クラスライブラリ
【英】class library
クラスライブラリとは、汎用的な機能を実現するために複数のクラスで構成された部品群のことである。
クラスライブラリを使用するには、基本的に単体ではなく、プログラムに組み込む。クラスライブラリは、パターンの実体やユーティリティ部品などで構成されている。そのため、何もない状態からプログラムを作り上げるよりも生産性が向上する場合がある。ただし、クラスライブラリでは、分類を無視した構成でも成り立つため、不適切な構造では生産性が低下する場合がある。
クラスライブラリは、主に、Visual C++のMFCでは継承関係、JavaのAPIでは集約関係の構成がとられている。クラスライブラリの本質は、継承関係による階層構造であるため、JavaのAPIでは、クラスライブラリと呼ばずに単にライブラリと呼ぶことが多い。これは、Javaが集約構造で構成されるデザインパターンと、部品によるコンポーネントベースプログラミングを意識した言語であることに起因していると言われている。
なお、ソフトウェアの構造には、高い凝集度と低い結合度が理想とされるため、継承関係と集約関係のどちらが秀でているかに関係なく、適材適所で使い分ける必要があるとされている。
参照リンク
MFC リファレンス - (マイクロソフト)
Java 2 Platform Standard Edition 5.0 API 仕様 - (サン・マイクロシステムズ)
クラスライブラリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 09:02 UTC 版)
「Javaプラットフォーム」の記事における「クラスライブラリ」の解説
最も現代的なOSでは、再利用可能なコードの大きな集まりがプログラマの仕事を容易にした。このコードは一般的にアプリケーションが実行時に呼び出せる動的読込ライブラリのセットとして提供される。Javaプラットフォームは特定のOSに依存しないため、アプリケーションは既存のライブラリのいくつかに頼ることはできない。それどころか、Javaプラットフォームは多くのものを含む標準クラスライブラリの集合を提供し、多くの現代のOSで一般に見つかる同じく再利用可能な機能の多くを含んでいる。 JavaクラスライブラリはJavaプラットフォームで三つの意図を役立てる。標準コードライブラリのように、それらはプログラマに、よく知られた、品目リストを保持する、複雑な文字列解析を行うというような共通のタスクを成し遂げる機能セットを提供する。その上、クラスライブラリはハードウェアやOSへの強い依存が普通である仕事を果たす抽象インタフェースを提供する。ネットワーク接続とファイルアクセスのようなタスクはよくプラットフォーム特有の能力に強く依存する。Javaのjava.netとjava.ioライブラリは、時には内部に必要不可欠なネイティブコードを実装しており、時にはそれらのタスクを機能するJavaアプリケーションの標準インタフェースを提供する。最終的に、いくらかの基礎を成すプラットフォームはJavaアプリケーションが期待する特色の全てをサポートするかもしれない。これらの件についていえば、クラスライブラリはどんなに役立つものも使うそれらの特色をエミュレートするか、特別な特色の存在をチェックする一貫した方法提供するかのどちらかを行使できる。 現在のところ[いつ?]、JREに含まれているクラスライブラリは依然として私有のソフトウェアである。互換性のあるフリーライブラリの集合で記述されているFree Software Foundationの進行プロジェクトがある。それはGNU Classpathと呼ばれている。2006年11月13日に、サンはJavaソースコード全てが2007年3月にGNU General Public Licenseのもとでリリースされると発表した。
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