気筒休止エンジンの課題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/31 00:42 UTC 版)
「気筒休止エンジン」の記事における「気筒休止エンジンの課題」の解説
気筒停止した時の振動の低減や、気筒停止に切り替えた時の出力変化をいかに低減させながら、気筒停止運転をいかに長く作動させるかが課題である。GMでは気筒停止で作動させられる間隔が短く、思ったほど低燃費効果が現れないとしている。またバンクごとに触媒をもつV型エンジンにおいて片バンク休止を行う場合、触媒の温度を維持するために適宜休止するバンクを切り替える必要がある。 上記の課題の他にも気筒休止以外で低負荷時のポンピングロス低減が図りやすくなっている点もある。例えば現在DOHCを中心に普及している位相変化タイプの可変バルブタイミング機構においては作用角の広いカムを用い遅角する事で吸気遅閉じによるポンピングロス低減が図れる他、同じくポンピングロス低減に有効なEGR導入を多く行う事が増えたため、機構や制御が複雑となる気筒休止をさらに採用するメリットが低減している側面もある。 ただし位相変化タイプの可変バルブタイミング機構の採用が難しく、気筒休止機構を内蔵できるロッカーアームがもとより存在しているSOHCおよびOHVにおいては現在でも有効であり、導入しやすい機構ともいえる。
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