OS/2 2.xとは? わかりやすく解説

OS/2 2.x

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 00:35 UTC 版)

「OS/2」の記事における「OS/2 2.x」の解説

1992年3月31日IBM世界初パソコン用32ビットOSである、OS/2 2.00発売Windows 3.0互換環境 (WIN-OS/2)、複数DOS互換環境 (MVDM) を持ち統合プラットフォームとして一つ完成形を見る。また、ユーザインタフェースをがらりと変更しオブジェクト指向GUIであるワークプレース・シェル (Workplace Shell, WPS) を標準環境とした。 ワークプレース・シェルは、CORBA準拠オブジェクト通信技術SOM (System Object Model) / DSOM (Distributed SOM) の上構築されていた。SOMオブジェクト指向ではないOSで、言語にほぼ依存せずオブジェクト指向機能実現するオブジェクト管理用の開発環境である。また、ワークプレース・シェルは、操作オブジェクト指向という点では、デスクトップ余計なもの(メニューなど)を表示させず、ユーザ側がアクション起こしたときにしか表示されない(Warp 4以降軌道修正メニューバー表示されるようになった)。 これらの技術背景により、オブジェクト動的追跡などが可能というメリットがあるが、長期間使用していくとデスクトップ壊れたりファイル操作時間がかかるといった問題抱えることになったVer.2.1ではWindows 3.1用のアプリケーションが動くようになった(WIN-OS/2がWindows3.1当になった)。386エンハンスドモードを要求するWindows 3.1用のアプリケーション動作するようになった。(Ver.2.0ではスタンダードモードのみ対応) Ver.2.11からは、導入済みWindows 3.1環境上書き導入することで、パッケージWindows 3.1モジュール (WIN-OS/2) 及びそのライセンス含まない低価格パッケージのJ2.11 for Windows追加され、以下の2パッケージとなった。 OS/2 Ver.2.11:Windows互換環境 (WIN-OS/2) を含む OS/2 Ver.2.11 for WindowsWindows互換環境 (WIN-OS/2) を含まないが、導入済のWindows 3.1があれば、それをWIN-OS/2として使用できる 1993年9月IBMマイクロソフトソースコード相互公開契約満了し、これ以降のOS/2とWindows NTは完全に分化しそれぞれ別の発展をすることとなる。 OS/2 2.11は、対抗商品となったWindows NT 3.1完成度低さと、Windows 3.x系との互換性の高さから、当時パソコン用32ビットOSとしては比較リソース消費せず、Windows 3.1ソフトウェアがほぼ完全に動作することから「OSごと落ちない完全なマルチタスク可能なWindows3.xマシン」として利用された。また、当時パソコン雑誌PC WAVE1993年9月号と『DOS/Vマガジン1993年10月号にOS/2 2.11のベータ版 (CD-ROM) が収録された(当時CD-ROM雑誌付録として認可されておらず、引換券出版元送付することにより入手できた)。 1994年10月IBMモトローラとともにPowerPC使ったプラットフォームPowerPC Reference PlatformPReP)を提唱PReP向けにマイクロカーネル上で複数OS動作させる、Workplace OS開発IBM表明したが、最終的には、OS/2 for PowerPC作り上げるとどまった。 またこのころから アップルコンピュータノベルとともにOpenDocマイクロソフトOLEとほぼ同様の機能を、高機能マルチプラットホーム化したもの)の開発とりかかりWarp 4に搭載されたが、後年Java台頭により、普及には至らなかった。

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