1型糖尿病とは? わかりやすく解説

いちがた‐とうにょうびょう〔‐タウネウビヤウ〕【一型糖尿病】


一型糖尿病

同義/類義語:1型糖尿病, I糖尿病, インスリン依存型糖尿病
英訳・(英)同義/類義語:Type I diabetes mellitus, Type 1 diabetes mellitus

膵島β細胞自己免疫などによって消失しインスリン分泌ができなくなることで発症する糖尿病。非非慢性の糖尿病で、モデル動物作られている。
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1型糖尿病【いちがたとうにょうびょう】

1型糖尿病は25歳以下で発症することが多いのですが、全年齢層に及んでます。膵臓対す特殊な自己抗体、抗GDA抗体膵島細胞抗体ICA)、インスリン自己抗体などが陽性である事が多く診断価値あります

1型糖尿病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/01 14:23 UTC 版)

1型糖尿病(いちがたとうにょうびょう、ICD-10:E10)は、膵臓β細胞の破壊によるインスリンの欠乏を成因とする糖尿病である。以前は「インスリン依存型糖尿病」[4]や「小児糖尿病」とも呼ばれていた。各種糖尿病のうち5-10%を1型が占めている[5]


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  12. ^ 籠橋有紀子, 大谷浩「妊娠・授乳母体の脂質栄養が仔の 1型糖尿病発症へ及ぼす影響」『脂質栄養学』第22巻第1号、日本脂質栄養学会、2013年、35-43頁、doi:10.4010/jln.22.35 
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  16. ^ 清水一紀, 藤井靖久, 高上悦志, 近藤しおり, 井谷修, 竹田治代, 長谷川雅昭, 大沼裕, 大澤春彦, 牧野英一「非自己免疫性劇症1型糖尿病と考えられた5例の臨床的検討」『糖尿病』第44巻第4号、日本糖尿病学会、2001年、315-322頁、doi:10.11213/tonyobyo1958.44.315 
  17. ^ 田中昌一郎, 大森正幸, 粟田卓也, 島田朗, 村尾敏, 丸山太郎, 鴨井久司 ほか, 日本糖尿病学会1型糖尿病調査研究委員会「緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)の診断基準(2012)―1型糖尿病調査研究委員会(緩徐進行1型糖尿病分科会)報告―」『糖尿病』第56巻第8号、日本糖尿病学会、2013年、590-597頁、doi:10.11213/tonyobyo.56.590 
  18. ^ 緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)の診断基準(2012) 日本糖尿病学会
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  20. ^ 1993年、日本糖尿病学会
  21. ^ 田嶼尚子, 松島雅人, 安田佳苗「特集 1型糖尿病 1型糖尿病の疫学」『糖尿病』第42巻第10号、日本糖尿病学会、1999年、833-835頁、doi:10.11213/tonyobyo1958.42.833 
  22. ^ 日本糖尿病学会『科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013』南江堂、小児・思春期における糖尿病http://www.jds.or.jp/modules/publication/index.php?content_id=4 
  23. ^ 1型糖尿病訴訟年金停止違法 9人に「理由明示必要」 大阪地裁判決 毎日新聞 2019年4月11日
  24. ^ a b 障害年金の支給再開せず=1型糖尿病訴訟で国:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2019年4月28日閲覧。
  25. ^ 1型糖尿病障害年金支給停止処分取消等「再」訴訟、大阪障害年金申請相談オフィス
  26. ^ 1型糖尿病障害基礎年金打ち切りで訴え 1人除き退ける 大阪地裁、NHK、2021年5月17日
  27. ^ “障害年金打ち切り、判決に隠れた「矛盾」 1型糖尿病、16年だけなぜ?”. (2021年6月6日). https://www.47news.jp/6357105.html 2024年1月6日閲覧。 
  28. ^ 1型糖尿病患者の障害年金支給認める 国が逆転敗訴 大阪高裁、2024年4月19日、NHK


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1型糖尿病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:50 UTC 版)

糖尿病」の記事における「1型糖尿病」の解説

詳細は「1型糖尿病」を参照 1型糖尿病(いちがたとうにょうびょうICD-10:E10)は、膵臓のランゲルハンス島インスリン分泌しているβ細胞死滅する病気である。その原因は主に自分免疫細胞が自らの膵臓攻撃するためと考えられているが(自己免疫性)、まれに自己免疫反応証拠のない1型糖尿病もみられる特発性)。 一般的に患者多く10代でこれを発症する血糖下げホルモンであるインスリン分泌極度に低下するかほとんど分泌されなくなるため、血中の糖が異常に増加し糖尿病性ケトアシドーシス起こす危険性が高い。そのためインスリン注射などの強力な治療を常に必要とすることがほとんどである。

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1型糖尿病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/09 06:53 UTC 版)

