System.DirectoryServices 名前空間
この名前空間のクラスは、任意の Active Directory サービス プロバイダで使用できます。現在のプロバイダには、IIS (Internet Information Services)、LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)、NDS (Novell NetWare Directory Service)、および WinNT があります。
ADSI は、Microsoft Active Directory のプログラムによるインターフェイスです。これにより、アプリケーションは、単一のインターフェイスを使用して、ネットワーク上のさまざまなディレクトリと対話できます。ADSI を使用すると、データベースのバックアップ、プリンタへのアクセス、ユーザー アカウントの管理などの共通の作業を実行するアプリケーションを作成できます。
これらのクラスを使用するには、Active Directory について一般的な知識が必要です。Active Directory の詳細については、MSDN ライブラリ (http://msdn.microsoft.com/library) の「Introduction to Active Directory Objects」、「Active Directory Technology Backgrounder」、および次に示すトピックAD2E08E4-2B47-407F-897A-AB2A114B2635ive Directory を参照してください。
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Active Directory Service Interfaces
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Implementing Active Directory Service Interfaces Providers
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IADsOpenDSObject::OpenDSObjectIADsOpenDSObject::OpenDSObject
Active Directory は、ツリー構造です。ツリーの各ノードには、プロパティのセットがあります。ツリーの走査、検索、および変更、ノードのプロパティの読み込みや書き込みを行うには、この名前空間を使用します。
Active Directory 階層のノードまたはオブジェクトをカプセル化する DirectoryEntry クラス。オブジェクトのバインド、プロパティの読み取り、および属性の更新を行うには、このクラスを使用します。ヘルパー クラスと共に、DirectoryEntry は、有効期間管理およびナビゲーション メソッドのサポートを提供します。これには、子ノードの作成、削除、名前の変更、移動、および子の列挙が含まれます。
Active Directory 階層に対するクエリを実行するには、DirectorySearcher クラスを使用します。LDAP は、検索をサポートしている唯一のシステム指定の ADSI プロバイダです。
DirectorySearcher を使用して Active Directory 階層を検索すると、SearchResult のインスタンスが返されます。これは、SearchResultCollection クラスのインスタンスに格納されています。

クラス | 説明 | |
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![]() | ActiveDirectoryAccessRule | ActiveDirectoryAccessRule クラスは、Active Directory オブジェクトの随意アクセス制御リスト (DACL: Discretionary Access Control List) 内のアクセス制御エントリ (ACE: Access Control Entry) を表すために使用されます。 |
![]() | ActiveDirectoryAuditRule | ActiveDirectoryAuditRule は、システム アクセス制御リスト (SACL: System Access Control List) にアクセス制御エントリ (ACE: Access Control Entry) を設定するために使用されます。ActiveDirectoryAccessRule には、IdentityReference オブジェクトとして表されるトラスティが含まれます。また、アクセス制御の種類、アクセス マスク、継承フラグなどの他のプロパティに関する情報も含まれます。この規則は ActiveDirectorySecurity オブジェクトに設定されます。ActiveDirectorySecurity がディレクトリ ストアにコミットされると、ActiveDirectoryAuditRule に設定された規則に従ってセキュリティ記述子のオブジェクトが変更されます。 |
![]() | ActiveDirectorySecurity | マネージ ACL ライブラリのオブジェクト セキュリティ層を使用して、ディレクトリ オブジェクトのアクセス制御機能をラップします。 |
![]() | CreateChildAccessRule | CreateChildAccessRule クラスは、Active Directory オブジェクトに対して子オブジェクトを作成する権限を許可または拒否するために使用する、特定の種類のアクセス規則を表します。 |
![]() | DeleteChildAccessRule | DeleteChildAccessRule クラスは、Active Directory オブジェクトに対して子オブジェクトを削除する権限を許可または拒否するために使用する、特定の種類のアクセス規則を表します。 |
