気道確保
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/13 07:22 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2022年12月)
|

気道確保(きどうかくほ、英: Airway management)は、呼吸に必要な酸素の通り道である気道の物理的な閉塞を予防、解除することにより窒息を予防し呼吸管理を行うための処置である。心肺蘇生においては、まず第一に行われる処置。
意識レベルの低下した人では筋肉が弛緩し、舌根が後方(背側)に落ち込むために上気道を閉塞する。これを「舌根沈下」と呼ぶ。また、意識が正常であっても声帯の固定、気管内の腫瘍による閉塞、気管周囲の腫脹による圧迫あるいは気管支喘息などさまざまな要因で気道が閉塞してしまうことに対し、呼吸のための換気路の確保を要することがある。
原因の如何に関わらず気道閉塞は一刻も早く取り除かなければならない。
方法


一般に以下の方法がある。
- 頭部後屈(Head tilt/Chin lift)
- 下顎挙上(Jaw thrust)
- 下顎を持ち上げることで、舌も前方に移動するため舌根沈下による気道閉塞を解除できるもので、最も基本的な気道確保法である。またこのとき体位を側臥位(回復体位)とすると吐物を口腔内からスムーズに排除し誤嚥を予防できるうえ重力による舌根沈下を防ぐことができる。
- エアウェイ(Oropharyngeal airway:OPA/Nasopharyngeal airway:NPA)
- ラリンジアルマスク(Laryngeal mask airway:LMA)
- コンビチューブ(Combitube)
- 気管挿管(Intubation)
- 気管内チューブと呼ばれるプラスチック製のチューブを気管に挿入し直接気管内へ換気路を確保。
- 気管切開(Tracheotomy)
- 頚部を切開し直接気管に孔を開け交通できるようにする方法。人体を傷つけることになってしまうが閉塞部が声門より口側にある場合、気管内挿管が困難な場合、長期にわたり人工呼吸を必要とする場合に有効である。
関連項目
- 回復体位 - 応急処置として用いられる横向き姿勢
気道確保
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 06:08 UTC 版)
訓練をうけた救助者が人工呼吸を行う場合は、最初の人工呼吸の前に気道確保を行う。 仰向けに寝かせた状態で片方の手で額を押さえ、もう片方の人差し指と中指で顎を上に持ち上げる頭部後屈顎先挙上法を用いる。 口の中に異物があればできる範囲で除去する。
※この「気道確保」の解説は、「一次救命処置」の解説の一部です。
「気道確保」を含む「一次救命処置」の記事については、「一次救命処置」の概要を参照ください。
- 気道確保のページへのリンク