コンピュータ端末としての利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/03 06:20 UTC 版)
「テレタイプ端末」の記事における「コンピュータ端末としての利用」の解説
テレタイプ端末は初期のコンピュータの入出力にも用いられた。パンチカードリーダーと高速プリンターがテレタイプ端末の大半の用途を代替するようになったが、対話型タイムシェアリング端末としては1970年代後半にビデオディスプレイが普及するまで使われ続けた。 コマンドプロンプトが印字された後にユーザーがコマンドを打ち込む。印字は後戻りできない。ユーザーが間違って打ち込んだ文字を消したい場合、前の文字をキャンセルすることを示す制御文字を入力する。ビデオディスプレイが登場したとき、そのユーザインタフェースは電気機械式プリンターのそれと全く同じだった。ビデオ端末はテレタイプ端末と同じように使うことができた。これがテキスト端末とキャラクタユーザインタフェースの起源である。 紙テープはコンピュータとのやりとりをオフラインで準備したり、コンピュータの出力を記録するのに使われた。ASR-33はBaudotではなく7ビットASCIIコード(8ビットめはパリティビット)を採用している。 DECのRT-11などの初期のOSでは、シリアル通信ラインにはテレタイプ端末がよく接続され、デバイス名は tt で始まることになっていた。他の多くのOSでも同様の命名法が採用されている。UNIXとUnix系オペレーティングシステムは接頭辞として tty を採用し、例えば /dev/tty13 などと命名している。また「擬似端末」には pty (pseudo-tty) を接頭辞とし、例えば /dev/ptya0 などとしている。多くの場合、"TTY" は任意のテキスト端末を意味する略称であり、外部コンソールデバイス、モデムを介してダイヤルアップ接続するポート、シリアルポートやRS-232ポートを介して接続する各種端末、ウィンドウシステムでの擬似端末デバイスを介した端末エミュレータなどを指す。 最初期のマイクロコンピュータ評価用ボードである、インテルSDK-80(i8080ベース)には、テレタイプ端末を想定したデバッグモニタがROMで提供されていた。また、初期のマイクロコンピュータ用プログラム開発環境、例えばインテルMDSやデジタルリサーチCP/Mなどはテレタイプ端末も使用できるように作られていた。
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