社風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 10:24 UTC 版)
創業した手塚が絵を描く漫画家でありアニメーターでもあったため、虫プロは「アニメーターにあらずんば人にあらず」という絵を描けなければまともに相手にされない社風であったことを、虫プロに在籍したことのある富野由悠季らが証言している。そして、手塚はアニメーターに「作家であれ」と主張し、実際に虫プロで『おす』『しずく』『タバコと灰』『創世紀』『めもりい』といった短編の非商業作品(手塚は「実験アニメ」と呼んでいた)を制作した。虫プロ社内には、手塚の発案で、20万円の実験作品製作資金助成制度まで設けられていたという。テレビアニメ制作に忙殺されて、この制度が活かされることはあまりなかったというが、実験的なアニメーションが作られている。商業性にとらわれない実験的な作品を発表させるという趣向は手塚が虫プロ商事から発刊した漫画雑誌『COM』とも共通するものである。出崎統は、自らの演出の指向性について、虫プロで制作された実験的作品の志を商業作品でも発揮できないかと考えた、と後年語っている。
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