ソフトウェア開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/23 08:13 UTC 版)
ソフトウェア開発工程 |
---|
中心となる活動 |
パラダイムとモデル |
ソフトウェア開発方法論とフレームワーク |
|
開発支援 |
プラクティス |
プログラミングツール |
標準と機関 |
|
用語集 |
|
![]() |
ソフトウェア開発(ソフトウェアかいはつ、英語: Software Development)とは、ソフトウェアを開発(制作)することである。一般にソフトウェアの制作には、プログラミング言語, 統合開発環境, フレームワークという3つのソフトウェアが使用される[1]。
また「ソフトウェア開発」という語は、実際にパソコン等を使ってソフトウェア製品をプログラミングするプロセスだけでなく、ユーザーやクライアントのニーズを的確に製品に反映させるマーケティング的プロセスを包含することも多い[2]。
概要
ソフトウェア製品のマーケティング活動そのものは、必ずしも新商品開発とは結びつかない。顧客の期待を満足させるべく開発されたソフトウェア製品の成功/失敗の責任が工学的側面にあるのかマーケティング的側面にあるのかを判別するのは、多くの場合困難である。そのため、ソフトウェア開発全体として工学的側面とマーケティング的側面を共に理解し、それらの協調を促進することが重要である。工学とマーケティングの両方の側面をまとめ、バランスをとるのは、プロジェクトマネージャなどと呼ばれる立場の人である。
マーケティングとの関わりはソフトウェア要求分析としても知られている[3]。ソフトウェア開発はクライアントが必要とするもの以上の機能を開発しようとしたり、逆に妥協しようとしたりする。そのため、ソフトウェア開発は通常の工学/技術とは関連付けられていなかった各種プロセス(市場調査、人材登用、リスクマネジメント、知的財産権、予算、危機管理など)まで取り込もうとする場合がある。その場合、ソフトウェア開発は Business Development と呼ばれる領域ともオーバーラップすることになる。
Alan M. Davis は著書 "Great Software Debates" の章 "Requirements" の節 "The Missing Piece of Software Development" で次のように述べている:
- 「工学部の学生は工学だけを学び、滅多に経済やマーケティングを学ばない。マーケティングの学生はマーケティングだけを学び、経済や工学を学ばない。我々の多くは1つの領域の専門家になっている。複雑な問題に対して、学際的能力を有する人が身近にほとんどいないため、人々が真似をする対象もほとんどいないのである。ソフトウェア製品の企画立案は開発の成否を握っており、各種領域の専門知識を必要とする」[4]
脚注
- ^ ソフトウェアとは?:定義や種類、開発の流れなど一挙解説!
- ^ Jim McCarthy. "Dynamics of Software Development" (August 1, 1995), pp:10-30
- ^ Won Kim: “On Assuring Software Quality and Curbing Software Development Cost”, in Journal of Object Technology, vol. 5, no. 6, July-August 2006, pp. 35-42
- ^ Alan M. Davis. Great Software Debates Appigital (October 8, 2004), pp:125-128 Wiley-IEEE Computer Society Press
参考文献
- Luke Hohmann. "Beyond Software Architecture: Creating and Sustaining Winning Solutions" (January 30, 2003)
- Jim McCarthy. "Dynamics of Software Development" (August 1, 1995), pp:10-30
- Robert K. Wysocki. "Effective Software Project Management" (March 27, 2006), pp:72-75
- PhD, CISM, John Rittinghouse. "Managing Software Deliverables: A Software Development Management Methodology" (November 12, 2003)
- Dan Conde. "Software Product Management: Managing Software Development from Idea to Product to Marketing to Sales" (September 1, 2002), pp:24-29
- Edward Hasted. "Software That Sells : A Practical Guide to Developing and Marketing Your Software Project" (June 10, 2005)
- A. M. Davis, "Just enough requirements management: where software development meets marketing" (May 30, 2005)
- John W. Horch, "Two Orientations On How To Work With Objects," IEEE Software, vol. 12, no. 2, pp. 117-118, Mar., 1995.
- Karl E. Wiegers, "More About Software Requirements: Thorny Issues and Practical Advice" (December 20, 2005)
関連項目
ソフトウェア開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/21 05:05 UTC 版)
ソフトウェア開発において、概念実証は、技術実証(proof of technology)や予備プロジェクト(pilot project)と混同されることが多い。しかし、この3語は同義語ではなく、以下説明するように、異なるプロセスを表している。 まず、概念実証は、ビジネス上の問題への部分的な解を示すものである。要求仕様の一部の解決策を立証するために、少数のユーザーに関わるシステムを構築する。概念実証は(既存のシステムと最終的に融合される可能性はあるが)基本的に既存のシステムに影響しない。 次に、技術実証は、何らかの技術的課題の解決策を示すものである。二つのシステムを統合する方法や、所定の構成で要求されるスループットを実現する方法などが示される。この場合、ビジネスユーザーがこれに関与する必要はない。 また、予備プロジェクトは、システムが実地に機能することを検証するものである。予備プロジェクトは最終的なシステムの機能を限定して早めにシステムを構築する。たとえば、同時に対応可能なユーザー数を制限したり、機能範囲を限定して評価に関わる関係者を限定する。
※この「ソフトウェア開発」の解説は、「概念実証」の解説の一部です。
「ソフトウェア開発」を含む「概念実証」の記事については、「概念実証」の概要を参照ください。
「ソフトウェア開発」の例文・使い方・用例・文例
ソフトウェア開発と同じ種類の言葉
- ソフトウェア開発のページへのリンク