ラメ定数とは? わかりやすく解説

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ラメ定数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 00:15 UTC 版)

ラメ定数(ラメていすう、: Lamé's constantsラメ乗数)とは、線形弾性論基礎方程式で用いられる定数。弾性係数の一つで、応力の変化を与えたとき、弾性体の軸方向、剪断方向への変化のしやすさを表す。名称はフランスの数学者ガブリエル・ラメに因む。

概要

線形弾性論においてフックの法則は、ラメ定数を用いて次のように表される。

ここで、応力ひずみを表す。

ラメの第一定数という。と違い、物理的な意味はない。が必ず正の値でなくてはならないのに対して、は原理的には負の値をとることもできる。しかし、ほとんどの物質においてはも正の値をとる。

ラメの第二定数という。剛性率ともいい、と表記される。

これら二つの定数を用いて均質等方線形弾性体の他の弾性係数、ヤング率ポアソン比体積弾性率を記述することができる。

弾性率の相関関係

等方均質弾性体では、ヤング率、ポアソン比、体積弾性率、剛性率(ラメの第二定数)、ラメの第一定数の五つの弾性率はそれぞれ、二つを用いて残りの三つを表すことができる。

参考文献

  • 進藤裕英 『線形弾性論の基礎』コロナ社、2002年3月。ISBN 4-339-04564-0 
  • Carl Peason (1959). THEORETICAL ELASTICITY. Harvard University Press 

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