女性化乳房
【概要】 男性の乳腺組織が発達して乳房の腫大した状態である。抗HIV薬の併用療法を長期間行った患者の中で見られることがある。まず乳輪下に硬結、腫瘤ができて本人が気づく。さらに女性乳房のように半球状に膨隆するものまである。ほとんどは症状がないが、痛みを感じることもある。片側のことも両側のこともある。
【詳しく】 エストロゲンの増加か、エストロゲン/アンドロゲン比の乱れによる相対的エストロゲン作用の増大によって起こると考えられているが、血中ホルモンの測定では異常がないことが多い。思春期の男子の半数以上に認められる。病的な原因として、薬剤(特にエストロゲン製剤)、腫瘍(精巣、副腎)、その他が知られているが、プロテアーゼ阻害剤によるリポジストロフィーの部分症状である可能性がある。
女性化乳房
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/06/04 05:42 UTC 版)
| 女性化乳房 | |
|---|---|
| 別称 | Gynecomastia |
| |
|
| 22歳男性の非対称性女性化乳房 | |
| 概要 | |
| 診療科 | 形成外科 |
| 鑑別 | 偽性女性化乳房、男性乳癌 |
| 分類および外部参照情報 | |
| ICD-10 | N62 |
| ICD-9-CM | 611.1 |
| DiseasesDB | 19601 |
| MedlinePlus | 003165 |
| Patient UK | 女性化乳房 |
| MeSH | D006177 |
| 偽性女性化乳房 | |
|---|---|
| 別称 | Lipomastia, Adipomastia, fatty breasts |
| |
|
| 女性化乳房および偽性女性化乳房を併発していると考えられる男性 | |
| 概要 | |
| 診療科 | 形成外科 |
| 原因 | 体重増加、体重減少 |
| 鑑別 | 女性化乳房 |
| 治療 | 脂肪吸引法 |
| 分類および外部参照情報 | |
| Patient UK | 偽性女性化乳房 |
| 関連記事一覧 |
| 体重 |
|---|
女性化乳房(英: Gynecomastia, Gynaecomastia[注 1])は、 男性においてエストロゲンとアンドロゲンのホルモンバランスが崩れることで乳腺組織が増殖し、片側または両側の乳房が非癌性に腫大する状態を指す[2][3]。身体的には女性化乳房は完全に良性であるが、深刻な心理的苦痛、社会的偏見、および性別違和を伴うことがある[4]。
また偽性女性化乳房(英: Pseudogynecomastia[5],Lipomastia[注 2],Adipomastia[注 3];直訳:脂肪性乳房)は、男性の胸部に過剰な脂肪組織層が存在する状態を指す[6][7][8]。偽性女性化乳房は腺組織(および脂肪組織)の隆起を伴う女性化乳房とは異なる[6][5]。
通常、触診により腺組織の有無を確認することで、これらは容易に区別可能である[9][10]。また偽性女性化乳房では乳房の痛みや圧痛が生じない点でも(真性)女性化乳房とは異なる[11]。
女性化乳房は、母親からのエストロゲンへの曝露による新生男児、思春期を迎えた少年、50歳以上の高齢男性、および肥満男性において正常な現象である場合がある[2]。女性化乳房の殆どの場合、診断検査は必要ない[2][3]。ホルモンバランスの異常が女性化乳房を引き起こすことがあり、その原因として、肝疾患、腎不全、甲状腺疾患、一部の乳房外腫瘍など、エストロゲン/アンドロゲン比率が上昇するあらゆる病態が考えられる。アルコールや一部の薬剤も乳房の肥大を引き起こし得る[2][12]。その他の原因としては、クラインフェルター症候群、代謝異常、またはテストステロン産生の自然な減少が挙げられる[2][4][13]。これは、エストロゲンとアンドロゲンのレベルがともに正常であっても、その比率が変化する場合に発生する可能性がある[12]。
偽性女性化乳房[3][4]は肥満の男性によく見られ、特に大幅な減量を行った男性において顕著である[11][9]。時に、女性化乳房と偽性女性化乳房が併存することがある。これは、脂肪組織がエストロゲンの合成を担う酵素であるアロマターゼを発現しているので、過剰な脂肪を持つ男性ではエストロゲンが不均衡に多く産生され、腺組織の肥大が生じることに起因する[11][14]。
女性化乳房は、男性の乳房組織に生じる最も一般的な良性疾患であり、男性の35%に見られる[3][15]。思春期の男子の最大70%が、自然な経過としてある程度の女性化乳房を発症する[4]。これらの内75%は発症から2年以内に治療を行わなくても自然治癒する[16]。2年以内に症状が改善しない場合、あるいは羞恥、疼痛、圧痛を伴う場合は、治療の対象となる[17][18]。2年以上持続する女性化乳房に対する薬物療法は、多くの場合効果が認められない。
アロマターゼ阻害薬などの薬剤は有効である[19]。アロマターゼ過剰症やポイツ・ジェガーズ症候群などの疾患に起因する稀な女性化乳房の場合でも同様である[20]が、症状を改善するためには余剰な組織を外科的に切除する必要がある場合もある[21]。2019年には、米国で24,123人の男性患者がこの手術を受け、2000年以降19%の増加となった[22]。
定義
女性化乳房とは、エストロゲンとアンドロゲンのホルモンバランスが乱れることで乳房組織が肥大し、男性の一方または両方の乳房が非癌性に肥大する状態である[2][3]。また偽性女性化乳房とは、真の乳腺組織の成長を伴わずに男性の乳房に皮膚や脂肪組織が過剰に存在する状態と定義され[7][8][23]、一般的に肥満と関連している。女性化乳房と偽性女性化乳房は異なる病態であり[3][4]、両者は身体検査で区別される[11][9][23]。
徴候・症状
女性化乳房とは、男性において片側または両側の乳房が、対称的あるいは非対称的に常に肥大する状態を指す。乳頭および乳輪の皮膚の下に、柔らかく圧迫可能で可動性のある乳腺組織の塊が触知される。これは、より柔らかい脂肪組織とは対照的であり、脂肪組織は腫瘤とは無関係である[15][24]。また思春期、特に発育初期に観察される女性化乳房には、乳房の圧痛や乳頭の過敏を伴うことがある[23]。痛みを伴う、不快感を伴う、急速に増大する、身体の他の部位の腫瘤に伴う、または持続する女性化乳房については、専門医による原因特定が必要である[25]。皮膚の陥凹、乳頭分泌物、乳頭陥没は女性化乳房の典型的な特徴ではなく、他の疾患に関連している可能性がある[15]。乳頭からの乳汁分泌は典型的な所見ではないが、プロラクチン産生腫瘍を有する女性化乳房の患者に見られることがある[12]。乳輪径の増大や胸部の非対称性も、女性化乳房の徴候である場合がある[26]。
