けん‐し【検死/検×屍】
検死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/02 23:08 UTC 版)
検死(けんし、英: Autopsy)は、死体を検分すること。日本では「検死」という法律用語は無いので明確な定義はない。検屍とも書く。

一般に以下の3つの概念を包括した用語。
- 検視(External examination on Forensic autopsy)
- 検察官またはその代理人として検察事務官や司法警察員(検視官)が、異状死体に対し事件性の有無を捜査する作業を指す。日本の法律上では刑事訴訟法第229条に基づいて実施される。解剖は施行されず、遺体の状態や周囲の状況を検分し調査し判断する。
- 検案(External examination on Clinical autopsy)
- 医師が死体に対し、臨床的に死因を究明する作業を示す。日本の法律上では医師法第19条に基づいてこれにより死体検案書を交付する。犯罪性の有無に関わらず、外傷性なのか、病死なのか死因を医学的・臨床的に評価することである。画像検査・血液検査等も含めて臨床的に判断する。オートプシーイメージング(AI:画像検死)等も含まれる。
- 解剖(Internal examination on autopsy)
- 医師・歯科医師等が死因究明のために解剖を施行して死因を特定する作業を示す。日本の法律上では司法解剖・行政解剖・病理解剖と分類される。刑事訴訟法第168条に基づいて司法解剖が、死体解剖保存法第8条に基づいて行政解剖が、死体解剖保存法に基づいて病理解剖が行われる。
関連項目
- タフォノミー(Taphonomy) - 古代生物や原生動物がどのように死んだか、死後の変化、化石化についての研究。
- 食肉検査 - 動物が変な病気にかかっていないかという屠畜検査や衛生検査を行い。グレードの仕分けも行う。
外部リンク
- Virtual autopsy - オーストラリア博物館による仮想現実での検死シミュレーション。
検死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 18:08 UTC 版)
「チャールズ・ホイットマン」の記事における「検死」の解説
ホイットマンは薬を処方されており、死亡時にデキセドリン (興奮剤) を所持していたが、毒性学的な調査は遅れた。遺体は8月1日にオースティンのクック葬儀屋 (英: Cook Funeral Home) に運ばれた後、腐敗防止の処置を受けていたためである。それでも、ホイットマンは遺書で検死を要求しており、ホイットマンの父から承認を得て、検死が実施された。 8月2日、オースティン州病院 (英: Austin State Hospital) の神経病理学者コールマン・ド・シェナー (英: Coleman de Chenar) がクック葬儀屋で検死を実施した。アンフェタミンなどの化学物質の痕跡を調べるため、尿と血液が採取された。検死の際、シェナーはペカンほどの大きさの脳腫瘍を発見した。シェナーは腫瘍を星状細胞腫と診断した。腫瘍は少し壊死していた。シェナーは、腫瘍はホイットマンの行動に影響を与えなかったという結論を下した。これらの発見は、後のコナリーが依頼した調査で修正され、脳腫瘍とホイットマンの凶行との間の関係性を明確には立証できないとされた。
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