GeForce GTX 700 Series
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:35 UTC 版)
「NVIDIA GeForce」の記事における「GeForce GTX 700 Series」の解説
GeForce GTX 700 Seriesは、Keplerアーキテクチャまたは第1世代Maxwellアーキテクチャを採用する、ミドルレンジからハイエンドクラスの2013年後半 - 2014年前半の製品群である。 Keplerアーキテクチャでは192基のCUDAコアでSMXを構成していたのに対し、Maxwellアーキテクチャでは128基のCUDAコアでSMM (Maxwell Streaming Multiprocessor) を構成。128基のCUDAコアを4つのプロセシングブロックに分割し、32個のCUDAコア毎にシンプルな制御ロジックを配置、L2キャッシュを大幅に増加させたことで、コア当たりのパフォーマンスが35%向上、電力効率は2倍になったという。 GTX 760以上でDisplayPort 1.2出力端子を標準で搭載し、4Kモニタの60Hz表示に対応する。GTX 750 Ti以下ではDisplayPort出力端子は標準で搭載されず、HDMI 1.4出力で4Kモニタの30Hz表示までの対応となる。(GTX 750/GTX 750 TiでDisplayPort 1.2出力端子を搭載する製品もある) 製品名コア名 (プロセス)コアクロック [GPU Boost]コア数メモリFLOPSSLI最大消費電力 (補助電源)接続SMCUDATMUROPL2バス幅動作クロック帯域容量単精度 (理論値)GeForce GTX 745 (OEM)GM107 (28 nm) 1033 MHz 3 384 24 16 2 MB 128bit DDR3 1800 MHz相当 28.8 GB/s 2 GB / 4 GB 0.79 TFLOPS — 55 W PCIe 3.0×16 GeForce GTX 7501020 MHz [1085 MHz] 4 512 32 GDDR5 5012 MHz相当 80.2 GB/s 1 GB / 2 GB 1 TFLOPS 55 W GeForce GTX 750 Ti5 640 40 GDDR5 5400 MHz相当 86.4 GB/s 2 GB / 4 GB 1.3 TFLOPS 60 W GeForce GTX 760 (192bit) (OEM)GK104 (28 nm) 824 MHz [889 MHz] 6 1152 96 24 384 KB 192bit GDDR5 5600 MHz相当 134.4 GB/s 1.5 GB / 3 GB 1.9 TFLOPS 3-way 130 W (6pin) GeForce GTX 760980 MHz [1033 MHz] 32 512 KB 256bit GDDR5 6008 MHz相当 192.2 GB/s 2 GB / 4 GB 2.3 TFLOPS 170 W (6pin×2) GeForce GTX 760 Ti (OEM)915 MHz [980 MHz] 7 1344 112 2 GB 2.5 TFLOPS GeForce GTX 7701046 MHz [1085 MHz] 8 1536 128 GDDR5 7012 MHz相当 224.3 GB/s 2 GB / 4 GB 3.2 TFLOPS 230 W (6pin+8pin) GeForce GTX 780GK110 (28 nm) 863 MHz [900 MHz] 12 2304 192 48 1.5 MB 384bit GDDR5 6008 MHz相当 288.4 GB/s 3 GB / 6 GB 4 TFLOPS 250 W (6pin+8pin) GeForce GTX 780 Ti875 MHz [928 MHz] 15 2880 240 GDDR5 7012 MHz相当 336.0 GB/s 3 GB 5 TFLOPS 4-way GTX 745 (OEM) DELLのOEMモデル(4 GB)とFujitsuのOEMモデル(2 GB)が存在する。クリエイター向けのQuadro K620と同様に、SMX 5基中の2基が無効化され、DDR3メモリを搭載する。 GTX 750、GTX 750 Ti 2014年2月18日発表。第1世代MaxwellアーキテクチャのGM107コアを採用するエントリーミドルレンジモデル。L2キャッシュを2 MB搭載する。GTX 650 Tiの後継としてGTX 660の下位に位置付けられる(GTX 660は存続)。電力効率に優れたMaxwellアーキテクチャの採用により消費電力は半減し、補助電源が不要となった。同年5月にはロープロファイル対応の製品も発売された。 GTXクラスの最下位モデルの性能は、GTX 460 SE (150 W) →GTX 550 Ti (116 W) →GTX 650 (64 W) でほぼ変わらなかったが、GTX 750 (55 W) によって約1.65倍に大きく底上げされた。 GTX 750 Ti (60 W) の性能はGTX 650の約1.9倍で、GTX 650 Ti BOOST (134 W) と同程度となった。その低価格と低消費電力から2017年初頭まで人気は続いた。(最終的にGTX 750 Tiの価格は9,000円程度まで下落した) GTX 760 2013年6月25日発表。GTX 660 Tiの後継と位置付けられ、GTX 660 Ti、GTX 670、GTX 680と同じGK104コアを採用する。GTX 660 TiはGTX 670からメモリバス幅が192bitに抑えられていたのに対し、GTX 760はGTX 670からSMX 1基が無効化され、コアクロックが引き上げられている。性能はGTX 660 Tiと同程度だが、消費電力が高い。 GTX 770 2013年5月30日発表。GTX 680の後継と位置付けられ、GTX 680と同じフルスペックのGK104コアを採用し、8基のSMXで4基のGPCを構成する。GDDR5メモリはGTX 680の6.0 Gbps品から7.0Gbps品に変更されたが、消費電力が上がって6ピン補助電源と8ピン補助電源が1系統ずつ必要になった。 GTX 780 2013年5月23日発表。GTX TITAN Black同じGK110コアを採用するが、SMX 15基中の3基が無効化されている。GeForce TITANシリーズにあった「DPフルスピードモード」は利用できない。 GTX 780 Ti 2013年11月7日発表。GTX TITAN Blackと同じフルスペックのGK110コアを採用し、15基のSMXで5基のGPCを構成する。GeForce TITANシリーズにあった「DPフルスピードモード」は利用できない。
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