女性化乳房に関する研究の多くはその原因や治療に焦点を当ててきたが、メンタルヘルスや生活の質(QOL)全般への影響を調査したものは殆どない。女性化乳房には心理社会的影響があり、身体的成熟や自己同一性の形成段階にある思春期の若者にとっては特に大きな課題となり得る。その影響には、身体イメージの乱れ、拒食傾向、自尊心の問題、社会的引き籠もり、不安、羞恥心などがある[27]。女性化乳房のある男性は、その外見や乳癌の可能性に対する懸念から、不安やストレスを感じているように見えることがある[28][29]。特定の研究では、女性化乳房が鬱病、不安、摂食障害など、様々な心理的・社会的課題に繋がる可能性があることが示唆されている[30]。
素因
女性化乳房は、エストロゲンの作用の増強、アンドロゲンの作用の低下、あるいは両者の組み合わせにより引き起こされるエストロゲン/アンドロゲン比率の変化が原因であると考えられている[12]。エストロゲンとアンドロゲンは乳房組織に対して相反する作用を持つ。すなわち、エストロゲンは増殖を促進する一方、アンドロゲンは増殖を抑制する[12][28]。女性化乳房の原因は、約25%の症例において不明である[24][29]。既知の原因には、生理的(正常に生じるもの)なものや、薬物使用、慢性疾患、腫瘍、栄養失調などの基礎疾患に起因する非生理的なものがある。
生理的
生理的(正常)な女性化乳房は、人生の3つの時期に発生することがある。出生直後の女児および男児、思春期の男子、60歳以上の高齢者である[31]。
新生児
男女の新生児の60~90%には、出生時または生後数週間以内に乳房の発達が見られる[28][32]。 妊娠中、胎盤はアンドロゲンホルモンであるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)とDHEA硫酸エステルを、其々エストロゲンホルモンであるエストロンとエストラジオールに変換する。胎盤から産生されたエストロゲンは胎児の血液循環に移行し、それによって胎児に一時的な女性化乳房が生じる[28][33]。また一部の乳児では、乳頭から新生児乳(「魔乳」とも呼ばれる)が漏出することがある[24]。新生児に見られる一過性の女性化乳房は通常、2~3週間で解消する[28]。
思春期
乳輪が円錐状に突出している。
思春期初期に見られるホルモンバランスの乱れ(エストロゲン/アンドロゲン比率の上昇)は、副腎からのアンドロゲン産生の低下とアンドロゲンからエストロゲンへの変換増加の何れかまたは両方が原因で生じ、思春期の男子に一過性の女性化乳房を引き起こす。これは10歳という早い時期から最大65%の思春期男子に発生し、13歳から14歳でピークを迎える[6][34]。通常、思春期の進行に伴いテストステロン値が上昇し乳房組織が退縮するため、10代の75~90%では1~3年以内に自然治癒する[6][28]。17歳まで女性化乳房が持続する男性は10%に留まる[6]。
高齢者
加齢に伴う正常な生理的変化の一環として見られるテストステロン濃度の低下と皮下脂肪組織の増加は、高齢男性において女性化乳房を引き起こすことがある。アロマターゼ活性を有する主要部位である脂肪組織の増加は、テストステロンなどのアンドロゲンがエストロゲンへと変換される割合を高めることに繋がる[28]。更に性ホルモン結合グロブリン(SHBG)の濃度は加齢とともに上昇し、アンドロゲンに比べてエストロゲンとの親和性が低くなる[31]。これらの総合的な結果、エストロゲンとアンドロゲンの比率の上昇がこの集団において老人性女性化乳房を引き起こす[28]。高齢男性における女性化乳房の有病率は24~65%である[28]。
非生理的
薬剤
女性化乳房の症例の約10~25%は、薬剤や外因性化学物質に起因すると推定されている[21][29]。薬剤は、エストロゲン受容体への結合、エストロゲン合成の促進、エストロゲン前駆体の供給、精巣の損傷、テストステロン合成の阻害、アンドロゲン作用の阻害、性ホルモン結合グロブリンからのエストロゲンの遊離などの様々な機序により、エストロゲン活性を増強させたり、エストロゲン/アンドロゲン比を上昇させたりする可能性がある[31]。女性化乳房との関連性が充分に立証されている薬剤には、シメチジン、ケトコナゾール、ゴナドトロピン放出ホルモン調節薬、ヒト成長ホルモン、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、フィナステリドやデュタステリドなどの5α-還元酵素阻害薬、前立腺癌治療に用いられる特定のエストロゲン、およびビカルタミド、フルタミド、スピロノラクトンなどの抗アンドロゲン薬などがある[12][21][35][36]。
女性化乳房との関連性がある程度示唆されている薬剤には、ベラパミル、アムロジピン、ニフェジピン等のカルシウム拮抗薬、リスペリドン、オランザピン、アナボリックステロイド[21][37][、アルコール、オピオイド、エファビレンツ、アルキル化剤、オメプラゾールなどがある[21][38]。ラベンダー[39]やティーツリー油などの個人用スキンケア製品の特定の成分は、そのエストロゲン様作用および抗アンドロゲン作用により思春期前の女性化乳房を引き起こすことが報告されている[40][41]。当帰や浜菱などの特定の栄養補助食品も、女性化乳房と関連している[29]。
栄養補充性女性化乳房
栄養失調や著しい体脂肪の減少は、性腺刺激ホルモンの分泌を抑制し、性腺機能低下症を引き起こす。これは可逆的であり、適切な栄養摂取が再開されると性腺刺激ホルモンの分泌と性腺機能が回復することで、思春期に似た一過性のエストロゲン/アンドロゲンの不均衡が生じ、一過性の女性化乳房を引き起こす[42]。「栄養補充性女性化乳房」と呼ばれるこの現象は、第二次世界大戦中に捕虜収容所から帰還した男性たちが通常の食事を再開した後に女性化乳房を発症したことで初めて観察された。思春期の女性化乳房と同様に、栄養補充性女性化乳房も1~2年で自然に治癒する[42][12]。
慢性疾患
多くの腎不全患者は、高尿素血症(尿毒症)によるテストステロンの産生抑制や精巣の損傷により、ホルモンバランスの乱れを経験する。これは尿毒症関連性腺機能低下症(uremia-associated hypogonadism)とも呼ばれる[29][43]。また透析を受けている慢性腎臓病患者の50%に女性化乳房が認められている。栄養補充性女性化乳房の機序と同様に、栄養不良であった腎不全患者が透析によって食事の幅を広げ体重を回復させることが可能になることに因る。透析関連の女性化乳房は、1~2年以内に自然治癒する[12][28]。
肝不全や肝硬変の患者では、エストロゲンなどのホルモンを適切に代謝する肝機能に障害が生じている。加えてアルコール性肝疾患を有する患者は、女性化乳房を発症するリスクが更に高くなる。エタノールはテストステロンの合成を直接阻害する可能性があり、またアルコール飲料に含まれる植物エストロゲンも、エストロゲン/テストステロン比の上昇に寄与する可能性がある[29]。嚢胞性線維症や潰瘍性大腸炎などの吸収不良を引き起こす疾患も、女性化乳房を引き起こし得る[29]。
