OS/2とIBMとの対立とは? わかりやすく解説

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OS/2とIBMとの対立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 17:45 UTC 版)

Microsoft Windows 3.x」の記事における「OS/2とIBMとの対立」の解説

マイクロソフトIBM共同開発していたOS/2との関係について、Windows 3.0発売当初両者明確な立場を示さなかったため、このことはマスコミ公衆の間で物議を醸したWindowsユーザーニーズ対応したことで多数ユーザー獲得しているが、ふたを開けるとそこには旧態依然DOS存在する業界では、技術的にはOS/2の方が上回っており、長い目で見ればOS/2やUNIXの方が有利であるという意見一致した1990年9月17日マイクロソフトIBM共同声明出してマイクロソフトDOSとWindowsIBMはOS/2の開発専念することを明らかにした。日本IBM1991年5月7日付けのOS/2 J2.0の発表資料で、Windows個人ユーザー向けのエントリーGUIシステム、OS/2を企業ユーザー向けの統合プラットフォームとして位置づけ、OS/2 2.0DOS 5.0Windows 3.0統合したエンタープライズ向けシステムとして紹介していた。IBMはOS/2を情報システム構成するものとして企業ユース考えていたのに対しマイクロソフトスタンドアロン使用する個人ユース想定していたため、営業戦略不一致決別一因となった別の要因として、開発体制社風違い生じた企業間の壁も指摘された。 マイクロソフトIBM対立1992年にかけて深まっていった。1991年10月21日IBMがOS/2 2.012月31日までに出荷する発表すると、マイクロソフトスティーブ・バルマーは「12月31日までに、IBMがOS/2 2.0出荷できたら、フロッピー・ディスク食べてみせる」と公言した結局OS/2 2.0出荷1992年3月31日延期されたが、この出来事マイクロソフトIBM対立印象づけるものになった同時期に発売されWindows 3.1はさらに勢い付け1993年にはWindows圧勝様相となった。これについてOS/2の共同開発参加したマイクロソフト開発者次のように語っている。 OS/2はハイエンドマシン向けでマイクロプロセッサインテル386以上になりますし、メモリーもたくさん必要とします技術的に優れパフォーマンス良いし、製品としては優れている思います。しかしアプリケーション・ソフト少ないんです。ウィンドウズマイクロプロセッサ286以上(ウィンドウズ3.1では386以上)が必要ですが、アプリケーション・ソフト多くてハードウェアも安いので、価格の点でウィンドウズ一般的にはよく買われるようになったのです。 —シンディ・ダーキン。 『マイクロソフト・ウィンドウズ戦略のすべて - 新情報ネットワーク時代への挑戦TBSブリタニカ1993年10月7日143頁の引用文より。 なお、マイクロソフト日本法人日本IBMDOS/V営業協力関係にあり、1993年12月にもMS-DOS 6.2/VとPC DOS J6.1/Vを共同記者会見発表するなど、良好な関係をアピールした

※この「OS/2とIBMとの対立」の解説は、「Microsoft Windows 3.x」の解説の一部です。
「OS/2とIBMとの対立」を含む「Microsoft Windows 3.x」の記事については、「Microsoft Windows 3.x」の概要を参照ください。

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