計算機科学
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計算機科学(けいさんきかがく、英: computer science、コンピューター・サイエンス)またはコンピュータ科学[1]、CSとは[2][3]、情報と計算の理論的基礎、及びそのコンピュータ上への実装と応用に関する研究分野である[4][5][6]。コンピュータサイエンス(computer science)は「情報科学」や「情報工学」とも和訳される[7][注釈 1]。コンピュータ科学には様々な分野がある。コンピュータグラフィックスのように応用に力点がある領域もあれば、理論計算機科学と呼ばれる分野のように数学的な性格が強い分野もある。計算科学は科学技術計算という「計算需要」に応えるための分野であり、それを実現する手段の研究は高性能計算である。また、一見わかりやすい分類として、計算機工学など「ハードウェア」と、プログラミングなど「ソフトウェア」という分類があるが、再構成可能コンピューティングのようにその両方と言える分野があるなど、単純に分類ができるようなものではない。
注釈
出典
- ^ 『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』「計算機科学」
- ^ Passey, D. (2017). Computer science (CS) in the compulsory education curriculum: Implications for future research. Education and Information Technologies, 22(2), 421.
- ^ Camp, T. et al. (2017). Generation CS: the growth of computer science. ACM Inroads, 8(2), 44.
- ^ 「計算機科学は情報に関する学問である」計算機情報科学科、Guttenberg Information Technologies
- ^ 「計算機科学は計算に関する学問である。」聖ヨハネ大学 聖ベネディクト校 計算機科学科
- ^ 「計算機科学はコンピュータシステムのあらゆる側面に関する学問である。理論的基礎から極めて実用的な巨大ソフトウェアプロジェクト管理までも含む。」マッセイ大学
- ^ a b c コンピュータ用語辞典編集委員会 2001, p. 232.
- ^ Nigel Tout (2006年). “Calculator Timeline”. Vintage Calculator Web Museum. 2006年9月18日閲覧。
- ^ “Science Museum - Introduction to Babbage”. 2006年9月24日閲覧。
- ^ “IBM Punch Cards in the U.S. Army”. 2006年9月24日閲覧。
- ^ a b Denning, P.J. (2000年). “Computer science:the discipline”. Encyclopedia of Computer Science .
- ^ 『計算論的思考』(Jeannette M. Wing Computational Thinking, 中島秀之訳)
- ^ https://www.ipsj.or.jp/annai/committee/education/j07/ed_j07.html
- ^ “大学の理工系学部情報系学科のためのコンピュータサイエンス教育カリキュラム J97(第1.1版)” (PDF). 情報処理学会 (1999年9月). 2013年3月22日閲覧。
- ^ Shepperd, Martin (2015-01). “How Do I Know Whether to Trust a Research Result?”. IEEE Software 32 (1): 106–109. doi:10.1109/MS.2015.8. ISSN 0740-7459 .
- ^ Constable, R.L. (2000年3月). Computer Science: Achievements and Challenges circa 2000
- ^ Abelson, Hal; G.J. Sussman with J.Sussman (1996年). Structure and Interpretation of Computer Programs (2nd Ed. ed.). MIT Press. ISBN 0-262-01153-0. "コンピュータ革命は思考方法の革命であり、思考を表現する手法の革命である。この変化の本質は「procedural epistemology; 手続き的認識論」と呼ばれるものがよく表している。それは手続き的観点からの知識構造の研究であり、古典的数学の宣言的観点の対極に位置する。"
- ^ Parnas, David L. (1998年). “Software Engineering Programmes are not Computer Science Programmes”. Annals of Software Engineering 6: 19–37 ., p. 19: 「私はソフトウェア工学を計算機科学の一分野としてではなく、土木工学、機械工学、化学工学、電気工学などなどの要素を組み合わせたものとして扱う」
- 1 計算機科学とは
- 2 計算機科学の概要
- 3 主な成果
- 4 他の分野との関係
- 5 参考文献
コンピュータ科学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:52 UTC 版)
ウィジェット (GUI) - GUI画面上の部品。例えばボタンやテキストボックス。 コントロールキー - キーボードの修飾キーの種類。 Control (コンピュータゲーム)
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コンピュータ科学
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「リチャード・P・ファインマン」の記事における「コンピュータ科学」の解説