男性における女性化乳房症の症例の極一部では、球脊髄性筋萎縮症や極めて稀なアロマターゼ過剰症といった稀な遺伝性疾患が認められることがある[44][45]。
性腺機能低下症
原発性または続発性の性腺機能低下症によるアンドロゲン産生の絶対的欠乏が、女性化乳房を引き起こすことがある。原発性性腺機能低下症は、精巣の損傷(放射線、化学療法、感染症、外傷などによる)によりアンドロゲン産生が障害されることで生じる[12]。また染色体異常であるクラインフェルター症候群では約80%の症例で女性化乳房が認められる[42][28]。続発性性腺機能低下症は、視床下部または下垂体の損傷(放射線、化学療法、感染症、外傷などによる)によって生じ、同様にアンドロゲンの産生障害を招く。その結果、アンドロゲンの産生は減少する一方で、血清エストロゲン濃度(アンドロゲンの末梢でのアロマターゼ作用によるもの)は影響を受けない[12][31]。アンドロゲンによる乳房組織の増殖抑制が欠如し、相対的なエストロゲンの過剰と相俟って、女性化乳房を発症する[12]。
腫瘍
ライディッヒ細胞腫、セルトリ細胞腫[46](ポイツ・ジェガーズ症候群など)[16]、およびhCGを分泌する絨毛癌[38]などの精巣腫瘍は、エストロゲンの過剰産生により急性の女性化乳房を引き起こすことがある[12]。副腎腫瘍、下垂体腫瘍(プロラクチン産生腫瘍など)、または肺癌などの他の腫瘍も、男性・女性ホルモンのバランスを変化させるホルモンを産生して女性化乳房を引き起こすことがある[24]。
アンドロゲン遮断療法を受けている前立腺癌患者には、女性化乳房が生じることがある[47]。
偽性女性化乳房
偽性女性化乳房は、腺組織の増殖を伴わない、主に肥満に起因する脂肪組織の増加である[48]。患者の多くが、過去の肥満と大幅な体重減少を経験している[49]。胸部脂肪は脂肪葉を形成し線維性隔壁により仕切られており[50]、肥満継続中にリモデリングが進行すると思われる[51][52]。
病態生理
女性化乳房の発生は乳房組織の成長を刺激するエストロゲンと成長を抑制するアンドロゲンの不均衡に因ると思われる[13][21]。胸が突出する際は多くの場合、胸腺、皮下脂肪、皮膚の何れもが過成長する[38]。女性と同様に、男性においてもエストロゲンは胸部組織の増殖を直接刺激する[12]。それに加えて黄体形成ホルモンの分泌を抑制して、間接的に精巣からのテストステロン分泌を減少させる[12]
エストロゲン過剰性
バランスの乱れの主な原因の一つはエストロゲンの産生過剰である。エストロゲン分泌組織由来の腫瘍に起因する場合がある[13]。ヒト絨毛性ゴナドトロビンを分泌する腫瘍はエストラジオールの産生を刺激する一方で精巣でのホルモン産生を抑制する[53]。肥満の場合、脂肪組織内の末梢性アロマターゼによりアンドロゲンがエストロゲンに変換され、血中エストロゲンが増加する[53]。ポイツ・ジェガース症候群は稀にアロマターゼを発現する精巣腫瘍の原因となり、血中エストロゲン量を増加させる[54]。アロマターゼ過剰症は、体内におけるアンドロゲンからエストロゲンへの変換が過剰となる稀な遺伝子疾患である。
アンドロゲン欠乏性
原発性性腺機能低下症(精巣機能に問題がある)ではテストステロン合成が減少する一方で、アロマターゼが増加してテストステロンからエストロゲンへの変換が進行し、女性化乳房を起こし易い[28]。クラインフェルター症候群は性腺機能低下症と女性化乳房を呈する著名な例であり、乳癌リスクが健常男性の20〜50倍に上る[55]。続発性性腺機能低下症(中枢神経系に問題がある場合)では黄体形成ホルモン(内因性ステロイドホルモンの合成を刺激する)の産生と分泌が低下して精巣におけるテストステロンとエストロゲンの産生を低下させる[28]。
性ホルモン結合グロブリン増加性
エストロゲンは性ホルモン結合グロブリン(SHBG)を増加させる。SHBGはエストロゲンよりもアンドロゲンへの親和性が高く、血中の遊離アンドロゲン(活性本体)量を減少させて男性胸部組織での作用を減弱させる[12][53]。甲状腺機能亢進症や慢性肝疾患などはSHBG量に影響を与え、症候性女性化乳房を惹起し得る[13]。
アンドロゲン抵抗性
アンドロゲン受容体の機能不全は標的組織におけるテストステロンの作用を妨げる。アンドロゲン不応症は、アンドロゲンは分泌されるが作用が及ばす性染色体に応じた生殖器が形成されない疾患である[56]。完全型アンドロゲン不応症では精巣を持つにもかかわらず乳房が発達する一方で、陰茎や陰嚢などの外性器が形成されない。不全型アンドロゲン不応症では表現形は様々である。軽症型アンドロゲン不応症は思春期に女性化乳房を呈する場合があり、不妊症を伴う可能性もある[56]。
薬剤性
薬剤当の物質は様々な機序で女性化乳房を引き起こす。エストロゲン上昇、エストロゲン様作用、テストステロン等のアンドロゲン低下、アンドロゲン受容体阻害、プロラクチン上昇や未知の方法による[28]。その他にも経口避妊薬、スピノロラクトン、アナボリックステロイドなどで起こることが知られている[57]。
特定の腫瘍や特定の医薬品の副作用で生じる高プロラクチン血症で、女性化乳房が発生し得る[28]。血中プロラクチン濃度が高いとゴナドトロピン放出ホルモンの分泌が阻害され、続発性性腺機能低下症が発生する[12][28]。男性乳房組織ではプロラクチン受容体の他にもインスリン様成長因子1、インスリン様成長因子2、黄体形成ホルモン、プロゲステロン、ヒト絨毛性ゴナドトロピンの受容体が発現しているが、女性化乳房発症におけるこれらの役割は明らかにされていない[12]。
慢性疾患性
肝硬変や慢性肝疾患の患者は、幾つかの理由で女性化乳房を発症し得る。肝硬変と診断された患者では、副腎からのアンドロゲンホルモンであるアンドロステンジオンの分泌が増加し、このホルモンが種々のエストロゲンへ変換される割合が高まり[12]、さらにSHBG(性ホルモン結合グロブリン)が増加する結果、血中遊離テストステロンの濃度が低下する傾向が見られる[28]。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症の一つ)の男性の約10~40%が女性化乳房を経験する[28]。アロマターゼの活性昂進によるテストステロンからエストロゲンへの変換増加[12]、SHBGの上昇、および黄体形成ホルモンの上昇による精巣でのテストステロンとエストラジオールの産生増加が、女性化乳房の原因となる。甲状腺機能亢進症を適切に治療することで、女性化乳房が解消される可能性がある[28]。
| エストロゲン過剰 | アンドロゲン欠乏 | 性ホルモン結合蛋白質増加 | アンドロゲン抵抗性 | 医薬品 |
