検校屋敷関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 16:01 UTC 版)
賎機検校(しずはたけんぎょう) 声 - 飯塚昭三 盲人の自治組織当道座の最高位として大名並みの権力を持つ実力者。鍼師としては忠長の侍医でもある。自身は幼いころに鴉によって目を突かれたため失明したという。自身が唯一叶わなかった武で「目明き」を超えることを期待して虎眼によって追放された伊良子といくを抱え、虎眼流の殲滅に手を貸している。伊良子と後述の他、行き場を失った馬廻組など、多数の手練れを私兵として抱えている。 夕雲(せきうん) 賎機検校お付の剣士。体毛が一切ない。高級藩士の子であったが、忠義を理解出来ないという武士として致命的な欠点を持っていたが故、親に捨てられた過去を持つ。その後、将軍家剣術指南役の小野忠明の弟子となり、忠明から対西洋剣術の練習台として犠牲になるべくレイピアを渡され、以西把爾亜(イスパニア)剣術と呼ばれる刺突剣を用いた剣法の習得を命ぜられる。そして、小野派の高弟らを血祭りにあげるまでにその技を磨き上げた。 検校の命により虎眼と立ち会うが、虎拳の当て身により敗北。直後、検校に剣を向けたが、蝉丸によって阻まれ、手甲鉤で胸を貫かれ死亡。 蝉丸(せみまる) 声 - ヤスヒロ 賎機検校の家に仕える中間。全身に無数の痣がある巨漢で、全ての手指の先端が欠損している。含み針を得意とし、水中にいる鯉の目を正確に射抜くほどの技量を誇る。 伊良子清玄の命により他の中間3人と共に道中の牛股を襲撃するが返り討ちに遭い、秘剣「星流れ」により首を斬られる。倒れた後、装着していた手甲鉤が牛股の足を傷つけ、塗られた毒により牛股を昏倒させた。これにより牛股は岩本邸への帰還が遅れ、伊良子による虎眼殺害を阻止することが出来なかった。 友六(ともろく) 声 - 木内秀信 賎機検校に仕える中間。鼻の横に葡萄ほどの大きさの黒子がある。鉄砲術を得意とし、興津三十郎の「流れ」を見極めるなど、視力に長ける。 伊良子の手紙に誘い出された藤木源之助を討ち取ろうとするが、銃弾を刀のはばきで防がれ、逃げようとした所を斬り捨てられた。 蔦の市(つたのいち) 声 - 原康義 賎機検校の当道座に所属し、按摩と灸を生業としている座頭。増長しやすい性格で、伊良子の手がかりを求めて訪れた丸子と興津に対し挑発的な態度を取ったため、2人に音による恐怖を味わわされて失禁してしまう。後日にも、藤木源之助に対する軽率な発言により蛇平四郎に首を絞められている。伊良子に対しては心の底から当道者の希望として誇りに思っている。
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