内部コマンド
【英】internal command
内部コマンドとは、OSのコマンド(命令)のうち、OSの起動時にメモリに読み込まれるコマンドのことである。
内部コマンドに対し、実行するたびにハードディスクなどから組み込まれるコマンドは外部コマンドと呼ばれる。外部コマンドは実行するたびにディスクから呼び出す必要があるが、内部コマンドは起動時にメモリに読み込まれているためいつでも実行できる。
一般的に、内部コマンドは使用頻度が高くてサイズが小さくものが多く、外部コマンドは使用頻度が低くてサイズが大きいものが多い。
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内部コマンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 10:05 UTC 版)
「COMMAND.COM」の記事における「内部コマンド」の解説
内部コマンドとは、COMMAND.COMのバイナリ内に組み込まれているコマンドである。従って、内部コマンドは常に使用可能であるが、コマンドインタープリタから直接実行することしかできない。 行の最後に⏎ Enterキーを押すと、その行の全てのコマンドが実行される。COMMAND.COMは大文字と小文字を区別しない。すなわち、コマンドは大文字と小文字を混在させて入力することができる。 BREAK Ctrl+CやCtrl+⎊ Breakを押下したときのプログラムの中断の処理を制御する。 CHCP 現在のシステムのコードページを変更または表示する。 CHDIR, CD カレントディレクトリを変更または表示する。 CLS 画面の表示内容を消去する。 COPY(英語版) ファイルをコピーする(宛先ファイルが既に存在する場合、MS-DOSはそれを置き換えるかどうかをユーザに尋ねる)。 CTTY 入出力に使用するデバイスを定義する。 DATE システム時刻の日付のみを表示または設定する。 DEL, ERASE(英語版) ファイルを削除する。ディレクトリに対して使用すると、ディレクトリ内のファイルのみを削除する。 DIR 特定のディレクトリの中にあるファイルの一覧を表示する。 ECHO テキストを表示するか(ECHO ON)表示しないか(ECHO OFF)を切り替える。また、指定されたテキストを画面に表示する(ECHO text)。 EXIT(英語版) COMMAND.COMを終了し、それを起動したプログラムに戻る。 LFNFOR FORコマンドによる長いファイル名の返送を有効または無効にする(Windows 9x)。 LOADHIGH, LH(英語版) プログラムを上位メモリ領域(UMA)にロードする。 LOCK 外部プログラムが低レベルのディスクアクセスを実行できるようにする(DOS 7.1およびWindows 9xのみ)。 MKDIR, MD 新しいディレクトリを作成する。 PATH 環境変数 PATH を変更または表示する。この環境変数は、COMMAND.COMが実行可能ファイルを検索する場所を制御する。 PROMPT 環境変数 PROMPT を変更または表示する。この環境変数は、コマンドプロンプトの見た目を設定する。 RENAME, REN(英語版) ファイルやディレクトリの名前を変更する。 RMDIR, RD 空のディレクトリを削除する。 SET 環境変数を設定する。引数がない場合は、定義されている全ての環境変数を表示する。 TIME(英語版) システム時刻の時刻のみを表示または設定する。 TRUENAME ファイルの完全に展開された物理名を表示し、ASSIGN、JOIN、SUBST論理ファイルシステムマッピングを解決する。 TYPE(英語版) ファイルの内容を画面に表示する。 UNLOCK 低レベルのディスクアクセスを実行不可にする(DOS 7.1およびWindows 9xのみ)。 VER(英語版) OSのバージョンを表示する。 VERIFY ファイルの書き込みの検証を有効または無効にする。 VOL(英語版) ストレージのボリューム(英語版)に関する情報を表示する。
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