![]() | DeleteTreeAccessRule | DeleteTreeAccessRule クラスは、Active Directory オブジェクトに対して、子オブジェクトに設定されているアクセス許可に関係なく、すべての子オブジェクトを削除する権限を許可または拒否するために使用する、特定の種類のアクセス規則を表します。 |
![]() | DirectoryEntries | DirectoryEntry オブジェクトのコレクションを格納します。 |
![]() | DirectoryEntry | Active Directory 階層のノードまたはオブジェクトをカプセル化する DirectoryEntry クラス。 |
![]() | DirectoryEntryConfiguration | DirectoryEntryConfiguration クラスは、ディレクトリ オブジェクトの操作のためのプロバイダ固有のオプションを指定および取得する直接的な方法を提供します。通常、オプションは基になるディレクトリ ストアの検索操作に適用されます。サポートされるオプションは、プロバイダ固有です。 |
![]() | DirectorySearcher | Active Directory に対してクエリを実行します。 |
![]() | DirectoryServicesCOMException | Invoke メソッドが呼び出されたときに発生するエラーに関する拡張エラー情報が格納されています。 |
![]() | DirectoryServicesPermission | DirectoryServicesPermission クラスは、System.DirectoryServices に対するコード アクセス セキュリティ アクセス許可を制御できるようにします。 |
![]() | DirectoryServicesPermissionAttribute | 宣言 System.DirectoryServices のアクセス許可をチェックできるようにします。 |
![]() | DirectoryServicesPermissionEntry | DirectoryServicesPermissionEntry クラスは、System.DirectoryServices に対して設定するコード アクセス セキュリティ許可の最小単位を定義します。 |
![]() | DirectoryServicesPermissionEntryCollection | DirectoryServicesPermissionEntry オブジェクトの厳密に型指定されたコレクションを格納します。 |
![]() | DirectorySynchronization | ドメイン内でディレクトリを同期する方法を指定します。 |
![]() | DirectoryVirtualListView | DirectoryVirtualListView クラスは、仮想一覧表示検索の実行方法を指定します。仮想一覧表示検索により、ユーザーは検索結果をアドレス帳スタイルの仮想一覧表示として表示できます。これは特に、非常に大きな結果セットのために設計されています。検索データは、並べ替えられたディレクトリ検索の連続したサブセットに取得されます。 |
![]() | DirectoryVirtualListViewContext | ディレクトリの仮想一覧表示の応答を生成する方法を指定します。 |
![]() | DSDescriptionAttribute | この型は .NET Framework インフラストラクチャをサポートします。コードから直接使用するためのものではありません。 |
![]() | ExtendedRightAccessRule | Active Directory オブジェクトに対して拡張権利を許可または拒否するために使用する、特定の種類のアクセス規則を表します。拡張権利は、標準のアクセス権セットでは対応していない特別な操作です。拡張権利の例として、ユーザーに他のユーザーに電子メールを送信する権利を付与する Send-As があります。使用できる拡張権利の一覧については、MSDN ライブラリ (http://msdn.microsoft.com/library) の「Extended Rights」を参照してください。拡張権利の詳細については、同じく MSDN ライブラリにある「Control Access Rights」を参照してください。 |
![]() | ListChildrenAccessRule | ListChildrenAccessRule クラスは、Active Directory オブジェクトに対して子オブジェクトをリストする権限を許可または拒否するために使用する、特定の種類のアクセス規則を表します。 |
![]() | PropertyAccessRule | PropertyAccessRule クラスは、Active Directory プロパティへのアクセスを許可または拒否するために使用する、特定の種類のアクセス規則を表します。 |
![]() | PropertyCollection | PropertyCollection クラスは、DirectoryEntry のプロパティを格納します。 |
![]() | PropertySetAccessRule | PropertySetAccessRule クラスは、Active Directory のプロパティ セットへのアクセスを許可または拒否するために使用する、特定の種類のアクセス規則を表します。Active Directory に定義されているプロパティ セットの一覧については、MSDN ライブラリ (http://msdn.microsoft.com/library) の「Property Sets」を参照してください。 |
