電解質異常とは? わかりやすく解説

電解質異常

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/20 10:43 UTC 版)

電解質異常(でんかいしついじょう、()electrolyte imbalance)とは、体内の電解質の濃度の異常である。


  1. ^ 細胞外液で測定した電解質濃度が正常なら電解質異常がないとは言い切れない。たとえば、糖尿病性ケトアシドーシスでは、細胞内のカリウムの不足があっても、アシドーシスのために細胞外にカリウムが移行して、細胞外カリウム濃度が正常であることもありうる。MSDマニュアル プロフェッショナル版 / 10. 内分泌疾患と代謝性疾患 / 糖尿病と糖代謝異常症 / 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)
  2. ^ 細胞内外は細胞膜で隔てられており、蛋白や電解質を含む、水以外の物質の通過は細胞膜で制御されている。
  3. ^ 血漿と組織間液は毛細血管壁で隔てられ、蛋白や蛋白に結合している物質は毛細血管壁を通過しない。
  4. ^ 血中のカルシウムの半分はイオン化、残りは蛋白や陰イオンと結合している。この表ではカルシウムの総量を示している。
  5. ^ 血中のマグネシウムの約55%はイオン化しているが、残りは蛋白や陰イオンと結合している。この表ではマグネシウムの総量を示している。
  6. ^ 重炭酸イオンは動脈血ガス検査の一環として測定されるこ とが多い。静脈血では、動脈血と比べ、1~2 mEq/L程度、重炭酸が高くなる。
  1. ^ a b c d e 嶋田昌司「電解質異常をみる検査 (特集 日常頻用される検査値を読み解く!) -- (病気・病態と検査)」『月刊薬事』第58巻第9号、じほう、2016年7月、2093-2102頁、ISSN 0016-5980NAID 40020896821  (要購読契約)
  2. ^ [1]輸液の基礎知識|輸液と栄養|大塚製薬工場
  3. ^ a b c d e f g h i j ー解説と利用の手引きー」.日本臨床検査標準協議会 基準範囲共用化委員会 編. (PDF)
  4. ^ 内田俊也「Primers of Nephrology-3:水電解質異常」『日本腎臓学会誌』第44巻第1号、日本腎臓学会、2002年1月、18-28頁、doi:10.14842/jpnjnephrol1959.44.18ISSN 03852385NAID 10008361876 
  5. ^ a b 共用基準範囲対応CTCAE Grade定義(2019/3/2更新)
  6. ^ a b 磯崎泰介, 菱田明「マグネシウム・微量元素の代謝異常」『日本内科学会雑誌』第95巻第5号、日本内科学会、2006年5月、846-852頁、doi:10.2169/naika.95.846ISSN 00215384NAID 10018198864 
  7. ^ a b c d e f 黒川清, 春日雅人, 北村聖, 大西宏明, 高久史麿『臨床検査データブック』医学書院、2021年。ISBN 9784260042871NCID BC05045707 
  8. ^ 志水英明「これだけは知っておきたい酸塩基平衡異常 (特集 もう一度,基本から理解する電解質・酸塩基平衡異常)」『月刊薬事』第59巻第5号、じほう、2017年4月、909-916頁、ISSN 0016-5980NAID 40021174544  (要購読契約)


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電解質異常

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 05:43 UTC 版)

点滴静脈注射」の記事における「電解質異常」の解説

輸液製剤選択や、点滴量の決定への誤り結果不適切輸液製剤選択、および量の計算誤りそもそも点滴要しないにもかかわらず過量点滴行ったことにより生じる。

※この「電解質異常」の解説は、「点滴静脈注射」の解説の一部です。
「電解質異常」を含む「点滴静脈注射」の記事については、「点滴静脈注射」の概要を参照ください。

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