教科書ではあるが、通常のコンピュータ科学の教科書における標準的な展開に沿ったものではなく、「ファインマン流」の理解の道筋に沿った内容と、一部はファインマンの専門である理論物理とコンピュータ科学が密接に関係する可逆計算などについて深く講究した内容や、シンキングマシンズ社のユニークなアーキテクチャについての顧問などの仕事が反映したものとなっている。 『ファインマン計算機科学』岩波書店 1999 ISBN 4-00-005941-6
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コンピュータ科学
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この節は、主としてコンピュータ科学的視点から、解析機関とその後の計算機械の関係について議論する。前述の「コンピュータと言えるか」という議論もその一つであろう。 解析機関は、後世にいくつか散発的に気がついた者もいたが、多くは忘れられていた。パーシ・ルードゲイトは1915年に解析機関について記述しており、独自の解析機関も詳細に設計している(ただし、製作はしなかった)。ルードゲイトの機関はバベッジのものよりも小さく(約230リットルの容積)、20桁の数値の乗算を6秒でできると予測された。レオナルド・トーレス・ケベードとヴァネヴァー・ブッシュも同様にバベッジの解析機関を知っていたが、彼ら3人の発明家は互いを知らなかった。 バベッジの解析機関と密接に関連する業績としては、ニューヨークのベル研究所でジョージ・スティビッツが第二次世界大戦中に行った研究開発と、第二次世界大戦中にハワード・エイケンがハーバード大学で行った研究開発がある。彼らは電気機械式(リレーと機械(歯車など)を併用する)コンピュータを開発しており、解析機関と似ている部分があった。エイケンのマシンはIBMの援助によって開発されたものでHarvard Mark Iと呼ばれている。 ハワード・エイケンはチャールズ・バベッジを心の師と仰いでいた。エイケンは1886年にヘンリー・バベッジが製作した解析機関の一部を大学で1930年代に発見し、そこから着想を得たという。彼は後にバベッジの著作を手にする機会を得ており、それについて次のように述べている。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}そこに計算機について学ぶべきことがあった。それは全てであり、私はその本から全てを学んだ。 しかし、その後の「全電子式」コンピュータへと開発を進めたのは、エイケンではなく、そこからの影響を受けた、より「冒険的」な人々であった。 分子ナノテクノロジーでは、超小型の高性能コンピュータの構築手法として、解析機関のような機構による論理回路が提案されている。 解析機関が現実となれば、科学の未来を導くのに必須の道具となるだろう。 —チャールズ・バベッジ、Passages from the Life of a Philosopher
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コンピュータ科学
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「コンピューティング」の記事における「コンピュータ科学」の解説
computer science 詳細は「コンピュータ科学」を参照 コンピュータ科学は、コンピュータおよびコンピューティングにおける科学的かつ数学的なアプローチである。技術や工学の側面もある。 コンピュータの実装と応用についての実践的技術を扱う分野と純粋に理論的な分野とに分けられる。後者を理論計算機科学と細分類することもある。たとえば、コンピュータグラフィックスなどは実世界での応用的側面が強い前者であり、情報理論や計算理論といった分野は(実践にも広く応用されるが)基本的な所としては後者の側に入れられよう。他にコンピューティングの実施・実装に注力する分野もある。コンピュータプログラミングそのものの研究ではプログラミング言語などの様々な側面を研究し、ヒューマンマシンインタフェースでは人間にとってコンピュータを使いやすくする方法の探究などといったことがテーマとなる。
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コンピュータ科学
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コンピュータ科学の分野では、ネットワークに接続されたコンピュータを上手く協調させる方法を研究するために繰り返しゲーム理論が応用されている。コンピュータ科学や工学系の研究者はインターネットの研究において「複数のエージェントが独立に行動する中でのシステム設計」という問題に初めて直面しており、彼らがそうした問題に対処するためにゲーム理論を応用しようと試みたのである。
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コンピュータ科学
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整合性 (データベース) - 特定のデータベーストランザクションが影響を受けるデータを許可された方法でのみ変更する要件のこと。 整合性モデル - メモリ上の操作に関する規則を定義したもの。厳密な整合性 - 整合性モデルのひとつ。 結果整合性 - 整合性モデルのひとつ。 参照整合性 - コンピュータの関係データベースの関係モデルにおいて2つの関連しあった関係変数 (表、テーブル) の間の一貫性 (データ完全性) をいう。 整合性保護/制御 - OSで信頼度の低いプログラムから保護する機能。Windows⇒必須整合性コントロール、macOS⇒システム整合性保護を参照。
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「コンピュータ科学」の例文・使い方・用例・文例
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