修飾キーの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/02 02:27 UTC 版)
修飾キーには以下のようなものがある。カッコ内は刻印。 シフトキー (Shift, ⇧) アルファベットの大文字や、通常と異なる記号を入力するためのキー。タイプライターに由来する。また、GUI環境ではファンクションキーやカーソルキーと併用してショートカットキーとして使われることもある。 コントロールキー (Control, Cntrl, Ctrl, Ctl, ⎈) 制御文字を入力するためのキー。GUI環境では、ショートカットキーとして使われることが多い。 メタキー (Meta, ◇, ◆) 主にUNIXワークステーションにあるキーで、MSBを立てるはたらきを持つ。たとえば'a'のASCIIコードは0x61であるが、メタキーを押しながらaを押すと0xE1が入力される。Emacsでは、各種のコマンドを入力するために使われる。 オルタネートキー (ALT, Alt, ALTernate,⎇) AT互換機にあるキー。Metaキーに相当する。GUI環境では、ショートカットキーとして使われることが多い。また、Altキーを押しながらテンキーで文字コードを10進数で入力することにより、直接入力できない文字(主に1バイト文字)を入力することができる。古い日本IBMのキーボードでは「前面キー」という名称だった。 オルタネートグラフィックキー(英語版) (AltGr) 欧州各国のPC用キーボードでは、右Altキーのかわりにこのキーがある。アクセント記号つき文字や各種記号などを入力するためのキー。具体的な組み合わせはキー配列によって異なるが、AltGr+Eでユーロ記号が入力できることが多い。 Windowsキー 90年代後半以降のAT互換機に見られるキーで、WindowsではOSに対するショートカットキーとして使われる。 オプションキー (option, ⌥) Macintosh等のアップル製のハードウェアにあるキーで、AltGrキーと同様の機能をもつ。USBキーボードではAT互換機のAltキーと同一視されている。 コマンドキー (Command, ⌘) Macintosh等のアップル製のハードウェアにあるキーで、ショートカットキーとして使われる。USBキーボードではAT互換機のWindowsキーと同一視されている。 グラフキー (GRPH, GRAPH) PC-9800シリーズを筆頭として、昔の国産PCにあったキーで、主にスタンドアロンBASIC環境下で機種依存の図記号や罫線素片を入力する。MS-DOS全盛期以降は、本来の用途と無関係に、Altキーの代用としてショートカットキーに使われるようになった。 USBキーボードでは、修飾キーとしてシフトキー・コントロールキー・Altキー(オプションキー)・GUIキー(Windowsキー・コマンドキー)が定義されている。 Symbolicsのキーボードには、メタキーに加えてスーパーキー・ハイパーキーも存在していた。環境によってはWindowsキーがスーパーキーになる。 Linuxでは、Windowsキーやコマンドキーなどはスーパーキー と呼ばれ、画面効果などの操作に使われる。 MSX規格のキーボードには、他の規格のキーボードには見られないストップキー(STOP)、セレクトキー(SELECT)が存在していた。 ストップキー(STOP)は、MSX-BASICでプログラムの一時停止(PAUSE)に使用され、セレクトキー(SELECT)は、それを使うゲーム、または選択として使用された。
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