電話 (オペラ)
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『電話』(でんわ、The Telephone)、または『電話、または三角関係』(でんわ またはさんかくかんけい、The Telephone, or L'Amour à trois)は、ジャン=カルロ・メノッティ脚本・作曲による全一幕の英語のコミックオペラ。1947年2月18日から2月20日に、ニューヨーク市のヘックシャー劇場で、同じくメノッティ作のオペラ『霊媒』との2本立てで初演された。また、同年5月1日にはエセル・バリモア劇場で、1965年7月31日にはメトロポリタン歌劇場でも上演されている[1][2]。
登場人物
配役は初演時のもの。
- ルーシー(Lucy England):マリリン・コトロー(Marilyn Cotlow) - ソプラノ
- ベン(Ben Upthegrove):フランク・ロジェ(Frank Rogier) - バリトン
あらすじ
ルーシーが住むアパートの部屋をボーイフレンドのベンが訪れる。ベンはルーシーにプロポーズをするつもりなのだが、旅行の予定が控えているため急いで伝える必要があった。ベンが話を切り出そうとしたその時、ちょうど部屋の電話機のベルが鳴り、受話器をとったルーシーは長電話に興じ始める。その後、電話が終わり会話を再開しようとするベンだったが、そこでまたも電話が鳴り会話が中断される。同様のやり取りが続き業を煮やしたベンは隙を見て電話線をハサミで切断しようとするが、寸前で電話が鳴り未遂に終わる。ルーシーはその後も長電話を続け、ベンは諦めてルーシーのもとを去る。
部屋を後にしたベンは、最後の試みとして公衆電話からルーシーに電話をかける。そこでルーシーが電話に応じようやく会話の機会を得たベンは、ルーシーにプロポーズする。ルーシーはそれを受け入れ、最後に、彼女の電話番号を覚えているかどうかをベンに確認する。
映像化作品
- 1968年、ドイツの放送局・自由ベルリン放送とオーストリアの放送局・オーストリア放送協会向けにオペラ映画が制作された。アニャ・シリヤとエーベルハルト・ウェヒターが演じ、指揮者をウルフギャング・レナートが、監督をオットー・シェンクが務めた。
- 2006年、デッカ・レコードからライセンスを受け、Video Artists InternationalよりDVDがリリースされた。キャロル・ファーリーとラッセル・スマイスが演じ、ホセ・セレブリエール指揮によりスコットランド室内管弦楽団が演奏を行っている。なお、このDVDには、本作と同じく電話を主題としているフランシス・プーランク作のオペラ『人間の声』の上演内容も同時収録されている。
脚注
- ^ “The Telephone / The Medium” (英語). Internet Broadway Database. 2019年12月4日閲覧。
- ^ “MENOTTI, G.C.: Medium (The) / The Telephone (Powers, Keller, Dame, Cotlow, Mastice, Rogier, Balaban)” (英語). Naxos Records. 2019年12月4日閲覧。
「電話 (オペラ)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は定期的に週2回電話をくれます
- 五番街のデビッド・クーパーという人の電話番号を数えてください
- 私は市内のすべての得意先に電話をした
- 彼はそのあとすぐに電話をよこした
- 前もって電話をいただけますか
- 今晩電話をしてください,いいですか
- 用事があればいつでも電話してください
- 電話に出てちょうだい
- 家に電話したがだれも出なかった
- だれか彼女の電話番号を知っていたら教えてください
- いつでも電話していいよ
- ちょうどあなたが電話してきたころ地震があった
- 携帯電話の登場
- 駅に着きしだいお電話ください
- ニューヨークに着いたら電話します
- 私の部屋にはベッドと電話以外何もないよ
- 彼らに電話をする
- 電話ボックス
- 電話のベルが彼の集中を妨げた
- 割り込んですみませんが,あなたにお電話がかかっています
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