FAT16
読み方:ファットじゅうろく
FAT16とは、Windowsで採用されているファイルシステムであるFAT(File Allocation Table)のうち、テーブル長を16ビットのクラスタ識別子で管理する方式のことである。
FAT16は、Windows 3.1、Windows 95などで採用されていた方式である。最大で2GBまでの領域を管理することが可能であり、複数の領域に区切れば2GB以上のハードディスクを使用することもできた。また、FAT16はWindows系OSだけでなく幅広いオペレーティングシステム(OS)で利用可能となっており、OS/2、Linux、一部のUNIXなどでも使用できた。
なお、FAT16では、圧縮、暗号化などのセキュリティについては未対応となっている。
参照リンク
FAT 16 ファイル システムを使用したパーティションの最大容量 - (Microsoft)
FAT16
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 02:56 UTC 版)
「File Allocation Table」の記事における「FAT16」の解説
FAT16は、16ビットのクラスタ識別子を利用したFATで、総クラスタ数は最大65,524個である。クラスタサイズは512バイトから32KiB(NT系では64KiB)まで使用できる。ボリュームサイズは2GiB(NT系では4GiB)までとなる。当初はボリュームの総セクタ数がFAT12と同様に16ビットで管理されていたため、セクタサイズが512バイトの場合、ボリュームサイズは32MiBまでであったが、Compaq DOS 3.31で総セクタ数を32ビットで管理するように拡張され、この制限は取り払われた。 MS-DOSは4.0以降で32ビットの総セクタ数に対応したが、日本国内ではPC-98用のMS-DOS 4.0は発売されず、32ビットセクタへの対応はMS-DOS 5.0まで待たされることとなった。代わりに、PC-98用のMS-DOS 3.3では、512バイトの物理セクタを4個まとめて2KiBの論理セクタとして扱うことで、128MiBまでのボリュームサイズに対応していた。また、セイコーエプソンがPC-286シリーズ用のMS-DOS4.01を発売しており、これをPC-9800シリーズで使うこともできた。
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