|---|---|---|---|---|
|
|
診断
女性化乳房
女性化乳房の診断に際しては、詳細な問診と身体検査をする必要がある。身体検査では、乳癌や偽性女性化乳房を評価する触診、陰茎の大きさや発達の評価、精巣の発達状況の確認、精巣腫瘍を疑わせる腫瘤の有無の評価、更に陰毛や腋毛の量や分布などの第二次性徴の適切な発達の確認が必要とされる[12]。女性化乳房は通常両側の乳房組織に生じるが、片側のみに生じる場合もある[29]。
乳房の肥大が見られる男性に対しては、アルゴリズムを用いて診断評価できる。服用している薬剤や薬物を確認することで、女性化乳房の原因が判明する場合がある[29]。女性化乳房の根本的な原因を特定するための検査として、肝疾患を除外するためのアスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST)およびアラニンアミノ基転移酵素(ALT)検査、腎障害の有無を判断するための血清クレアチニン検査、甲状腺機能亢進症を評価するための甲状腺刺激ホルモン(TSH)値の測定が推奨される。これらの臨床検査で女性化乳房の原因が特定できない場合は、性腺機能低下症や精巣腫瘍に起因する基礎的なホルモンバランスの乱れの評価を目的として、総テストステロンおよび遊離テストステロン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、エストラジオール、β-ヒト絨毛性ゴナドトロピン(β-hCG)、プロラクチンの測定などの追加検査を行うべきである[29]。
女性化乳房の患者においてプロラクチン値が高いことは稀である[29]。β-hCG値が異常に高い場合は、ホルモン分泌性精巣腫瘍の兆候がないか確認するため、精巣の超音波検査を行うべきである[29]。身体診察でホルモンバランスの乱れが認められる場合は、尿中17-ケトステロイドや血中デヒドロエピアンドロステロンなど、精巣、副腎、その他の腫瘍のマーカーも検査することがある。これらの検査でも女性化乳房の原因が特定できない場合は、特発性女性化乳房(原因不明)と判断される[29]。
鑑別診断
男性患者に乳房組織の腫大が見られる原因は数多く考えられるが、鑑別診断において念頭に置くべきものは、女性化乳房、偽性女性化乳房、乳癌(男性では稀)の3つである。他に男性の乳房肥大の原因となる乳腺炎[29][58]、脂肪腫、脂腺嚢胞、類皮嚢胞、血腫、転移、乳管拡張症、脂肪壊死症、過誤腫などは通常、診断前に除外される[29]。
画像診断
マンモグラフィーは、女性化乳房を呈した男性に身体診察で乳癌が疑われる場合の乳房組織放射線学的検査の第一選択である[12][15]。身体診察で腫瘤・硬結が触知された場合の悪性腫瘍を示唆する硬結の特徴は、痛みがなく、動かず(固定されている)、不規則な形状をしていることで、皮膚の変化も見られる。男性において乳癌の診断可能性は低いため、マンモグラフィーが適応となることは稀である[12]。マンモグラフィーを実施しても乳癌を示唆する所見が見られない場合、通常はそれ以上の画像検査は必要ない[15]。女性化乳房の原因が副腎または精巣の腫瘍であると考えられる場合は、これらに対する超音波検査が行われることがある[12]。
組織学
穿刺吸引生検により採取された女性化乳房組織の検査では、まず以下の組織学的所見が予想される:乳管の増殖および伸長、結合組織の増加、炎症の増強、乳管周囲の腫脹、結合組織内の線維芽細胞の増加[28]。慢性女性化乳房では、結合組織の線維化の増強、乳管数の増加、急性期に比べて軽度な炎症、乳輪下脂肪の増加、間質のガラス質化など、異なる組織学的所見が認められることがある[26][28]。手術が行われる場合には通常、女性化乳房の確認と顕微鏡下での腫瘍の有無の確認のため組織片は検査室に送られる。しかし思春期男性の女性化乳房患者については、この集団における乳癌の発生率が極めて低いため、乳房組織の病理学的検査の有用性については近年疑問視されている[59]。
分類
女性化乳房の重症度は、Simonの基準で分類されている[60][61][62]:
- グレードI:皮膚の弛みを伴わない軽度の肥大
- グレードII:皮膚の弛みを伴わない中程度の肥大
- グレードIII:皮膚の弛みを伴う中程度の腫大
- グレードIV:皮膚の弛みを伴う著しい腫大
また、より包括的な分類法として、Cordova&Moschella (2008)[63]やBeldholm (2024)[64]などが公表されている。
偽性女性化乳房
偽性女性化乳房の分類基準には、Simon基準に準じた以下のものが用いられている[65]。
治療
女性化乳房
女性化乳房が2年以内に自然治癒しない場合は治療の適用となる。治療法には薬物療法と外科的処置がある[66]。
投薬治療
女性化乳房は薬物療法に良好な反応を示すが、通常、乳房肥大が始まってから最初の2年以内に行われた場合にのみ有効である[12]。
タモキシフェン、ラロキシフェン、クロミフェンなどの選択的エストロゲン受容体修飾薬(SERM)は女性化乳房の治療に有効である可能性があるが、女性化乳房への使用は承認されていない[12][21][67]。クロミフェンはタモキシフェンやラロキシフェンに比べて効果が低いと思われる[67]。薬物療法の中ではタモキシフェンが最も効果的である[68][69]。最近の研究では、タモキシフェンによる治療は、美容的に問題のあるまたは痛みを伴う女性化乳房の場合に安全で効果的な治療法となり得ると示唆されている[21][70]。アナストロゾールなどのアロマターゼ阻害薬(AI)は思春期に発生する女性化乳房に対して適応外使用されているが、SERMよりも効果は低い[20][67]。
稀な疾患であるアロマターゼ過剰症やポイツ・ジェガーズ症候群に起因する女性化乳房症の症例の一部は、アナストロゾールなどのアロマターゼ阻害薬による治療に反応した[20]アンドロゲンやアナボリックステロイドは、女性化乳房に対して有効である可能性がある[67]。テストステロン自体はエストラジオールに芳香化される可能性があり女性化乳房の治療には適さない可能性があるが、局所投与用のアンドロスタノロン(ジヒドロテストステロン)のような芳香化されないアンドロゲンは有用である[67]。
外科的治療
乳腺切除術の術前・術後
慢性女性化乳房が薬物療法に反応しない場合、通常は乳腺組織の外科的切除が必要となる[21]。米国美容外科学会は、手術が「女性化乳房に対して知られている中で最も効果的な治療法」であると報告している[71]。女性化乳房が12ヶ月以上持続し、苦痛(身体的不快感や心理的苦痛)を誘起し、かつ線維化段階にある場合は、外科的治療を検討すべきである[72]。思春期男性においては、思春期が完了するまで(陰茎および精巣の発達がタナー段階ステージVに達するまで)手術を延期することが推奨される[72]。
