Windows 3.x
別名:Microsoft Windows 3.x,Win3.x,ウィンドウズ3.x,Windows 3.0,Windows 3.1,Windows 3.11,Windows 3.2
Windows 3.xとは、Microsoftが1990年代初期に発売したオペレーティングシステム(OS)であるWindows 3.0、Windows 3.1などの総称である。
米国では、Windows 3.0は1990年に、同じくWindows 3.1は1992年に発売された。日本においては、Windows 3.0が1991年、Windows 3.1が1993年に発売されている。Windows 3.xには、その他Windows 3.1のマイナーバージョンアップ版であるWindows 3.11や、中国語版であるWindows 3.2などを含むことがある。
Windows 3.xは、MS-DOSの機能拡張のような位置付けの製品として登場した。Windows 3.xを実行するにはMS-DOSが必要となる。Windows 3.xでは、仮想メモリ技術の搭載により、ノンプリエンプティブマルチタスクとしてではあるが、アプリケーションを複数同時実行することが可能となっている。また、Windows 3.1では、音声や映像などのマルチメディアに対して標準で対応した。
Windows 3.xに続き、1995年に登場したWindows 95により、WindowsはPC向けのOSとして一気に普及した。なお、MicrosoftによるWindows 3.xの製品サポートはすでに終了している。
※画像提供 / マイクロソフト株式会社
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Microsoft Windows 3.x
(Windows 3.1 から転送)
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Microsoft Windows 3.x(マイクロソフト ウィンドウズ 3.x)は、メジャーバージョン番号が3であるMicrosoft Windowsの総称。Windows 2.xの後継である。2001年12月31日(米国日時)にサポートは終了している。
- 1 Microsoft Windows 3.xとは
- 2 Microsoft Windows 3.xの概要
Windows 3.1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 17:45 UTC 版)
「Microsoft Windows 3.x」の記事における「Windows 3.1」の解説
Windows 3.1(コードネーム: Janus)は1992年4月6日にシカゴで開催されたWindows Worldで正式に発表された。マイクロソフトはWindows 3.1の出荷にあたって125万本を用意。世界中の9カ所のマイクロソフト製造工場が一日三交替でディスクを生産し、最初の1ヶ月で800万枚以上のディスクが生産され、英語版と同時に6言語がリリースされた。後にアップデートがリリースされ、雑誌の付録CDやニフティサーブ等のパソコン通信で修正ファイルが配布された、またMS社からのFD送付サービスも存在した。 マイクロソフト日本法人は1991年10月にWindows 3.1日本語版の開発に着手した。Windows 3.0日本語版はセットアップの方法やメニューが難しいという声が上がっていた。また、Windows 3.0日本語版はOEM先によって別々の日本語入力システム、プリンタードライバ、フォントが供給されていたため、同じWindowsアプリケーションでも機種間の完全な互換性を保証できないという問題が生じた。そこでWindows 3.1日本語版では標準で日本語入力システム「MS-IME」を供給。また、Windows標準の日本語フォントをリコーと共同開発し、プリンタードライバについては各メーカーの開発をサポートして公開前に互換性を確認していた。Windows 3.1日本語版のベータ版は3回で累計6000本出荷され、ユーザーのフィードバックを基に1600の改善が施された。発売は当初の予定であった1992年5月から1992年秋、1993年5月となり、大幅に遅れることになった。開発には5億円が費やされた。 日本語版開発の遅れに対して、世間では「PC-9800シリーズへの移植作業に手間取っているため。」「Windows 3.0日本語版の開発者が引き抜かれたため。」といった憶測が飛び交った。コンパックは1992年10月に低価格486機のProLinea 4/25sをDOS/Vパソコンとして発売したが、後のインタビューでは「Windows 3.1と登場するはずだった。」とコメントした。 1993年5月12日に日本電気からPC-9800シリーズ用、5月18日にマイクロソフトからPC-9800シリーズ用とMS-DOS 5.0/V用が発売された。その直後の5月19日より東京国際見本市会場で開催されたビジネスシヨウや、6月16日より幕張メッセで開催されたWindows World Expo Tokyoでは、パソコンメーカー各社がこぞってWindows 3.1プリインストールパソコンを展示した。 Windows 3.0からの主な変更点は、動作の高速化やセットアップの簡便化に加え、以下の点が挙げられる。 TrueTypeフォント マイクロソフトはアップルが開発したアウトラインフォント仕様「TrueType」のライセンスを受け、Monotype Corporation(英語版)と共同でTrueTypeフォントを開発してWindowsに標準搭載した。日本語版にはマイクロソフトがリコーと2年かけて共同開発したMS ゴシックとMS 明朝の2書体が追加で付属した。これによりWYSIWYGに一歩近づいた。 マルチメディア機能 「サウンド レコーダー」や「メディア プレーヤー」など、Windows 3.0用の拡張ソフト「Multimedia Extensions」に収録されていた機能の一部を統合した。 OLE アプリケーション間で情報を共有するOLE機能をサポートした。例えば、文書作成ソフトで作成した文書ファイルに表計算ソフトで作成した表データをOLEを利用して埋め込むと、表計算ソフトで作成した表データファイルへの変更は文書作成ソフトで作成した文書にも自動で反映されるようになる。 ドラッグ・アンド・ドロップの機能を拡張 ファイルマネージャからファイルをアプリケーションのアイコンやウィンドウにドラッグ・アンド・ドロップ入力する操作をサポートした。