Maxwell_Renderとは? わかりやすく解説

Maxwell Render

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 19:43 UTC 版)

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Maxwell Render
開発元 Next Limit Technologies
初版 2006年26日 (15年前) (2006-04-26)
最新版
4.1[1] / 2018年6月8日 (3年前) (2018-06-08)
対応OS Linux (x86-64上)
Mac OS X (IA-32及びPowerPC上)
Microsoft Windows (IA-32及びx86-64上)
対応言語 英語
種別 レイトレーサー
ライセンス プロプライエタリ 商用ソフトウェア
公式サイト www.maxwellrender.com
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Maxwell Renderスペインマドリード州にあるNext Limit Technologiesにより開発された不偏3Dレンダーエンジンである。この単体ソフトウェアは、映画、アニメーション及びVFX業界や、建築及び製品デザイン可視化で使用されている[2]。また、3D/CAD及びポストプロダクション向けアプリケーション用の様々なプラグインを提供している[3]

概要

メトロポリス光輸送の変形物を基にした大域照明 (GI)アルゴリズムを利用するMaxwell Renderは、二年間の内部開発の後、2004年12月に初期アルファ版として公開された[4]。Next Limit Technologiesは2015年10月にMaxwell Render V3.2をリリースした[5]

この物理的に正確なレンダリングエンジンは、元々アニメーション及びVFX用のツールとして使われていた。Maxwell RenderのトレードマークであるMultilight機能 (リアルタイム英語版に光の強さと色を変更することが可能)は、フィーチャー映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」で使われていた[6]

一般的機能

物理ベースの長点

  • 正確さ
  • 高度なレイトレーシング
  • 物理的な空
  • 高速なシーンのセットアップ

マルチライト FIRE: 高速なインタラクティブレンダリング

  • ライティング、マテリアル、カメラ設定の調整時の即時フィードマック

マテリアル リアルなカメラモデル

  • 実カメラのパラメータ: f-Stop、焦点距離、シャッター速度、ISO、フィルムサイズ、絞り羽根

メモリーを節約するインスタンス 正確な3Dモーションブラー 髪、芝および毛

  • 多くの髪システムとの互換性: MayaのShave and a Haircut、Maya hair、3ds Maxのhair、CINEMAのhair、Ornatrix

ボリューメトリック パーティクルレンダリング

  • RealFlowソフトウェアとの連携
  • Maxwell Sea (海)

業界標準の対応

  • Alembic
  • ディープコンポジット
  • PixarのOpenSubdiv
  • Pythonスクリプト

ネットワークレンダリング ポストプロダクション

  • ポストプロダクション用プラグイン
  • チャンネル
  • カスタムアルファ

他のソフトウェアとの相互関係

Maxwell Render for SketchUp[7] はMaxwell Renderの簡易版であり、SketchUpソフトウェアアプリケーションに完全に統合されている。ユーザーはカメラ、ライティング及び環境の設定が可能であり、SketchUpまたはMaxwellのMXMマテリアルを適用でき、画像ファイルをレンダリング及び保存できる。これはプロダクトデザイン、建築およびエンジニアリング可視化で広く使用される。

プラグイン

3Dアプリケーション用プラグイン

  • Maya
  • Rhinoceros 3D
  • SketchUp
  • Graphisoft ArchiCAD
  • 3ds Max
  • CINEMA 4D
  • FormZ

廃止されたプラグイン

バージョン履歴

2004 Maxwell Render Alpha version
2005 Maxwell Render Beta version
2006 Maxwell Render 1.0

Maxwell Render 1.1

2007 Maxwell Render 1.5

Maxwell Render 1.6

Maxwell Render 1.6.1

2008 Maxwell Render 1.7
2009 Maxwell Render 2.0
2011 Maxwell Render Suite 2.6

Maxwell for Google SketchUp

2012 Maxwell Render 2.7

Maxwell Render Learning Edition

Maxwell Render 2.6.1

2013 Maxwell for SketchUp

Maxwell Render 3.0

2014 Maxwell Render 3.0.1

Maxwell Render 3.0.1.1 beta

2015 Maxwell Render 3.1

Maxwell Render 3.1.0.2

Maxwell Render 3.2

関連項目

  • レイトレーシング
  • Indigo Renderer - 他の商用不偏レンダラー
  • Kerkythea - 無料の不偏レンダラー
  • LuxRender - オープンソースの不偏レンダラー
  • Octane Render - 商用のGPU加速された不偏レンダラー

出典

外部リンク


Maxwell Render (Next Limit Technologies)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 22:55 UTC 版)

3DCGソフトウェア」の記事における「Maxwell Render (Next Limit Technologies)」の解説

物理レンダラー単体版のMaxwell Studioもある。カメラレンズやフィルムシミュレーションするため、絞り形状やレンズグレアも再現可能。

※この「Maxwell Render (Next Limit Technologies)」の解説は、「3DCGソフトウェア」の解説の一部です。
「Maxwell Render (Next Limit Technologies)」を含む「3DCGソフトウェア」の記事については、「3DCGソフトウェア」の概要を参照ください。

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