女性化乳房の治療における外科的アプローチには、皮下乳房切除術、脂肪吸引補助乳房切除術、レーザー補助脂肪吸引術、並びに脂肪吸引を伴わないレーザー脂肪分解術などがある。乳房切除術の合併症として、血腫、術後創部感染、乳房の非対称、乳房の感覚変化、乳輪または乳頭の壊死、漿液腫、目立つまたは痛みを伴う瘢痕、輪郭の変形などが発生する危険性がある[73]。2019年には米国では24,123人の男性患者が女性化乳房の外科的治療を受け、2000年以降19%の増加となった。これらの患者の35%は20歳から29歳であり、60%は手術時点で29歳未満であった。
その他
放射線療法およびタモキシフェンは、アンドロゲン遮断療法を受ける前立腺癌患者における女性化乳房や乳房痛の発症の予防に有効であることが示されている。これらの治療法は女性化乳房の発症後は効果が限定的であるため、予防的に用いる場合に最も効果が高い[74]。
偽性女性化乳房
偽性女性化乳房を治療する際は、外科的脂肪吸引等が用いられる。
グレード1aの偽性女性化乳房の治療には、超音波および吸引補助下脂肪組織切除術が実施される。グレード1bの治療では、脂肪吸引術に加えて側胸部の脂肪隆起の直接切除術が用いられる。適切に収縮しない遺残部は二次的に切除される場合がある[65]。
グレード2の治療には、有茎乳腺皮弁を用いた再建術が使用される[65]。
グレード3の治療には、切除の程度に応じて遊離乳頭移植術が用いられる[65]。
予後
女性化乳房自体は良性の所見である。精巣腫瘍などの基礎疾患を有する一部の患者においては予後が悪化する可能性があるが、予後不良を直接意味するものではない[12]。腺組織は通常ホルモン刺激の影響を受けて増殖し、圧痛や痛みを伴うことが多い。更に女性化乳房は、自尊心の低下、鬱病、羞恥心といった社会的・心理的な問題を引き起こすことが頻繁にある[59][73]。
疫学的事項
女性化乳房は男性の乳房組織に生じる良性疾患であり、男性の35%に見られ、50歳から69歳の年齢層で最も多く発生する[3][15]。
女性化乳房の新規症例は、新生児、思春期の青年、50歳以上の男性という3つの年齢層でよく見られる[73]。新生児の女性化乳房は男児の約60~90%に発生するが、その殆どは出生後2~3週間程度で自然に治癒する[28][29]。思春期には、平均して男性の33%が女性化乳房の兆候を示すと推定されている[12]。高齢男性における女性化乳房は、50歳から80歳の男性の24~65%に認められると推定されている。無症状の女性化乳房については、50~69歳の男性において最大70%程度と思われる[28][13]。
女性化乳房の有病率は近年増加している可能性があるが、この疾患の疫学的状況は完全には解明されていない[38]。この増加の要因として、アナボリックステロイドの使用や、化粧品、有機塩素系農薬、工業用化学物質に含まれるエストロゲン様作用を持つ化学物質への曝露が指摘されている[38][75]。米国形成外科学会によると、女性化乳房を矯正するための乳房縮小手術は比較的よく行われているが、近年は減少傾向にある。2020年にはこの種の手術は米国で1万8,000件以上行われたが、これは2019年比で11%の減少である。
歴史
「女性化乳房(gynaecomastia)」という用語はガレノスによって造語された。彼は男性乳房における腺組織肥大も認識していたが、彼によればこれは女性化乳房という疾患には該当しなかった[76]。女性化乳房を治療するための外科的処置については、アルブカシスが著書『解剖の書(Kitab al-Tasrif )』の第2巻で記述している[77]。
「偽性女性化乳房(pseudogynaecomastia)」の初出は不明であるが、1961年の(真性)女性化乳房の論文にて肥満による脂肪性乳房肥大を除く診断基準が記されており[78]、乳腺増殖性と脂肪性の両者が区別されている。また1966年の論文では表題に見られる[79]。19世紀末〜20世紀初頭の古い医学書に、ラテン語系の表現として“Pseudo-Gynekomastie”や“Gynecomastie fausse”といった記述が散見される[要出典] 。
関連項目
脚注
注釈
出典
- ↑ Iuanow, Elaine; Kettler, Mark; Slanetz, Priscilla J. (March 2011). “Spectrum of Disease in the Male Breast”. American Journal of Roentgenology 196 (3): W247–W259. doi:10.2214/AJR.09.3994. PMID 21343472.
- 1 2 3 4 5 6 “Breast enlargement in males: MedlinePlus Medical Encyclopedia” (英語). medlineplus.gov (2018年). 2020年11月25日閲覧。 Updated by Brent Wisse (10 November 2018)
- 1 2 3 4 5 6 7 Thiruchelvam, Paul; Walker, Jonathan Neil; Rose, Katy; Lewis, Jacqueline; Al-Mufti, Ragheed (22 September 2016). “Gynaecomastia”. BMJ 354. doi:10.1136/bmj.i4833. PMID 27659195.
- 1 2 3 4 5 Niewoehner, CB; Schorer, AE (March 2008). “Gynaecomastia and breast cancer in men”. British Medical Journal 336 (7646): 709–713. doi:10.1136/bmj.39511.493391.BE. PMC 2276281. PMID 18369226.
- 1 2 Nihal Thomas (30 April 2016). Clinical Atlas in Endocrinology & Diabetes: A Case-Based Compendium. JP Medical Ltd. pp. 387–. ISBN 978-93-5152-857-9
- 1 2 3 4 5 Soliman, Ashraf T; De Sanctis, Vincenzo; Yassin, Mohamed (2017-08-23). “Management of Adolescent Gynecomastia: An Update”. Acta Bio Medica: Atenei Parmensis 88 (2): 204–213. doi:10.23750/abm.v88i2.6665. PMC 6166145. PMID 28845839.
