長期気道確保時の気管切開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:24 UTC 版)
「人工呼吸器」の記事における「長期気道確保時の気管切開」の解説
経口気管挿管は患者の苦痛、口腔内清拭や気道吸引の困難さ、自己抜管の危険性などから7~10日が限界と考えられている。そのため、それ以上の気道確保が必要な場合は気管切開が考慮される。日本気管食道学会の外科的気道確保マニュアルによると上気道の狭窄や閉塞のある患者、下気道の分泌物貯留、排出困難による頻回の吸引が必要な患者、口腔領域や咽頭領域手術時の気道確保、神経疾患や筋疾患などによる呼吸筋減弱を認める患者、遷延する意識障害で気道確保や誤嚥予防が必要な患者で長期気道管理が必要な場合は気管切開が行われる。気管挿管困難例では輪状甲状靭帯穿刺を行うが長期気道確保の場合は外科的気管切開か経皮的穿刺式気管切開が行われる。
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