腎臓は左右に一対あり、血液を濾過して老廃物を尿として排泄しながら、体内の水分量や電解質バランス、血圧などを調節している臓器です。
糖尿病で高血糖の状態が長く持続すると、組織のたんぱく質に血液中のブドウ糖が結合した物質が増えて、全身の小さな血管を傷めつけ、血管が詰まったり破れたりします(糖尿病性細小血管症)。腎臓の濾過装置である糸球体は細い血管が多いのでこれが起こりやすく、その結果、腎機能が低下したものを糖尿病性腎症と呼んでいます。
糖尿病性腎症の初期はほとんど自覚症状がありません。進行すると、むくみ、貧血、高血圧などを伴い、最後は人工透析が必要になります。人工透析の原因疾患の第1位が糖尿病性腎症で、糖尿病の増加に歯止めがかからないわが国では毎年1万人以上の患者さんが人工透析を始めるに至っています。
糖尿病性腎症の早期発見には、簡単な尿検査ですむ微量アルブミン尿検査が有効ですので、糖尿病の患者さんは血糖値の良好なコントロールを心がけるとともに、定期的に検査を受け、腎機能を確認しておくことが大切です。
とうにょうびょうせい‐じんしょう〔タウネウビヤウジンシヤウ〕【糖尿病性腎症】
腎臓障害
別名:糖尿病性腎症
糖尿病性腎症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 16:16 UTC 版)
糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)とは、糖尿病によって腎臓の糸球体が細小血管障害のため硬化して数を減じていく病気(ICD-10:E10.2、E11.2、等)である。
- ^ 糖尿病性腎症の原因
- ^ http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/aging/doc3/doc3-03-5.html 生体分子に起こる加齢変化 05-異常たんぱく質はなぜ増えるのか?
- 1 糖尿病性腎症とは
- 2 糖尿病性腎症の概要
- 3 治療
糖尿病性腎症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:50 UTC 版)
3つの合併症の中で最も晩期に出現するが、最終的な寿命に大きな影響を与える合併症である。最初はごく微量のアルブミン尿のみだが、次第に明らかな尿蛋白や浮腫(むくみ)が出現し、最終的には腎不全となって血液透析が必要になる。
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糖尿病性腎症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 20:51 UTC 版)
詳細は「糖尿病性腎症」を参照 糖尿病の患者で蛋白尿が指摘され、徐々に体がむくむネフローゼ症候群という病態になり腎不全となり、治療をしなければ死にいたる病気。2008年現在、日本において透析導入の原因の第1位である。糖尿病の治療を行い、予防できなければ、進行を遅らせたり、透析、腎移植を行う以外有効な治療法は確立していない。網膜症がなければ出現しにくいと考えられている。
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