長期的な出来事とは? わかりやすく解説

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長期的な出来事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 21:54 UTC 版)

ハビャリマナとンタリャミラ両大統領暗殺事件」の記事における「長期的な出来事」の解説

この暗殺事件フツ過激派からはツチ講和による戦争終結求めフツ穏健派対す大量殺戮計画実行に移すためのシグナルとして捉えられた。ここから勃発したルワンダ虐殺による犠牲者数一般に80万人推計されている。これに対しRPF侵攻開始し1994年8月までにルワンダ全土掌握し新政権樹立した周辺諸国逃れた難民UNHCR推計210万人達したが、これは一部にはRPF報復恐れたためであると共に、ジェラール・プルニエなどは「難民キャンプルワンダ奪還向けた軍事拠点にしようとするフツ政権指導部による計画的な疎開であり、その意味では戦争の継続だった」としている。この結果大湖沼地難民危機 (en) は著しく政治性軍事性を高め1996年RPFによる隣国ザイール当時。現コンゴ民主共和国)との国境地帯難民キャンプ対す越境攻撃が始まるに至った。この尖兵となったコンゴ国内の反体制派コンゴ・ザイール解放民主勢力連合(仏略: AFDL, 英略: ADFL)はモブツ政権転覆謀り第一次コンゴ戦争)、1997年5月ザイールモブツ・セセ・セコ政権打倒され国名コンゴ民主共和国改められた。1998年コンゴ大統領となったローラン・カビラはより従順な政権求め諸外国から支持失い新たな内戦状況陥ったこれから生じた第二次コンゴ戦争 (1998-2003) には8ヵ国が介入し犠牲者数において第二次世界大戦以来最悪武力紛争となったその後内戦の完全な沈静化には至らず犠牲者数540万人とも言われる一方でンタリャミラ大統領の死去は前年から内戦再発していたブルンジ状況をも悪化させたが、これはルワンダコンゴ状況悪化相互に関連して互いに煽り煽られる様相となった2005年挙国一致政権樹立されるまでに30万人以上が犠牲となった4月6日暗殺に続く何れか時点で、ハビャリマナ大統領遺体ザイールモブツ・セセ・セコ大統領の下に移送されザイール(現コンゴ民主共和国)のバドリテ位置する非公開安置所で保管された。モブツ大統領遺族対し最終的に遺体ルワンダ正式に埋葬する約束した1997年5月12日ローラン・カビラ率い反体制派コンゴ・ザイール解放民主勢力連合 (ADFL) がバドリテ迫ったことから、モブツ大統領防腐処理施され遺体輸送機キンシャサ移しキンシャサ国際空港エプロン駐機した輸送機内で三日待機させた。モブツ大統領反体制派による冒涜危惧して遺体火葬することとしたが、中部アフリカには火葬習慣がないため、国内定住していたインド人ヒンドゥー教司祭祭儀委ねたモブツ大統領ザイールから逃亡する前日5月15日火葬執行された。

※この「長期的な出来事」の解説は、「ハビャリマナとンタリャミラ両大統領暗殺事件」の解説の一部です。
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