炭酸水素塩
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炭酸水素塩(たんさんすいそえん、hydrogencarbonate)または重炭酸塩(じゅうたんさんえん、Bicarbonate)は炭酸水素イオンを含む、水素塩(酸性塩)の一種である。リチウムを除くアルカリ金属塩、カドミウム塩、およびアンモニウム塩などが固体の結晶として単離されているが、アルカリ土類金属その他の炭酸水素塩は、これらの炭酸塩と過剰の二酸化炭素の反応により水溶液中でのみ存在し、固体として分離しない。
- ^ a b “hydrogencarbonate (CHEBI:17544)”. Chemical Entities of Biological Interest (ChEBI). UK: European Institute of Bioinformatics. 2014年9月7日閲覧。
- 1 炭酸水素塩とは
- 2 炭酸水素塩の概要
- 3 炭酸水素イオン
重炭酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 09:14 UTC 版)
重炭酸イオン(HCO−3)は血液中では、クロール(塩素イオン)に次いで多い陰イオンであり、生体の酸塩基平衡の主要な緩衝機能をもち、血液のpHを7.4前後に維持している。 食物等から摂取される他の電解質とは異なり、人体内で生成されるのが特徴である。重炭酸イオンは、生体内の代謝で生成された二酸化炭素から生成される。肺では、この反応は逆向きに進み、生成された二酸化炭素が肺胞を経て体外に放出される。 CO 2 + H 2 O ⟶ H + + HCO 3 − {\displaystyle {\ce {CO2 + H2O -> H+ + HCO3-}}} 重炭酸も電解質であるが、重炭酸の異常は、電解質異常ではなく、酸塩基平衡異常の一環として扱われることが多い。 酸塩基平衡異常pHpCO2HCO3代謝性アシドーシス低下 (酸血症) 代償性に低下 一次性に低下 代謝性アルカローシス上昇 (アルカリ血症) 代償性に上昇 一次性に上昇 呼吸性アシドーシス低下 (酸血症) 一次性に上昇 代償性に上昇 呼吸性アルカローシス上昇 (アルカリ血症) 一次性に低下 代償性に低下
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「重炭酸」の例文・使い方・用例・文例
- 重炭酸ソーダ,重曹
- 重炭酸ソーダ.
- 重炭酸ナトリウム, 重曹.
- NaHCO3 は重炭酸ソーダ, すなわちいわゆる重曹のことである.
- 重炭酸ソーダ
- 胃があまりに多量の酸を小腸に空にするときはいつも、すい臓と胆管から水と重炭酸塩の分泌を刺激する消化管ホルモン
- 酸の蓄積、あるいは体からの塩基の異常損失(下痢や腎臓病など)の結果として生じる体液中の酸血症と重炭酸塩濃度
- 硬水の主な原因である重炭酸塩
- 重炭酸ナトリウム、ロッシェル塩、および酒石酸を含む泡立ち塩
- 重炭酸ソーダという化合物
- 重炭酸塩という化合物
重炭酸と同じ種類の言葉
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