- 1 2 Mark Dennis; William Talbot Bowen; Lucy Cho (31 August 2016). Mechanisms of Clinical Signs - EPub3. Elsevier Health Sciences. pp. 599–. ISBN 978-0-7295-8561-3
- 1 2 William T. O'Donohue; Lorraine T. Benuto; Lauren Woodward Tolle (8 July 2014). Handbook of Adolescent Health Psychology. Springer Science & Business Media. pp. 246–. ISBN 978-1-4614-6633-8
- 1 2 3 Seth Thaller; Mimis Cohen (28 February 2013). Cosmetic Surgery After Massive Weight Loss. JP Medical Ltd. pp. 133–. ISBN 978-1-907816-28-4
- ↑ Eberhard Nieschlag; Hermann Behre (29 June 2013). Andrology: Male Reproductive Health and Dysfunction. Springer Science & Business Media. pp. 232–. ISBN 978-3-662-04491-9
- 1 2 3 4 Z. Hochberg (1 January 2007). Practical Algorithms in Pediatric Endocrinology. Karger Medical and Scientific Publishers. pp. 21–. ISBN 978-3-8055-8220-9
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 Narula, Harmeet S.; Carlson, Harold E. (November 2014). “Gynaecomastia—pathophysiology, diagnosis and treatment”. Nature Reviews Endocrinology 10 (11): 684–698. doi:10.1038/nrendo.2014.139. PMID 25112235.
- 1 2 3 4 5 “Gynecomastia: pathophysiology, evaluation, and management”. Mayo Clinic Proceedings 84 (11): 1010–1015. (November 2009). doi:10.4065/84.11.1010. PMC 2770912. PMID 19880691.
- ↑ Michael Steven Kappy; David B. Allen (M.D.); Mitchell E. Geffner (2005). Principles and Practice of Pediatric Endocrinology. Charles C Thomas Publisher. pp. 261–. ISBN 978-0-398-07554-5
- 1 2 3 4 5 6 Chau, A; Jafarian, N; Rosa, M (February 2016). “Male Breast: Clinical and Imaging Evaluations of Benign and Malignant Entities with Histologic Correlation”. The American Journal of Medicine 129 (8): 776–91. doi:10.1016/j.amjmed.2016.01.009. PMID 26844632.
- 1 2 Shulman, D. I.; Francis, G. L.; Palmert, M. R.; Eugster, E. A.; Lawson Wilkins Pediatric Endocrine Society Drug and Therapeutics, Committee. (1 April 2008). “Use of Aromatase Inhibitors in Children and Adolescents With Disorders of Growth and Adolescent Development”. Pediatrics 121 (4): e975–e983. doi:10.1542/peds.2007-2081. PMID 18381525.
- ↑ “Gynecomastia: Surgery, treatment, causes, and symptoms” (英語). www.medicalnewstoday.com (2018年1月11日). 2021年4月16日閲覧。
- ↑ Dickson, Gretchen (2012-04-01). “Gynecomastia”. American Family Physician 85 (7): 716–722. ISSN 0002-838X. PMID 22534349.
- ↑ de Ronde, Willem; de Jong, Frank H. (2011-06-21). “Aromatase inhibitors in men: effects and therapeutic options”. Reproductive Biology and Endocrinology 9 (1): 93.
doi:10.1186/1477-7827-9-93
{{doi}}: 明示されていないフリーアクセスDOI (カテゴリ). ISSN 1477-7827. PMC 3143915. PMID 21693046. - 1 2 3 Wit, Jan M.; Hero, Matti; Nunez, Susan B. (March 2012). “Aromatase inhibitors in pediatrics”. Nature Reviews Endocrinology 8 (3): 135–147. doi:10.1038/nrendo.2011.161. PMID 22024975.
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 “Drug-induced gynecomastia: an evidence-based review.”. Expert Opinion on Drug Safety 11 (5): 779–795. (2012). doi:10.1517/14740338.2012.712109. PMID 22862307.
- ↑ “Plastic Surgery Statistics Report” (英語). American Society of Plastic Surgeons (2019年). 2021年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年5月31日閲覧。
- 1 2 3 Braunstein, Glenn D. (2007-09-20). “Gynecomastia” (英語). New England Journal of Medicine 357 (12): 1229–1237. doi:10.1056/NEJMcp070677. ISSN 0028-4793. PMID 17881754.
- 1 2 3 4 “Current concepts in gynaecomastia”. Surgeon 7 (2): 114–19. (April 2009). doi:10.1016/s1479-666x(09)80026-7. PMID 19408804.
- ↑ Bell, Brenda K.; Rothman, Micol S. (2009-01-01), McDermott, Michael T., ed., “Chapter 46 - Gynecomastia” (英語), Endocrine Secrets (Fifth Edition) (Philadelphia: Mosby): pp. 394–398, doi:10.1016/b978-0-323-05885-8.00046-5, ISBN 978-0-323-05885-8 2022年9月10日閲覧。
- 1 2 “Algorithm for clinical evaluation and surgical treatment of gynaecomastia”. J Plast Reconstr Aesthet Surg 61 (1): 41–9. (2008). doi:10.1016/j.bjps.2007.09.033. PMID 17983883.
- ↑ Rew, Lynn; Young, Cara; Harrison, Tracie; Caridi, Robert (August 2015). “A systematic review of literature on psychosocial aspects of gynecomastia in adolescents and young men” (英語). Journal of Adolescence 43 (1): 206–212. doi:10.1016/j.adolescence.2015.06.007. ISSN 0140-1971. PMID 26151806.
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 “Gynecomastia: Clinical evaluation and management”. Indian J Endocrinol Metab 18 (2): 150–58. (19 March 2014).
doi:10.4103/2230-8210.129104
{{doi}}: 明示されていないフリーアクセスDOI (カテゴリ). PMC 3987263. PMID 24741509. - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 Dickson, G (1 April 2012). “Gynecomastia.”. American Family Physician 85 (7): 716–22. PMID 22534349.
- ↑ Ordaz, D. Luis; Thompson, J. Kevin (September 2015). “Gynecomastia and psychological functioning: A review of the literature” (英語). Body Image 15: 141–148. doi:10.1016/j.bodyim.2015.08.004. PMID 26408934.
- 1 2 3 4 Swerdloff, Ronald S.; Ng, Chiu Ming (2000), Feingold, Kenneth R.; Anawalt, Bradley; Boyce, Alison et al., eds., “Gynecomastia: Etiology, Diagnosis, and Treatment”, Endotext (South Dartmouth (MA): MDText.com, Inc.), PMID 25905330 2022年9月9日閲覧。
- ↑ Fleisher, Gary (2010). Textbook of pediatric emergency medicine (6th ed.). Philadelphia: Wolters Kluwer/Lippincott Williams & Wilkins Health. p. 731. ISBN 978-1-60547-159-4
- ↑ Melmed, Shlomo (2011). Williams Textbook of Endocrinology: Expert Consult. Elsevier Health Sciences. pp. Chapter 19. ISBN 978-1-4377-3600-7
- ↑ Nordt, Christina A; DiVasta, Amy D (August 2008). “Gynecomastia in adolescents” (英語). Current Opinion in Pediatrics 20 (4): 375–382. doi:10.1097/MOP.0b013e328306a07c. ISSN 1040-8703. PMID 18622190.
