クラスレート clathrate
クラスレート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/02 04:12 UTC 版)
クラスレート(英: clathrate)とは、結晶格子によって作られた空間の中に小さな分子が取り込まれ、共有結合によらずして安定な物質として存在しているものをいう。包摂化合物[注 1](ほうせつかごうぶつ)ともいう。
例
例としては、メタンハイドレート(水分子の間にメタン分子が取り込まれた固体)などがある。天然ガスハイドレート中の水分子を、ケイ素と酸素で置き換えた構造に相当する鉱物(メラノフロジャイト、千葉石[1])も確認されている。
脚注
注釈
- ^ 包接、抱摂などの表記もある。
出典
- ^ 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 (2011年2月16日). “天然ガスを含む新鉱物『千葉石』”. 2015年7月閲覧。
関連項目
外部リンク
クラスレート
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クラスレートはかご状化合物とも呼ばれるもので、ある化合物の結晶格子中の隙間に貴ガス原子がとらえられた化合物である。ゲストとなる貴ガス原子の大きさは、ホストとなる結晶格子の隙間の大きさに合うものでなければならない。例えば、Ar、Kr、Xe はβ-ヒドロキノンとクラスレートを形成するが、He や Ne は小さすぎて隙間を通り抜けてしまう。 クラスレートは Ar、Kr、Xe と He や Ne の分離や、 Ar、Kr、Xe の輸送に利用されてきた。また、85Kr のクラスレートはベータ線、133Xe のクラスレートはガンマ線の安全な線源となる。
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