戦争終結とは? わかりやすく解説

終戦

(戦争終結 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/07 08:18 UTC 版)

終戦(しゅうせん)とは、戦争を終えること。国際法としては、戦争の終結が当事者双方の間で成立した状態を指す。対義語は開戦

概説

本来は宣戦布告とともに開戦が行われ、講和条約平和条約締結とともに終戦を迎えると解釈されてきた。

ところが、20世紀に入ると戦争そのものが国際法における違法行為との解釈が成立するようになったため、却って戦争における国際法上の開戦手続が行われなくなり、終戦も講和条約や平和条約が結ばれない状態のままの休戦協定で定められた停戦状態の継続、すなわち協定に基づく休戦の一般化・恒久化、もしくは当事者一方が相手方に降伏を通告して戦闘状態が終結した状態を指して終戦と呼ぶようになった。

湾岸戦争終結に際して行われた国際連合安全保障理事会決議6871991年4月3日)が恒久停戦決議とされ、その合意に基づき、6日後の国際連合安全保障理事会決議689によって停戦監視のための国際連合平和維持活動である国際連合イラク・クウェート監視団が設置されて終戦に伴う措置が行われた。

国際法

なお、降伏または休戦に基づく終戦の際の処理については1907年に締結された「陸戦の法規慣例に関する規則」に書かれており、降伏に際しては軍人の名誉を重視し、確定後はその規約を双方厳守すること(第35条)や、当事者一方が休戦規約違反を起こした場合には他方の当事者は協定を破棄し、緊急時には直ちに戦闘を再開できることが記されている。

スポーツでの用法

スポーツチーム等の敗北・敗退が決まった状態のことを「終戦」と表現することがある[1]

関連項目

脚注

参考文献

  • 弘文堂『歴史学事典』第7巻「終戦」(中谷和弘、P307)
  • 森下智『近衛師団参謀終戦秘史』平成18年~21年、ISBN 978-4-9908114-0-2
  • 森下智『川口放送所占拠事件秘史』平成20年、ISBN 978-4-9908114-2-6

戦争終結

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:22 UTC 版)

マルクス・アウレリウス・アントニヌス」の記事における「戦争終結」の解説

緩慢な反撃続けローマ軍163年になってアルメニア王国の首都アルカタを占領したルキウス戦争何ら寄与していなかったが、名目上司令官として「アルメニクス(Armeniacus)」の称号元老院から与えられた。同時にアウレリウスにも称号授与が行われたが、彼は戦争終結までは辞退する返答している。しかしインペトラル(凱旋将軍)の称号については共に受け取ったと見られるアルメニア奪還したローマ荒廃したアルカタを放棄して新しい都を建設して、そこに首都遷都させた。新し皇帝にはローマ元老院議員執政官カイウス・イウリウス・ソハエムスが着任形式的な王の戴冠式アルメニア領内外で行われたルキウス帝がアルメニア王宮殿訪れると、ソハエムスは元老議員として玉座皇帝譲りルキウス帝が玉座に座る儀式が行われた。 一方パルティア王国軍は反撃として今度オスロエネ王国エデッサに軍を送り込み、再び傀儡君主立て行動出た対すローマ軍は軍を南下させてユーフラテス川南側から渡河決行、そこから北進して南からパルティア軍を牽制した。ほどなくユーフラテス北側制圧したローマ軍オスロエネ王国援軍派遣してエデッサ南西部拠点確保した165年ローマ軍エデッサ陥落させて親ローマ派の君主復位させた。パルティア軍はニシビスに退いて抵抗続けたが、やがてオスロエネ王国からチグリス川撤収した戦いで顕著な活躍見せたのが第3軍団ガリカ」を率い元老院議員ガイウス・アウィディウス・カッシウスであり、ドゥラの戦いでパルティア軍に多大な損害与えた同年暮れまでに追撃続けるアウィディウス軍はセレウキアクテシフォンというパルティア王国の二大都市占領する大功挙げたクテシフォン入城したローマ軍パルティア王の宮殿焼き払い、これに恐れをなしたセレウキアギリシャ系住民パルティア軍を追い払って自ら開城した。しかしセレウキア入城したローマ軍約束反故にして略奪行い大勢市民虐殺された。元老院批判に対してルキウス帝は「セレウキア住民約束破った」と強弁した。 物資不足と疫病の関係からローマ軍戦力削られたが、問題なくアウィディウスは軍勢本土へ帰還させた。元老院アンティオキアルキウス帝に「パルティニクス・マキシムス」を新たな称号として与えアウレリウスルキウスはインペトラル経験数を3回へと増やした。またアウィディウスが帰還途中メディア占領したので、ルキウスは「メディクス」の称号4度目のインペトラルを授与された。後にアウレリウスも「パルティニクス・マキシムス」の称号与えられている。

※この「戦争終結」の解説は、「マルクス・アウレリウス・アントニヌス」の解説の一部です。
「戦争終結」を含む「マルクス・アウレリウス・アントニヌス」の記事については、「マルクス・アウレリウス・アントニヌス」の概要を参照ください。

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