英】:Patella
膝関節の前面にあり、尖端を下方に向けた扁平な栗の実によく似た骨で、幅広い上端部が膝蓋骨底で、尖った下端部が膝蓋骨尖である。大腿四頭筋腱中に発生した種子骨とみなされ、上縁には大腿直筋と中間広筋の内側縁には内側広筋の、外側縁には外側広筋のそれぞれの腱が付着する。前面は凸面状で、大腿四頭筋腱による縦に走る小隆起を伴う粗面をなし、小血管孔がある。後面には、上方の広い卵形の平滑な面と、下方の小さい逆三角形の粗な面がある。平滑な面は大腿骨の膝蓋面に対する関節面をなし、中央部にある縦方向の隆起によって小さい内側部と大きい外側部に分けられる。下方の粗面の下端には膝蓋靱帯が付着するが、粗面の上方部には脂肪組織が入り、脛骨と膝蓋骨とを隔てる。ラテン語のPatera(皿・円板状の)の縮小形。
膝蓋骨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 14:23 UTC 版)
この記事は過度に一次資料に基づいています。あるいは検証可能性のために、医学に関する、より信頼できる情報源を必要としています。
(2022年2月) |
![]() |
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2025年7月)
翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
骨: 膝蓋骨 | |
---|---|
膝蓋骨(正面)
|
|
名称 | |
日本語 | 膝蓋骨 |
英語 | Patella |
ラテン語 | Patella |
画像 | |
アナトモグラフィー | 三次元CG |
関連情報 | |
MeSH | Patella |
グレイ解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
膝蓋骨(しつがいこつ、英: patella)は、三角形の骨で、大腿骨に繋がっており、膝の前面を保護している。人体の中では最も大きな種子骨である。その形状から、膝の皿とも呼ばれる。
膝蓋骨は大腿四頭筋腱に付着している。大腿四頭筋は収縮することで膝をまっすぐにする筋肉で、このうちの中間広筋が膝蓋骨底に付着している。また外側広筋腱と内側広筋腱がそれぞれ膝蓋骨の外側縁、内側縁に付着する。
膝蓋骨の主要な機能は、膝を伸縮することにある。膝蓋骨は腱が大腿骨を動かす際に、てこのような役割を果たすのである。
膝蓋骨は2歳から6歳頃までの間に骨化するが、先天的理由もしくは再生不良が原因で膝蓋骨が無い人もいる。また分裂膝蓋骨を持つ人は人口の約2%程度いるとされるが、通常は自覚症状を持たない。
関連項目
外部リンク
- 膝蓋骨 - 慶應医学部解剖学教室 船戸和弥
膝蓋骨
「膝蓋骨」の例文・使い方・用例・文例
膝蓋骨と同じ種類の言葉
- 膝蓋骨のページへのリンク