弾性率
物体に荷重を加えるとひずみが生じる。荷重によりその物体にかかる応力が弾性変形をする範囲内のとき、応力とひずみは比例する。この比例定数を弾性率といい、弾性係数、あるいは弾性定数ともいう。物体の元の長さをL、伸びをS、断面積をA、荷重をPとすると、応力σ=P/A、ひずみε=S/Lとなり、応力とひずみは比例することから、σ=EεまたはE=σ/εと表し、このEを弾性率という。
弾性率
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 08:29 UTC 版)
弾性率(だんせいりつ、英語: elastic modulus)は、変形のしにくさを表す物性値であり、弾性変形における応力とひずみの間の比例定数の総称である。弾性係数あるいは弾性定数とも呼ばれる[1]。
- ^ 『機械工学辞典』日本機械学会、丸善、2007年、第2版、816頁。ISBN 978-4-88898-083-8。
- ^ 小林英男; 轟章 『固体の弾塑性力学』 数理工学社、2007年、14頁。ISBN 978-4-901683-51-7。
- ^ a b 中前勝彦 (Nov 1988). “入門講座 弾性率および粘弾性”. 高分子 37 (11): 826-829. doi:10.1295/kobunshi.37.826 .
- ^ a b 吉川弘道. “構成方程式の基本知識―考え方と定式化― (PDF)”. 2020年4月26日閲覧。
- ^ 総和規約を用いており、総和記号が省略されていることに注意。
- ^ a b 中曽根祐司編 『異方性材料の弾性論』 コロナ社、2014年、80-83頁。ISBN 978-4-339-04633-5。
- ^ L. E. Nielsen:小野木重治 訳 (1980). 高分子と複合材料の力学的性質. 化学同人. pp. 26
- ^ 井田喜明 『自然災害のシミュレーション入門』 朝倉書店、2014年、14頁。ISBN 978-4-254-16068-0。
「弾性率」の例文・使い方・用例・文例
- 弾性率という比率
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