低カルシウム血症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 02:08 UTC 版)
低カルシウム血症 | |
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カルシウム | |
概要 | |
診療科 | 内分泌学 |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | E83.5 |
ICD-9-CM | 275.41 |
DiseasesDB | 6412 |
eMedicine | emerg/271 |
Patient UK | 低カルシウム血症 |
MeSH | D006996 |
低カルシウム血症(ていかるしうむけっしょう、英:hypocalcemia)とは、何らかの原因によって血漿中のカルシウムイオン濃度が生体に必要とされる値よりも低下した状態のことである。
臨床
副甲状腺機能低下症、偽性副甲状腺機能低下症、ビタミンD欠乏症と依存症、腎疾患(重金属中毒)等を原因として発症する[1]。
例えば、カルシウムイオンの骨や腎臓からの再吸収減少、消化管からの吸収減少、血清カルシウムのキレート化現象などにより起こる。血漿中のカルシウムイオン濃度の低下は神経や筋肉の興奮性を増加させるため反射の亢進、強直性痙攣、テタニー、身体症状としてトルソー徴候(上腕をマンシェットで圧迫し血流を遮断することで助産師手位が出現)、クヴォステク徴候(顔面神経を叩打することで上唇に筋緊張が出現)、ルスト徴候(腓骨神経を腓骨頭後方で叩打することで足の背屈が起こる)などが認められる。低カルシウム血症が持続すると副甲状腺の主細胞の過形成による続発性副甲状腺機能亢進症が生じる。
治療
原疾患の治療と並行しビタミンDあるいはカルシウム製剤[2]の投与を行う事が有る。
脚注
- ^ 低カルシウム血症 MSDマニュアル プロフェッショナル版
- ^ 医療用医薬品 : アスパラ (アスパラ CA錠200) KEGG
関連項目
参考文献
- 日本獣医病理学会編集 『動物病理学総論 第2版』 文永堂出版 2001年 ISBN 4830031832
- 日本獣医内科学アカデミー編 『獣医内科学(小動物編)』 文永堂出版 2005年 ISBN 4830032006
低カルシウム血症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/13 08:14 UTC 版)
腫瘍細胞から血中に流出したリン酸とカルシウムイオンの溶解度積は小さいため、血中でリン酸塩を生じ、結果としてカルシウムイオン濃度は下がる。 リン酸は十分な濃度存在しており、減少分が増加分を上回らないと考えられる。(医大生の推測)
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「低カルシウム血症」の例文・使い方・用例・文例
- 低カルシウム血症を治療する
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