β細胞」の記事における「1型糖尿病」の解説

1型糖尿病はインスリン依存型糖尿病としても知られ体内インスリン産生β細胞自己免疫によって破壊されることで引き起こされる考えられている。β細胞破壊によってグルコースレベルに応答する能力低下し、そのため血中グルコースグルカゴンレベル適切に調節することはほぼ不可能になるβ細胞の約7080%が破壊され機能的な細胞2030%しか残されていない患者高血糖症見舞われる可能性があり、その他の短期長期悪影響引き起こされる糖尿病症状インスリン定期的な投与適切な食事維持などによってコントロールできる可能性があるが、これらの手法を毎日継続的に行うのは面倒である。

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1型糖尿病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/09 06:53 UTC 版)

β細胞」の記事における「1型糖尿病」の解説

1型糖尿病の治療として、失われたβ細胞置換による治療の研究が行われている。現在、β細胞機能回復目的とした治療としては膵臓移植膵島移植が行われているが、脳死ドナーからの提供に依存している。そのため、自家細胞から誘導したβ細胞利用した移植治療の研究開発が行われている。β細胞は、体細胞核移植英語版)によって形成され幹細胞からの誘導や、膵臓外分泌細胞からの分化転換英語版)によって作製できること報告されている。一方移植用いられる誘導β細胞品質制御や、安定した細胞組成を持つ移植片形成、そして自己免疫による移植片破壊からの保護方法などに課題抱えている。

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1型糖尿病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 21:08 UTC 版)

インスリン製剤」の記事における「1型糖尿病」の解説

インスリン生理的分泌パターン模した基礎インスリン補充+強化インスリン療法基本となる。 1日1回持効型インスリンもしくは1日1~2回の中間型インスリンに、毎食前の超速効型もしくは速効型インスリン併用する。あるいはCGMcontinuous glucose monitoring)を用いたインスリンポンプ療法CSII)も使用可能である。 強化インスリン療法は、細小血管症および大血管症抑止に有効である。 強化インスリン療法(Basal-Bolus法) 現在、1型糖尿病で主に採用されているインスリン療法で、最初に選択される治療法である。血糖自己測定(SMBG)を併用したインスリン頻回注射原則的に選択されるコントロール不良場合や、妊婦小児思春期の1型糖尿病には、持続皮下インスリン注入CSII)を採用するインスリン頻回注射は、医師指示従い患者自身インスリン注射量を決められ範囲調節しながら、良好な血糖コントロール目指す方法である。基本的に食事をしている患者では、各食前就寝前の一日四回血糖測定し、各食前超速効型インスリン就寝前に持効型インスリン一日四回を皮下注にて始める。オーソドックスやり方としては各回3〜4単位程度一日1216単位から始める。量を調節する場合は2単位程度までの変更留めた方が安全である。 持続皮下インスリン注入は、超速効型インスリン24時間通じて注入する携帯型小型機器を用いる。持続インスリンよりも遥かに血糖値変動予測しやすい超速効型インスリン用いる事ができ、用量微調整も可能で正確である。世界で2億人以上が糖尿病診断され、およそ100万人がインスリンポンプを使用していて世界的に増加傾向にあり、殆どは1型糖尿病患者だが、2型糖尿病患者含まれる日本においては、まだ認知度低く普及率も低いのが現状である。

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1型糖尿病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:47 UTC 版)

甲状腺疾患」の記事における「1型糖尿病」の解説

自己免疫性甲状腺疾患は1型糖尿病に合併する他の自己免疫性疾患のうち最も頻度が高い疾患である。1型糖尿病のうち抗TSH受容体抗体は17.9%、抗Tg抗体は39.3%、抗TPO抗体は44.6%で陽性という報告もある。また1型糖尿病に自己免疫性甲状腺疾患合併した場合多腺性自己免疫症候群の定義を満たす

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1型糖尿病

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 14:51 UTC 版)

インスリン デグルデク」の記事における「1型糖尿病」の解説

BEGIN Basal-Bolus Type 1試験において、インスリン グラルギン代替として基礎-追加インスリン療法組み入れる事が検討された。1型糖尿病患者629例を、食事時のインスリン アスパルト加え、デグルデク投与群(n=472)グラルギン投与群(n=157)に無作為に割り付けた。デグルデク投与群では、1日複数回の基礎インスリン投与受けている患者基礎インスリンを1:1の割合でデグルデクに切り替え20-30%減量した52週後のHbA1c低下率は、デグルデク投与群で0.40%、グラルギン投与群で0.39%で、これは非劣性の基準満たす有害事象は両群で同等であったが、夜間低血糖午前0時から午前6時)の発生率はデグルデク投与群で27%低かった(3.91対5.22%、p=0.024)。低血糖インスリン治療においてしばしば用量制限毒性となるため、この発生率低下利点であると考えられた。

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