また、ファイルマネージャ内で複数のウィンドウを開き、項目をウィンドウ間でドラッグ・アンド・ドロップすることで異なるディレクトリへファイルを移動・コピーできるようになった。 リアルモードを廃止 Windows 3.0にてWindows 2.xや古いシステムとの互換性を目的に実装されていたリアルモードが廃止された。もっとも、リアルモードに対応するWindowsアプリケーションを作ることは開発者にとって「難題」であり、リアルモードの廃止を惜しむ者はいなかった。これにより8086プロセッサは動作対象外となった。 MS-IME 日本語入力システム(日本語版) Windows 3.0以前では日本語入力システムはアプリケーションインターフェイスのみが実装され、各OEM先メーカーによって異なる日本語入力システムが使われていた。Windows 3.1日本語版では標準で日本語入力システムの Microsoft IME (MS-IME) が付属した。 用語の見直し(日本語版) 「了解」→「OK」、「取り消し」→「キャンセル」、「複写」→「コピー」など。Windows 3.1ベータ版のユーザー調査を基にメニューやマニュアルなどで使われる用語が変更された。 マイクロソフト自社ブランドでの発売(PC/AT互換機・PC-9800シリーズ用日本語版) 日本においてはWindows 3.0以前は各パソコンメーカー毎にそれぞれのパソコン向けにOEM供給されていた。その結果、ソフトウェアメーカーはいずれかのパソコンメーカーのWindowsに合わせてWindowsソフトを開発することになり、機種に依存しないはずのWindowsソフトが動作機種を限定して発売される場合が出てきた。そのため、マイクロソフトがリファレンスとして自社ブランドのWindowsを販売することで、機種を限定しないWindowsソフトの開発を促した。その一方で前バージョンに引き続きOEM供給によるパソコンメーカー(日本IBM・NEC・セイコーエプソン)からの販売も行われ、これらは付属するアプリケーションや日本語入力システムなどに一部独自要素があった。一方、シェアの少ないPC-9800シリーズ用英語版、富士通FMRシリーズ・FM TOWNS版・東芝J-3100シリーズ版は各メーカーによるOEM版のみの発売となった。
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Windows 3.1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 17:45 UTC 版)
「Microsoft Windows 3.x」の記事における「Windows 3.1」の解説
Windows 3.1に対する雑誌の反応は使い勝手や信頼性が向上したという好意的なものであった。米国のPC Magazine誌はレビュー記事に「UAE(修復不可能なアプリケーションエラー)の終わり、新しい印刷エンジン、賢くなったSMARTDriveなど。マイクロソフトはWindowsを安定した豊かな環境にするために磨きをかけた。」という序文を付け、日本の日経パソコン誌は「ドラマチックな変化はないものの、信頼性が低い、処理速度が遅いなど、Windows 3.0での不満点を改良した。」と評した。 マイクロソフト日本法人は自社のWindows対応ソフトの売り込みを強化し、Windowsの普及を推進した。例えば、表計算ソフトのExcel 4.0は1993年5月に98000円から58000円へと40%の値下げ。6月25日から他社の日本語文書作成ソフトを使用しているユーザーを対象に、58000円のWord 5.0を25000円で販売する「乗り換え・アップグレード・サービス」を開始した。これは1993年4月に発売された一太郎 Ver.5(4年ぶりとなる新バージョン)に対抗したものと思われた。同日にWordとExcelをセットにした、日本語版で最初のバージョンとなるMicrosoft Officeを発売。翌1994年2月のOffice 1.5発表までに8万本を出荷し、1994年後半になると月20万本ペースの出荷になる。オフィスソフト市場におけるマイクロソフトのシェアは急拡大することになった。 Windows 3.1のマルチメディア機能は個人市場の開拓を促し、ExcelやOfficeは企業にWindowsの導入を促した。 後年の評価としては、日本でのWindows 3.1はWindowsがパソコンユーザーに受け入れられた期間であったものの、パソコンが本当に一般に普及し始めたのはWindows 95からとされている。しかしWindows 3.1の広がりは、日本メーカーの国内向けパソコンを独自開発から世界標準のPC/AT互換機に転換させ、「鎖国状態」を解消したことで競争力が上がり、パソコンの低価格化が進んだことで普及を後押しすることになった。
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Windows 3.1
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「マインスイーパ」の記事における「Windows 3.1」の解説
ウィンドウ上部中央のフェイスマークをクリック後、X,Y,Z,Z,Yとタイプした後に左Shiftキーを押しながらEnterを押すことで、地雷のあるマスをマウスカーソルでポイントすると、画面の左上の1ピクセルが白く変化した。
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「Windows 3.1」の例文・使い方・用例・文例
- Windows 7に対応したソフトウェア
- Windows7をインストールする
- Windows 7 64ビット用
- Windows95対応のゲームを動かしたいのです。
- Windows Vistaのセキュリティ機能を迂回する方法を研究者が公表します。
- Windows Media Player の新しいスキンを入手し、プレーヤーの外観を変えてみましょう。
- Windows系OSではアドミニストレーターアカウントがルートに相当する。
- 6,080フィート(1,853.184メートル)と同等な以前の英国の長さの単位
- 冨田選手は総合スコアが93.175点となり,銀メダルを獲得した。
- ギネス・ワールド・レコーズによると,ショクダイオオコンニャクのこれまでで最大の花は高さ3.1メートルだった。
- L0系の先頭車両は長さ28メートル,幅2.9メートル,高さ3.1メートルで,乗客用の座席が24席ある。
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