![]() | PropertyValueCollection | DirectoryEntry プロパティの値を格納します。 |
![]() | ResultPropertyCollection | SearchResult インスタンスのプロパティを格納します。 |
![]() | ResultPropertyValueCollection | SearchResult プロパティの値を格納します。 |
![]() | SchemaNameCollection | DirectoryEntries オブジェクトの SchemaFilter プロパティが使用できるスキーマ名のリストを格納します。 |
![]() | SearchResult | SearchResult クラスは、DirectorySearcher を使用した検索中に返される Active Directory 階層のノードをカプセル化します。 |
![]() | SearchResultCollection | SearchResultCollection クラスは、DirectorySearcher クエリ実行中に Active Directory 階層から返された SearchResult インスタンスを格納します。 |
![]() | SortOption | 検索結果を並べ替える方法を指定します。 |

列挙体 | 説明 | |
---|---|---|
![]() | ActiveDirectoryRights | ActiveDirectoryRights 列挙体は、Active Directory オブジェクトに割り当てられるアクセス権を指定します。 |
![]() | ActiveDirectorySecurityInheritance | ACE 情報がオブジェクトとその子孫に適用されるかどうか、および適用される場合はその方法を指定する ActiveDirectorySecurityInheritance 列挙体。 |
![]() | AuthenticationTypes | AuthenticationTypes 列挙体は、System.DirectoryServices で使用する認証の種類を指定します。この列挙体には、メンバ値のビットごとの組み合わせを可能にする FlagsAttribute 属性があります。 |
![]() | DereferenceAlias | DereferenceAlias 列挙体では、エイリアスの解決方法を指定します。この列挙体は、DirectorySearcher.DerefAlias プロパティの値を設定します。 |
![]() | DirectoryServicesPermissionAccess | DirectoryServicesPermissionAccess 列挙体は、System.DirectoryServices アクセス許可クラスによって使用されるアクセス レベルを定義します。この列挙体には、メンバ値のビットごとの組み合わせを可能にする FlagsAttribute 属性があります。 |
![]() | DirectorySynchronizationOptions | ドメイン内でディレクトリが同期される方法を決定するフラグを格納します。これらのオプションは、DirectorySynchronization.Option プロパティに設定できます。 |
![]() | ExtendedDN | 拡張された識別名を返す形式を指定する ExtendedDN 列挙体。この列挙体は DirectorySearcher.ExtendedDN プロパティで使用されます。 |
![]() | PasswordEncodingMethod | パスワードの設定または変更時に SSL を使用するかどうかを指定します。この列挙体は DirectoryEntryConfiguration.PasswordEncoding プロパティで使用されます。 |
![]() | PropertyAccess | PropertyAccess 列挙体は PropertyAccessRule クラスおよび PropertySetAccessRule クラスで使用され、Active Directory のプロパティまたはプロパティ セットに適用されるアクセスの種類を示します。 |
![]() | ReferralChasingOption | ReferralChasingOption 列挙体では、参照追跡を実行するかどうか、および追跡する場合はその方法を指定します。 |
![]() | SearchScope | DirectorySearcher オブジェクトを使用して実行されるディレクトリ検索に、検索可能なスコープを指定します。 |
![]() | SecurityMasks | ディレクトリ オブジェクトのセキュリティ情報を調べるために使用できるオプションを指定します。この列挙体は、DirectorySearcher.SecurityMasks プロパティおよび DirectoryEntryConfiguration.SecurityMasks プロパティで使用されます。 |
![]() | SortDirection | SortDirection 列挙体は、Active Directory クエリの結果を並べ替える方法を指定します。 |
System.DirectoryServices
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/08 19:35 UTC 版)
「基本クラスライブラリ」の記事における「System.DirectoryServices」の解説
マネージドコードからActive Directoryへのアクセスを提供する。
※この「System.DirectoryServices」の解説は、「基本クラスライブラリ」の解説の一部です。
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