- ↑ Chung, Edmund YM; Ruospo, Marinella; Natale, Patrizia; Bolignano, Davide; Navaneethan, Sankar D; Palmer, Suetonia C; Strippoli, Giovanni FM (27 October 2020). “Aldosterone antagonists in addition to renin angiotensin system antagonists for preventing the progression of chronic kidney disease”. Cochrane Database of Systematic Reviews 2020 (10). doi:10.1002/14651858.CD007004.pub4. PMC 8094274. PMID 33107592.
- ↑ Aiman, U; Haseen, MA; Rahman, SZ (December 2009). “Gynecomastia: An ADR due to drug interaction.”. Indian Journal of Pharmacology 41 (6): 286–287.
doi:10.4103/0253-7613.59929
{{doi}}: 明示されていないフリーアクセスDOI (カテゴリ). PMC 2846505. PMID 20407562. - ↑ Nieschlag, Eberhard; Vorona, Elena (August 2015). “MECHANISMS IN ENDOCRINOLOGY: Medical consequences of doping with anabolic androgenic steroids: effects on reproductive functions”. European Journal of Endocrinology 173 (2): R47–R58. doi:10.1530/EJE-15-0080. PMID 25805894.
- 1 2 3 4 5 Barros, Alfredo Carlos Simões Dornellas de; Sampaio, Marcelo de Castro Moura (2012). “Gynecomastia: physiopathology, evaluation and treatment”. Sao Paulo Medical Journal 130 (3): 187–197. doi:10.1590/s1516-31802012000300009. PMC 10876201. PMID 22790552.
- ↑ “Prepubertal gynecomastia and chronic lavender exposure: report of three cases”. J. Pediatr. Endocrinol. Metab. 29 (1): 103–107. (2016). doi:10.1515/jpem-2015-0248. PMID 26353172.
- ↑ “Isoniazid-induced gynaecomastia: report of a paediatric case and review of literature”. BMC Endocr Disord 20 (1). (October 2020).
doi:10.1186/s12902-020-00639-9
{{doi}}: 明示されていないフリーアクセスDOI (カテゴリ). PMC 7590456. PMID 33109161. - ↑ “Breast development in pediatric patients from birth to puberty: physiology, pathology and imaging correlation”. Pediatr Radiol 51 (11): 1959–1969. (October 2021). doi:10.1007/s00247-021-05099-4. PMID 34236480.
- 1 2 3 Bembo, S. A; Carlson, H. E (2004-06-01). “Gynecomastia: its features, and when and how to treat it.” (英語). Cleveland Clinic Journal of Medicine 71 (6): 511–517. doi:10.3949/ccjm.71.6.511. ISSN 0891-1150. PMID 15242307.[リンク切れ]
- ↑ Iglesias, P; Carrero, JJ; Díez, JJ (January 2012). “Gonadal dysfunction in men with chronic kidney disease: clinical features, prognostic implications and therapeutic options.”. Journal of Nephrology 25 (1): 31–42. doi:10.5301/JN.2011.8481. PMID 21748720.
- ↑ Grunseich, C; Fischbeck, KH (November 2015). “Spinal and Bulbar Muscular Atrophy”. Neurologic Clinics 33 (4): 847–54. doi:10.1016/j.ncl.2015.07.002. PMC 4628725. PMID 26515625.
- ↑ Fukami, M; Miyado, M; Nagasaki, K; Shozu, M; Ogata, T (March 2014). “Aromatase excess syndrome: a rare autosomal dominant disorder leading to pre- or peri-pubertal onset gynecomastia”. Pediatric Endocrinology Reviews 11 (3): 298–305. PMID 24716396.
- ↑ Gourgari, E; Saloustros, E; Stratakis, CA (August 2012). “Large-cell calcifying Sertoli cell tumors of the testes in pediatrics.”. Current Opinion in Pediatrics 24 (4): 518–522. doi:10.1097/MOP.0b013e328355a279. PMC 4132931. PMID 22732638.
- ↑ Saylor, PJ; Smith, MR (May 2009). “Metabolic complications of androgen deprivation therapy for prostate cancer.”. The Journal of Urology 181 (5): 1998–2006. doi:10.1016/j.juro.2009.01.047. PMC 2900631. PMID 19286225.
- ↑ Braunstein, Glenn D. (2007-09-20). “Gynecomastia” (英語). New England Journal of Medicine 357 (12): 1229–1237. doi:10.1056/NEJMcp070677. ISSN 0028-4793.
- ↑ Sollie, Martin (2018-08). “Management of gynecomastia-changes in psychological aspects after surgery-a systematic review”. Gland Surgery 7 (Suppl 1): S70–S76.
doi:10.21037/gs.2018.03.09
{{doi}}: 明示されていないフリーアクセスDOI (カテゴリ). ISSN 2227-684X. PMC 6107601. PMID 30175067. - ↑ Draghi, F.; Tarantino, C.C.; Madonia, L.; Ferrozzi, G. (2011-09). “Ultrasonography of the male breast” (英語). Journal of Ultrasound 14 (3): 122–129. doi:10.1016/j.jus.2011.06.004. PMC 3558246. PMID 23397020.
- ↑ Lanzafame, S.; Magro, G.; Colombatti, A. (1994-06-01). “Expression and distribution of type VI collagen in gynecomastia”. Acta Histochemica 96 (2): 219–223. doi:10.1016/S0065-1281(11)80182-0. ISSN 0065-1281.
- ↑ Vandeven, Heather A.; Pensler, Jay M. (2026), Gynecomastia, StatPearls Publishing, PMID 28613563 2026年5月31日閲覧。
- 1 2 3 Ismail, A. A.; Barth, J. H. (2001). “Endocrinology of gynaecomastia”. Annals of Clinical Biochemistry 38 (Pt 6): 596–607. doi:10.1258/0004563011900993. ISSN 0004-5632. PMID 11732643.
- ↑ Gourgari, Evgenia; Saloustros, Emmanouil; Stratakis, Constantine A. (August 2012). “Large-cell calcifying Sertoli cell tumors of the testes in pediatrics”. Current Opinion in Pediatrics 24 (4): 518–522. doi:10.1097/MOP.0b013e328355a279. ISSN 1040-8703. PMC 4132931. PMID 22732638.
- ↑ “Management of Klinefelter syndrome during transition”. European Journal of Endocrinology 171 (2): R67–77. (August 2014). doi:10.1530/EJE-14-0213. PMID 24801585.
- 1 2 Hughes, Ieuan A.; Deeb, Asma (2006-12-01). “Androgen resistance” (英語). Best Practice & Research Clinical Endocrinology & Metabolism. Hormone Resistance Syndromes 20 (4): 577–598. doi:10.1016/j.beem.2006.11.003. ISSN 1521-690X. PMID 17161333.
