いちがた‐とうにょうびょう〔‐タウネウビヤウ〕【一型糖尿病】
一型糖尿病
英訳・(英)同義/類義語:Type I diabetes mellitus, Type 1 diabetes mellitus
膵島β細胞が自己免疫などによって消失し、インスリン分泌ができなくなることで発症する糖尿病。非非慢性の糖尿病で、モデル動物も作られている。
1型糖尿病【いちがたとうにょうびょう】
1型糖尿病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/01 14:23 UTC 版)
1型糖尿病(いちがたとうにょうびょう、ICD-10:E10)は、膵臓のβ細胞の破壊によるインスリンの欠乏を成因とする糖尿病である。以前は「インスリン依存型糖尿病」[4]や「小児糖尿病」とも呼ばれていた。各種糖尿病のうち5-10%を1型が占めている[5]。
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- ^ 1型糖尿病障害年金支給停止処分取消等「再」訴訟、大阪障害年金申請相談オフィス
- ^ 1型糖尿病障害基礎年金打ち切りで訴え 1人除き退ける 大阪地裁、NHK、2021年5月17日
- ^ “障害年金打ち切り、判決に隠れた「矛盾」 1型糖尿病、16年だけなぜ?”. (2021年6月6日) 2024年1月6日閲覧。
- ^ 1型糖尿病患者の障害年金支給認める 国が逆転敗訴 大阪高裁、2024年4月19日、NHK
- 1 1型糖尿病とは
- 2 1型糖尿病の概要
- 3 症状
- 4 その他
- 5 外部リンク
1型糖尿病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:50 UTC 版)
詳細は「1型糖尿病」を参照 1型糖尿病(いちがたとうにょうびょう、ICD-10:E10)は、膵臓のランゲルハンス島でインスリンを分泌しているβ細胞が死滅する病気である。その原因は主に自分の免疫細胞が自らの膵臓を攻撃するためと考えられているが(自己免疫性)、まれに自己免疫反応の証拠のない1型糖尿病もみられる(特発性)。 一般的に患者の多くは10代でこれを発症する。血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌が極度に低下するかほとんど分泌されなくなるため、血中の糖が異常に増加し糖尿病性ケトアシドーシスを起こす危険性が高い。そのためインスリン注射などの強力な治療を常に必要とすることがほとんどである。
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1型糖尿病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/09 06:53 UTC 版)
1型糖尿病はインスリン依存型糖尿病としても知られ、体内のインスリン産生β細胞が自己免疫によって破壊されることで引き起こされると考えられている。β細胞の破壊によってグルコースレベルに応答する能力が低下し、そのため血中のグルコースやグルカゴンのレベルを適切に調節することはほぼ不可能になる。β細胞の約70–80%が破壊され、機能的な細胞は20–30%しか残されていない。患者は高血糖症に見舞われる可能性があり、その他の短期・長期の悪影響も引き起こされる。糖尿病の症状はインスリンの定期的な投与や適切な食事の維持などによってコントロールできる可能性があるが、これらの手法を毎日継続的に行うのは面倒である。
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1型糖尿病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/09 06:53 UTC 版)
1型糖尿病の治療として、失われたβ細胞の置換による治療の研究が行われている。現在、β細胞の機能回復と目的とした治療としては膵臓移植や膵島移植が行われているが、脳死ドナーからの提供に依存している。そのため、自家細胞から誘導したβ細胞を利用した移植治療の研究開発が行われている。β細胞は、体細胞核移植(英語版)によって形成された幹細胞からの誘導や、膵臓外分泌細胞からの分化転換(英語版)によって作製できることが報告されている。一方、移植に用いられる誘導β細胞の品質制御や、安定した細胞組成を持つ移植片の形成、そして自己免疫による移植片の破壊からの保護の方法などに課題を抱えている。
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1型糖尿病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 21:08 UTC 版)
インスリンの生理的分泌パターンを模した、基礎インスリン補充+強化インスリン療法が基本となる。 1日1回の持効型インスリンもしくは1日1~2回の中間型インスリンに、毎食前の超速効型もしくは速効型インスリンを併用する。あるいはCGM(continuous glucose monitoring)を用いたインスリンポンプ療法(CSII)も使用可能である。 強化インスリン療法は、細小血管症および大血管症の抑止に有効である。 強化インスリン療法(Basal-Bolus法) 現在、1型糖尿病で主に採用されているインスリン療法で、最初に選択される治療法である。血糖自己測定(SMBG)を併用したインスリンの頻回注射が原則的に選択される。コントロール不良の場合や、妊婦、小児〜思春期の1型糖尿病には、持続皮下インスリン注入(CSII)を採用する。 インスリン頻回注射は、医師の指示に従い、患者自身がインスリン注射量を決められた範囲で調節しながら、良好な血糖コントロールを目指す方法である。基本的には食事をしている患者では、各食前、就寝前の一日四回血糖を測定し、各食前に超速効型インスリンを就寝前に持効型インスリンの一日四回を皮下注にて始める。オーソドックスなやり方としては各回3〜4単位程度、一日12〜16単位から始める。量を調節する場合は2単位程度までの変更に留めた方が安全である。 持続皮下インスリン注入は、超速効型インスリンを24時間通じて注入する携帯型の小型機器を用いる。持続型インスリンよりも遥かに血糖値変動を予測しやすい超速効型インスリンを用いる事ができ、用量の微調整も可能で正確である。世界で2億人以上が糖尿病と診断され、およそ100万人がインスリンポンプを使用していて世界的に増加傾向にあり、殆どは1型糖尿病患者だが、2型糖尿病患者も含まれる。日本においては、まだ認知度は低く、普及率も低いのが現状である。
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1型糖尿病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:47 UTC 版)
自己免疫性甲状腺疾患は1型糖尿病に合併する他の自己免疫性疾患のうち最も頻度が高い疾患である。1型糖尿病のうち抗TSH受容体抗体は17.9%、抗Tg抗体は39.3%、抗TPO抗体は44.6%で陽性という報告もある。また1型糖尿病に自己免疫性甲状腺疾患を合併した場合は多腺性自己免疫症候群の定義を満たす。
※この「1型糖尿病」の解説は、「甲状腺疾患」の解説の一部です。
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1型糖尿病
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 14:51 UTC 版)
「インスリン デグルデク」の記事における「1型糖尿病」の解説
BEGIN Basal-Bolus Type 1試験において、インスリン グラルギンの代替として基礎-追加インスリン療法に組み入れる事が検討された。1型糖尿病患者629例を、食事時のインスリン アスパルトに加え、デグルデク投与群(n=472)グラルギン投与群(n=157)に無作為に割り付けた。デグルデク投与群では、1日複数回の基礎インスリン投与を受けている患者の基礎インスリンを1:1の割合でデグルデクに切り替え20-30%減量した。52週後のHbA1c低下率は、デグルデク投与群で0.40%、グラルギン投与群で0.39%で、これは非劣性の基準を満たす。有害事象は両群で同等であったが、夜間低血糖(午前0時から午前6時)の発生率はデグルデク投与群で27%低かった(3.91対5.22%、p=0.024)。低血糖はインスリン治療においてしばしば用量制限毒性となるため、この発生率低下は利点であると考えられた。
※この「1型糖尿病」の解説は、「インスリン デグルデク」の解説の一部です。
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1型糖尿病と同じ種類の言葉
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