レンダリング_(コンピュータ)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > レンダリング_(コンピュータ)の意味・解説 

レンダリング (コンピュータ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/25 06:26 UTC 版)

レンダリング: rendering)は、データ記述言語データ構造で記述された情報から、コンピュータプログラムを用いて人間が受け取る画像・映像(動画)・音声などを生成することをいう[1]。元となる情報には、物体の形状、物体を捉える視点、物体表面の質感(テクスチャマッピングに関する情報)、光源シェーディングなどが含まれる。"render" の原義は「表現する、翻訳する、(脚本などを)上演する」などの意味。

レンダリングを行うソフトウェア、ソフトウェアパーツ、システムなどをレンダリングエンジンまたはレンダラーと呼ぶ。また、レンダリング用のサーバファームレンダーファームと呼ぶ。

レンダリングの例

どの場合も、出力データに関するコンピュータ上で作成された情報を必要とし、これをレンダリングすることで出力データを得る。

レンダリング (3DCG)

POV-Rayで3Dレンダリングされた画像

3次元コンピュータグラフィックスにおけるレンダリング: rendering)は3Dシーンを画像へ変換することである[2]

3Dシーンは3Dモデル・カメラ・光源などからなる。これを平面のディスプレイで見られるようにピクセルの集合である画像へ変換する一連の処理がレンダリングである[2]

レンダリング専用のソフトウェアも存在し、その場合はソフトウェア全体をレンダラーと呼ぶ。

3Dレンダリングの主な技法

主に下記の基礎的なレンダリング技法が用いられる。

これらのレンダリング技法において、様々なシェーディング(陰影付け)技法が応用される。特にポリゴン面には主に次のようなシェーディング技法が用いられる。

照明計算の技法は、当該形状表面・光源・視点の関係による直接光のみを考慮したローカルイルミネーション(局所照明)と、シーン全体の関係による間接光を考慮したグローバルイルミネーション(大域照明)に二分される。

ローカルイルミネーションの理論には、古典的にはランベルトの余弦則によるランバート反射や、経験に基づいて鏡面反射(鏡面ハイライト)をモデル化したPhongの反射モデルが用いられてきたが、後に様々な反射モデルが考案され、エネルギー保存則やマイクロファセット、オフスペキュラー、フレネル反射、異方性反射、表面化散乱の概念が導入されるなど理論の発展がある[3]

主なグローバルイルミネーション技法には次のようなものがある。

グローバルイルミネーションは再現精度に従い計算量が膨大になりやすい。実用的な計算時間内ではノイズを生む場合があり、様々なノイズ除去法も利用されている[4][5]

その他、現実の物理法則を志向した「物理ベースレンダリング」や、系統誤差を導入しない「不偏レンダリング」、非写実的な(例えばトゥーンレンダリングや絵画調など)志向の「非写実的レンダリング」といった分類の考え方もある。

3Dレンダリング機能を持つ代表的なソフトウェア

脚注

  1. ^ レンダリング」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館https://kotobank.jp/word/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0コトバンクより2025年9月24日閲覧 
  2. ^ a b "レンダリング 3次元シーンを入力とした描画処理 入力:3次元物体,カメラ,光源情報 出力:画像" p.3 より引用。藤堂. (2015). 第8回 レンダリング技法1 ~基礎と概要,隠面消去~. 明治大学講義「コンピュータグラフィックス」.
  3. ^ 向川康博、日浦慎作、佐藤いまり (2010年1月). “2群-2編-5章 照明・反射解析”. 知識の森. 電子情報通信学会. 2025年9月24日閲覧。
  4. ^ Mark Meyer, John Anderson (2006). “Statistical Acceleration for Animated Global Illumination”. ACM Transactions on Graphics (ACM) 25 (3): 1075-1080. doi:10.1145/1141911.1141996. https://graphics.pixar.com/library/ShotRendering/paper.pdf. 
  5. ^ Soroor Malekmohammadi Faradounbeh, SeongKi Kim (2021). “Evaluation of Artificial Intelligence-Based Denoising Methods for Global Illumination”. Journal of Information Processing Systems (Korea Information Processing Society) 17 (4): 737-753. doi:10.3745/JIPS.02.0162. 

参考文献

関連項目

外部リンク


「レンダリング (コンピュータ)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「レンダリング_(コンピュータ)」の関連用語

レンダリング_(コンピュータ)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



レンダリング_(コンピュータ)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのレンダリング (コンピュータ) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2026 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2026 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2026 GRAS Group, Inc.RSS