選択バイアス
バイアス
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/01 05:38 UTC 版)
バイアス(英: bias、中: 偏誤)とは偏り、かさ上げ、斜めのこと。
偏り
- 偏り - 統計学の用語。母集団の要素が標本として平等に選ばれていない、または推定すべき量を何らかの理由で高く、または低く推定しすぎていること。
- 偏見 - 偏った見方のこと(用例:「あの人の意見には新聞は不正確だというバイアスがかかっている」)。
- 出版バイアス - 否定的な結果が出た研究は、肯定的な結果が出た研究に比べて公表されにくいというバイアス[2]。
かさ上げ
- ある数に特定の数を足して嵩上げすること。ゲタばきとも(符号付数値表現#エクセスN)。
- バイアス (電子工学) - 電子回路や磁気記録回路において、動作の基準としてあらかじめ回路に付加しておく電圧・電流・磁気のこと。(同じ目的であるが熱機関についてはアイドリングと呼ぶ。)
斜め
- 糸が斜めに走っていること。「バイアス織」、「バイアス編み」(この場合「バイヤス」とも)。
- 斜めに裁つこと。「バイアス裁ち」。
- バイアステープの略。
- 空気入りタイヤで構造材が斜めに入っている「バイアスタイヤ」のこと(タイヤ#構造と材料)。
BIAS など(略語)
- Biometric Identity Assurance Services - 生体認証を用いたID認証の仕組み(OASISおよびISO/IEC JTC 1/SC 37で策定)。
脚注
出典
- ^ a b c “selection bias” (英語). www.cancer.gov (2011年2月2日). 2024年7月1日閲覧。
- ^ 津谷喜一郎、正木朋也 2006, p. 10.
参考文献
- 津谷喜一郎、正木朋也「エビデンスに基づく医療(EBM)の系譜と方向性 保健医療評価に果たすコクラン共同計画の役割と未来」(pdf)『日本評価研究』第6巻第1号、2006年3月、3-20頁、NAID 40007259318。
選択バイアス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/14 02:20 UTC 版)
詳細は「観測選択効果」を参照 一般的に、研究者の性質や能力によって、観測対象に偏りが生じ、その偏りのために結論が偏る。例えば、目の粗い網で魚を取ると、大きな魚しか取れず、目を細かくすると小さな魚も取れる。このように、測定方法をどう選択するかで、ある湖の魚の種類と数を測定した結果はバイアスがかかる。偏りを生じない測定方法を用いても、観測対象の選択が偏っていると、バイアスがかかる。 二重盲検法でも、従属変数、対象(何を入れ、何を除くかという選択の基準に依存)、サンプルの大きさ、統計的手法、不適切なコントロール(対照)などでバイアスをかけることができる。 助成金バイアスでは、この特性を利用して、研究資金を提供してくれた組織(企業)に都合の良い結果が得られるように、観測対象や測定方法を選択する。臨床研究では、医薬品が有効と思われた特定の治験対象患者だけを残して、何度も繰り返し試験し、都合の良い結果が出た場合だけを発表するサブグループ解析という手法もある。
※この「選択バイアス」の解説は、「助成金バイアス」の解説の一部です。
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