オーエス‐ツー【OS/2】
OS/2
OS/2 Warp
【英】OS/2
OS/2 Warpとは、IBMとMicrosoftが共同開発した、シングルユーザー、マルチタスク仕様のOSの名称である。
MS-DOSの後継OSとして1987年4月に発売された初代バージョン(1.0)では、単に「OS/2」という名称だったものが、1995年3月発売のバージョン3から「Warp」というサブネームが付くようになった。
OS/2 Warpでは、先進的な技術が早期から取り入れられていた。32ビット化やプリエンプティブマルチタスク、オブジェクト指向のGUIなどをいち早く採用した他、LANマネージャやマルチウィンドウを搭載した。ただ、OS/2専用に開発されたアプリケーションは多くない。
OS/2は開発当初、MS-DOSを継ぐ次世代標準OSとして期待されていた。しかし後にMicrosoftはOS/2の開発から撤退し、独自にOS(現在のWindows)の開発を始めた。IBMは単独でOS/2の開発を続行し、1991年10月にはOS/2 Server 2.0を発表するなどして形勢の維持に努めたが、MicrosoftがWindows 3.0で成功したことをきっかけにOS/2の優位性が揺らぎ始めた。そして、1992年に発売されたWindows 3.1によって、パソコンのOSの標準としての地位を完全に奪われるこことなった。
OS/2 Warpは、主に企業の業務システムやサーバー用のOSとして用いられる。その強力なネットワーク機能や堅牢性には定評がある。同IBMのメインフレームシステムとの親和性が高いこともあって、金融業界などでは枯れたOSとしてよく利用されている。ちなみにWindows 3.1用のアプリケーションソフトを動作させることもできる。
IBMは、OS/2 WarpのPowerPC版も開発していたが、その開発プロジェクトは1995年に凍結された。1996年12月に発売されたバージョン4(OS/2 Warp 4)が最新版となっている。その後、パッケージソフトウェアでの店頭販売を終了、日本IBMからライセンスを購入する形態で販売され、2006年12月31日をもってOS/2 Warpに関するすべての活動が終了した。
参照リンク
IBM - OS/2 Warp - (英語)
OS: | マルチタスク 内部コマンド ノンプリエンプティブマルチタスク OS/2 Warp OOM Killer PC DOS リブート |
OS‐2
分子式: | C59H97N21O21S2 |
その他の名称: | OS-2 |
体系名: | Ac-L-Ala-L-Cys-L-Thr-L-Glu-L-Arg-L-Asp-L-Ala-L-Leu-L-His-L-Asn-L-Leu-L-Cys-Gly-Gly-NH2 |
硫黄モノオキシド
OS/2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/05 13:05 UTC 版)
OS/2(オーエス・ツー)は、1987年にIBMとマイクロソフトが発売したパーソナルコンピュータ(パソコン)用の16ビットおよび32ビットのオペレーティングシステム (OS) である。OS/2はMS-DOSおよびPC DOSの後継として両社によって共同開発された。
- ^ 栗原潔 (2007年1月10日). “さらばOS/2について”. 栗原潔のテクノロジー時評Ver2. ITmedia. 2014年9月15日閲覧。
- ^ “OS/2 Timeline”. OS/2 Museum. 2016年12月19日閲覧。
- ^ “PC Magazine (archives scanned by Google)” (PDF). PC Magazine 2016年12月19日閲覧。.
