カーソルキーとは? わかりやすく解説

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カーソル‐キー【cursor key】

読み方:かーそるきー

コンピューターなどのキーボードで、→・←・↓・↑マーク記されキー。主にカーソル移動させる場合使用する矢印キー方向キー


カーソルキー

別名:カーソル移動キー
【英】cursor key

カーソルキーとは、キーボード上に存在する上下左右矢印印字され4つキーのことである。

カーソルキーの動作としては、カーソル移動させる機能基本であるが、カーソルキーとシフトキーコントロールキーなどと組み合わせることによって、行頭や行末、あるいは、ページ最上部や最下部瞬時移動できる機能備えていることもある。

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方向キー

(カーソルキー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/18 09:34 UTC 版)

方向キー

方向キー(ほうこうきー)は、キーボードにあるキーで、ユーザーが意図した方向にカーソルを移動させるのに使用する[1]カーソルキーカーソル移動キー(英語: cursor movement keys)ともいい、矢印が刻印されていることから矢印キー(英語: arrow keys)とも呼ばれる[2]

概要

多くのキーボードの場合、方向キーはキーボードの下部のメインキーとテンキーの間に配置されている。 「←」「↑」「→」「↓」の4つのキーがセットになっている。 逆向きのT字型(inverted-T)にキーが配置され「↑」 は上、「↓」 は下、「←」 は左、「→」 は右に配置されることが多いが、菱型に配置したり、横並びに配置しているキーボードもある。

歴史

オリジナルのApple Macintosh。方向キーが存在しない。

マウスが普及する以前、方向キーはスクリーンでカーソルを動かす主要な方法であった。マウスキーは、マウスの代わりに矢印キーでマウスカーソルを操作できるようにする機能である。Amigaには、AmigaOSWorkbench英語版上でマウスカーソル英語版を方向キーで動かすための「Amigaキー」がついていたが、大半のゲームではマウスかジョイスティックが必要だった。

1980年代後期から1990年代初期に、ゲームにおける方向キーの使用が再び一般的となった。また、方向キーの代わりにダイヤモンドカーソル(WASDなど)も使用できた。

逆向きのT字型の方向キーの配置は、1982年のDECLK201英語版以降一般的になった[3]

コモドールの一部の8ビットコンピュータでは、方向キーが2つだけであり、シフトキーを使って上下と左右を切り換えていた。

オリジナルのApple Macintoshには、方向キーがついていない。これは、スティーブ・ジョブズの「ユーザーはマウスを使うはずだ」という意向による[4]。人々に新しいマウスという入力機器に順応させ、ソフトウェア開発会社に、それ以前の文字ベースのソフトウェアを新しいプラットフォームに移植するのではなく、マウスによるデザインに従うよう誘導した[5]。後に、Appleキーボードにも方向キーが含まれるようになった。方向キーつきの初期のモデルでは、右シフトキーの下に一直線に方向キーが並んでいた。後のモデルで逆T字型の配列になったが、キーの大きさは縦の長さが他のキーの半分になっている。

方向キーの代用

専用の方向キーのないキーボードや、あっても使いにくいなどの理由によって、他のキーが矢印キーの代用とされることがあるが、どのキーを使用するかはシステムによって異なる。

テンキー

かつてのIBMのキーボードでは矢印キーとテンキーが共用で、NumLockキーで切りかえるようになっていた。8で上、4で左、6で右、2で下矢印キーの役割を果たす。

HJKL

UNIXシステムの、viなどで使われる組み合わせで、hで左、jで下、kで上、lで右矢印キーの代用になる[6]QWERTY配列の右手のホームポジションで押しやすいように配列されたものである。

FBNP

Emacs系のエディタでコントロールキーとともに使用する。fで右、bで左、nで下、pで上矢印キーの代用になる。それぞれ「forward, backward, next, previous」の頭文字を取ったものである[7]macOSでは標準でこれらの編集キーが使用できる[8]

ESDX

WordStarやWordMasterなどで使われる組み合わせで、QWERTY配列で左手で直感的に扱えることを特徴とし、ダイヤモンドカーソルと呼ばれる。コントロールキーとともにEで上、Sで左、Dで右、Xで下矢印キーの代用になる[9]

WASD

ゲームで矢印キーのかわりに使われるもので、QWERTY配列において、WASDではWで上、Aで左、Sで下、Dで右矢印キーの代用になる。Quake用の人気あるキーバインドとして普及した[10]。WASDを一段右にずらしたESDFや、さらに右にずらしたIJKLなどの組み合わせも使用される。

脚注

  1. ^ 'Inside Macintosh', by Caroline Rose, Bradley Hacker, Apple Computer, Inc. Published 1985, Addison-Wesley Pub. Co. ISBN 0-201-05409-4. Original from the University of Michigan; Digitized Nov 16, 2007.
  2. ^ Visual editing on unix By B. Srinivasan, K. Ranai Published 1989 World Scientific Text editors (Computer programs) 182 pages ISBN 9971-5-0770-6
  3. ^ The Nerd Corner: Inverse-T History”. 2016年4月7日閲覧。
  4. ^ “Apple's Steve Jobs Hates Buttons”. CBS News. http://www.cbsnews.com/stories/2007/07/25/the_skinny/main3095726.shtml 
  5. ^ History of computer design: Macintosh”. 2013年1月21日閲覧。
  6. ^ Basic vi Commands, Oracle Help Center, https://docs.oracle.com/cd/E19253-01/806-7612/editorvi-43/index.html 
  7. ^ “Changing the Location of Point”, The Emacs Editor, https://www.gnu.org/software/emacs/manual/html_node/emacs/Moving-Point.html 
  8. ^ Mac のキーボードショートカット』Applehttps://support.apple.com/ja-jp/HT201236 
  9. ^ ダイヤモンドキー』ASCII.jpデジタル用語辞典https://yougo.ascii.jp/caltar/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%BC 
  10. ^ 小野不穏『FPSにおけるWASD設定の起源について1』Videogame Drome、2015年9月13日http://vgdrome.blogspot.com/2015/09/fpswasd1-doom.html 

関連項目



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