- ↑ Ali, Omar (2020), “Gynecomastia”, Nelson Textbook of Pediatrics (Elsevier): pp. 3000–3001.e1, ISBN 978-0-323-52950-1
- ↑ Mayo Clinic Staff (2010年). “Tests and diagnosis”. Mayo Clinic. 2013年2月3日閲覧。
- 1 2 Koshy, John C.; Goldberg, Jonathan S.; Wolfswinkel, Eric M.; Ge, Yimin; Heller, Lior (January 2011). “Breast Cancer Incidence in Adolescent Males Undergoing Subcutaneous Mastectomy for Gynecomastia: Is Pathologic Examination Justified? A Retrospective and Literature Review”. Plastic and Reconstructive Surgery 127 (1): 1–7. doi:10.1097/PRS.0b013e3181f9581c. PMID 20871489.
- ↑ Simon, Bernard E.; Hoffman, Saul; Kahn, Sidney (1973-01). “CLASSIFICATION AND SURGICAL CORRECTION OF GYNECOMASTIA:” (英語). Plastic and Reconstructive Surgery 51 (1): 48–52. doi:10.1097/00006534-197301000-00009. ISSN 0032-1052.
- ↑ “Simon (1973) Gynaecomastia Classification System - Specialist Surgeon - Breast, Abdomen and Face” (英語) (2024年11月16日). 2026年5月31日閲覧。
- ↑ “Gynecomastia Grades & Stages (Gynecomastia Center of Boston)” (英語). Gynecomastia Center of Boston. 2026年5月31日閲覧。
- ↑ “Cordova and Moschella 2008 Gynecomastia Classification System” (英語) (2024年9月28日). 2026年5月31日閲覧。
- ↑ “Beldholm 2024 Gynaecomastia Grading System and Treatment Recommendations” (英語) (2025年1月22日). 2026年5月31日閲覧。
- 1 2 3 4 Gusenoff, Jeffrey A.; Coon, Devin; Rubin, J Peter (2008). “Pseudogynecomastia after Massive Weight Loss: Detectability of Technique, Patient Satisfaction, and Classification”. Plastic and Reconstructive Surgery (Ovid Technologies (Wolters Kluwer Health)) 122 (5): 1301–1311. doi:10.1097/prs.0b013e3181881df4. ISSN 0032-1052. PMID 18971712.
- ↑ “Enlarged breasts in men (gynecomastia) - Diagnosis and treatment - Mayo Clinic” (英語). www.mayoclinic.org. 2022年10月29日閲覧。
- 1 2 3 4 5 Agrawal, Sweety; Ganie, Mohd Ashraf; Nisar, Sobia (2017). “Gynaecomastia”. Basics of Human Andrology. pp. 451–458. doi:10.1007/978-981-10-3695-8_26. ISBN 978-981-10-3694-1
- ↑ Kunath, Frank; Keck, Bastian; Antes, Gerd; Wullich, Bernd; Meerpohl, Joerg J (December 2012). “Tamoxifen for the management of breast events induced by non-steroidal antiandrogens in patients with prostate cancer: a systematic review”. BMC Medicine 10 (1): 96.
doi:10.1186/1741-7015-10-96
{{doi}}: 明示されていないフリーアクセスDOI (カテゴリ). PMC 3464149. PMID 22925442. - ↑ “Gynaecomastia. Information about Gynaecomastia” (英語) (2021年7月21日). 2026年6月1日閲覧。
- ↑ Parker, Lawrence N.; Gray, David R.; Lai, Michael K.; Levin, Ellis R. (August 1986). “Treatment of gynecomastia with tamoxifen: A double-blind crossover study”. Metabolism 35 (8): 705–708. doi:10.1016/0026-0495(86)90237-4. PMID 3526085.
- ↑ “Male Breast Reduction Guide | Gynecomastia Surgery Guide” (英語). 2026年6月1日閲覧。
- 1 2 “UpToDate”. www.uptodate.com. 2022年9月12日閲覧。
- 1 2 3 Wollina, Uwe; Goldman, Alberto (June 2011). “Minimally invasive esthetic procedures of the male breast: Male breast”. Journal of Cosmetic Dermatology 10 (2): 150–155. doi:10.1111/j.1473-2165.2011.00548.x. PMID 21649820.
- ↑ Viani, Gustavo Arruda; Bernardes da Silva, Lucas Godói; Stefano, Eduardo Jose (July 2012). “Prevention of Gynecomastia and Breast Pain Caused by Androgen Deprivation Therapy in Prostate Cancer: Tamoxifen or Radiotherapy?”. International Journal of Radiation Oncology, Biology, Physics 83 (4): e519–e524. doi:10.1016/j.ijrobp.2012.01.036. PMID 22704706.
- ↑ Wassersug, Richard J.; Oliffe, John L. (April 2009). “The Social Context for Psychological Distress from Iatrogenic Gynecomastia with Suggestions for Its Management”. The Journal of Sexual Medicine 6 (4): 989–1000. doi:10.1111/j.1743-6109.2008.01053.x. PMID 19175864.
- ↑ Georgiade, Nicholas G. (1976) (英語). Reconstructive Breast Surgery. Mosby. ISBN 978-0-8016-1802-4
- ↑ Chavoushi, Seyed Hadi; Ghabili, Kamyar; Kazemi, Abdolhassan; Aslanabadi, Arash; Babapour, Sarah; Ahmedli, Rafail; Golzari, Samad E. J. (2012). “Surgery for Gynecomastia in the Islamic Golden Age: Al-Tasrif of Al-Zahrawi (936-1013 AD)”. ISRN Surgery 2012.
doi:10.5402/2012/934965
{{doi}}: 明示されていないフリーアクセスDOI (カテゴリ). ISSN 2090-5793. PMC 3459224. PMID 23050167. - ↑ Nydick, Martin (1961-11-04). “Gynecomastia in Adolescent Boys” (英語). JAMA 178 (5): 449. doi:10.1001/jama.1961.03040440001001. ISSN 0098-7484.
- ↑ Spadafora, A.; Puchulú, G. P. (1966-09-23). “[Gynecomastia and pseudogynecomastia: their surgical technics”]. Prensa Medica Argentina 53 (38): 2135–2139. ISSN 0032-745X. PMID 5995999.
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、女性化乳房に関するカテゴリがあります。
女性化乳房
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 14:46 UTC 版)
単剤では30-79%の男性に女性化乳房を引き起こし、また乳房圧痛も生じる。しかし、フルタミドを含む非ステロイド性抗アンドロゲン薬(NSAA)による女性化乳房の9割以上は軽度から中等度である。主に抗エストロゲン作用を有する選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)であるタモキシフェンは、フルタミドによる男性の女性化乳房および乳房痛を抑制出来る[要出典]。
※この「女性化乳房」の解説は、「フルタミド」の解説の一部です。
「女性化乳房」を含む「フルタミド」の記事については、「フルタミド」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- 女性化乳房のページへのリンク