長期燃料無交換と穏やかな燃焼の両立が可能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/20 22:22 UTC 版)
「トリウム燃料サイクル」の記事における「長期燃料無交換と穏やかな燃焼の両立が可能」の解説
軽水炉は転換比率が低く、燃やした燃料に比べて生成する燃料が少ない。このため、燃料交換周期を延ばすには高濃縮燃料を高い燃焼度で燃やして転換比率を上げざるを得ず、結局 3年に1回程度の周期で燃料交換が必要になる。これに対してトリウム溶融塩炉は熱中性子・低燃焼度で増殖可能であり、初期装荷燃料の濃縮度が低くても、低燃焼度で40年程度の長期間に渡って燃焼させる事が可能である。そのため安全を重視した低出力運転と、長期燃料無交換の両立が可能で、使用済み核燃料の発生量が少なくなる。しかも超長半減期核種は軽水炉の1/3しか生じない。
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