- ^ a b c d 『日経パソコン』 1991年10月28日号、pp.173-179。
- ^ 「OS/2がやってきた」『ASCII』 1988年9月号、p.184。
- ^ “世界のOSたち - DOSの次世代を築けなかった「OS/2」 (2) IBMとMicrosoftの確執” (日本語). マイナビニュース 2018年10月21日閲覧。
- ^ “米IBM、「OS/2 Warp 4」を発表”. pc.watch.impress.co.jp. 2022年3月10日閲覧。 “'96/9/25(現地時間) 発表 米IBMは25日(現地時間)、開発コードMerlinと呼ばれていたパソコン用のオペレーティングシステム「OS/2 Warp 4」のリリースを発表した。”
- ^ “日本IBM、ネットワーク対応を強化したOS/2 Warp4日本語版を発売”. pc.watch.impress.co.jp. 2022年3月10日閲覧。 “ 日本アイ・ビー・エム株式会社は、ネットワーク対応を強化した32ビットOS「OS/2 Warp4日本語版」を12月12日に発売する。”
- ^ OS/2 Warp4 および OS/2 Warp Server for e-business のプログラム・サポート終了の発表 - 日本IBM
- ^ 日本IBM、OS/2のすべての活動を終了 - PC Watch
- ^ a b “「OS/2」を2017年によみがえらせた「ArcaOS 5.0 Blue Lion」”. ZDNet Japan (2017年6月15日). 2020年4月8日閲覧。
- ^ Blue Lion
- ^ Rosenthal, Lewis (2022年2月25日). “ArcaOS Desktop updated to 1.0.15” (英語). Arca Noae. 2022年3月10日閲覧。
- ^ COMPANY NEWS; Compaq's OS/2 (1988/2/17) - The New York Times
- ^ OEM MS OS/2: 1987-1990 - OS/2 Museum
OS/2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/28 05:16 UTC 版)
OS/2バージョン1.2以降のHPFSは拡張属性を考慮して設計された。また、DOSのFATファイルシステムも改造して拡張属性をサポートした。 FATパーティションを用いる他のOSと互換性を保つため、OS/2属性はルートディレクトリ上の一つのファイル「EA DATA. SF」に保存される。拡張属性をサポートするOSがディスクを管理する場合、通常このファイルはアクセス不能になる。ただし、DOSのようなOSだと簡単に操作できてしまう。拡張属性があるファイルやディレクトリは、この「EA DATA. SF」ファイルの内部で一つまたはそれ以上のクラスタを消費する。最初に使われる論理クラスタ番号は、ファイルやディレクトリを所有するディレクトリエントリに保存される。これは元々は未使用であった2バイトの中にある。この2バイトはFAT32ファイルシステム上では別の目的で使われる。従ってOS/2拡張属性はFAT32に保存することが出来ない。 OS/2バージョン2.0以降の一部の機能、すなわちワークプレース・シェル等は幾つかの標準化された拡張属性(EAとも呼ぶ)を利用する。これには、ファイルタイプの識別、コメント、アイコン、ファイルのキーワードといった目的がある。 インタラプタ言語REXXで書かれたプログラムは、より高速な実行を行なうために、パース済みのコードを拡張属性に保存する。
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OS/2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/24 02:46 UTC 版)
Doomは、本作とシムシティを移植するためにIBMに雇われた独立請負業者であるジム・トーマスによってOS/2に移植された。成功したバージョンは1994年にOS/2 PMウィンドウで実行されてデモンストレーションされ、最終バージョンである2.19 betaは1997年にリリースされた。
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OS/2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/29 07:20 UTC 版)
32ビット Linear Executable OS/2 2.0で導入され、ASCIIコードの "LX" で識別できる。OS/2 2.0 と後継でのみ実行可能。 また、DOSエクステンダの一部でも利用された。 16/32ビット混在 Linear Executable OS/2 2.0で導入され、ASCIIコードの "LE" で識別できる。このフォーマットはWindows 3.x、OS/2、Windows 9xのVxDドライバとして使われた。また、DOSエクステンダの一部でも利用された。
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OS/2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/18 16:31 UTC 版)
「Control-Alt-Delete」の記事における「OS/2」の解説
OS/2では、このキーボードストローク・コンビネーションは、OS/2のキーボードデバイスドライバによって認識され、セッションマネージャプロセスに通知される。OS/2バージョン2以降の通常のセッションマネージャプロセスでは、親ワークプレイス・シェル・プロセスが "The system is rebooting" とウィンドウに表示して、ソフトリブートが行われる。このとき、もう一度 Control-⎇ Alt-Delete を押すと、セッションマネージャプロセスを待たずに直ちにソフトリブートが実行される。 いずれのケースでも、システムはページキャッシュをフラッシュし、全てのディスクを綺麗にアンマウントする。しかし、全ての実行中のプロセスが綺麗に終了されるわけではない(ドキュメントは保存されない)。
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OS/2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 06:31 UTC 版)
OS/2 1.xの「DOS互換ボックス」では、1.0では全画面表示のみ、1.1以降では全画面表示またはOS/2プレゼンテーションマネージャー(PM)上のウィンドウ表示を選ぶことができたが、「DOSプロンプト」と同様のものがあった。 OS/2 2.0以降の「MVDM(Multi Virtual DOS Machine)」では、全画面表示またはOS/2ワークプレースシェル(WPS)上のウィンドウ表示で、「DOSプロンプト」と同様のものがあった。 OS/2 1.0からある「OS/2コマンドプロンプト」は、cmd.exe 同様の、端末ウィンドウ兼コマンドラインシェルである。
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