Maxwell モデルとは? わかりやすく解説

Maxwell モデル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/23 03:46 UTC 版)

ヘモレオロジー」の記事における「Maxwell モデル」の解説

小さ立方体状の体積占め血液仮定する(図1)。心拍動による外力影響と、境界からの剪断力を受けるものとする。 この立方体変形次の二つ要素考えられる可塑的な弾性変形 粘性によるエネルギーを受けることによる滑り 外力消失すると、弾性変形元に戻るが滑脱した分は戻らないこのため非定常流においては弾性変形部分だけが顕在化して見える。定常流では、滑り量増加し続けるが、時間変化しない定常的外力弾性変形寄与しない。 外力加わった時の血液評価必要な力学的パラメーターは以下の様に表される剪断応力: τ = F A {\displaystyle \tau ={\frac {F}{A}}} 剪断歪み: γ = D H {\displaystyle \gamma ={\frac {D}{H}}} 剪断速度: γ ˙ = V H {\displaystyle {\dot {\gamma }}={\frac {V}{H}}} 心臓の拍動シミュレートするために正弦波形で変化する流れ仮定する粘弾性体時間変化する流れ晒され、その位相 φ は τ と γ の間で変動する。φ = 0 の時は応力歪み位相が同じであるため純粋な弾性体であり、φ = 90° の時は歪み位相応力対し90°遅れているため、純粋な粘性体である。粘弾性体位相は0°から90°の間のいずれかである。 正弦波表される時間変化eiωt に比例する故に応力歪み剪断速度それぞれ、f を周波数角周波数を ω = 2πf として、以下のように記述される剪断応力: τ ∗ = τ e − i ϕ {\displaystyle \tau ^{*}=\tau e^{-i\phi }} 剪断歪み: γ ∗ = γ e − i π 2 {\displaystyle \gamma ^{*}=\gamma e^{-i{\frac {\pi }{2}}}} 剪断速度: γ ˙ ∗ = γ ˙ e − i 0 {\displaystyle {\dot {\gamma }}^{*}={\dot {\gamma }}e^{-i0}} τ ∗ = τ ′ − i τ ″ {\displaystyle \tau ^{*}=\tau '-i\tau ''} ここで τ′ は粘性応力、τ′′弾性応力である。 複素粘性率 η ∗ {\displaystyle \eta ^{*}} は複素剪断応力複素剪断速度の比を取ることで得られる: η ∗ = τ ∗ γ ˙ ∗ = ( τ ′ γ ˙ + i τ ″ γ ˙ ) = η ′ + i η ″ {\displaystyle \eta ^{*}={\frac {\tau ^{*}}{{\dot {\gamma }}^{*}}}=({\frac {\tau '}{\dot {\gamma }}}+i{\frac {\tau ''}{\dot {\gamma }}})=\eta '+i\eta ''} G = τ ∗ γ ∗ = ( τ ″ γ + i τ ′ γ ) {\displaystyle G={\frac {\tau ^{*}}{\gamma ^{*}}}=({\frac {\tau ''}{\gamma }}+i{\frac {\tau '}{\gamma }})} 複素貯蔵弾性率を G′, 複素損失弾性率を G′′ とすると、 G = G ′ + i G ″ {\displaystyle G=G'+iG''} η ∗ = η dash 1 + i ω ( η dash E spring ) = η ′ − i η ″ {\displaystyle \eta ^{*}={\frac {\eta _{\text{dash}}}{1+i\omega ({\frac {\eta _{\text{dash}}}{E_{\text{spring}}}})}}=\eta '-i\eta ''}

※この「Maxwell モデル」の解説は、「ヘモレオロジー」の解説の一部です。
「Maxwell モデル」を含む「ヘモレオロジー」の記事については、「ヘモレオロジー」の概要を参照ください。

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