党風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 16:33 UTC 版)
「独立、主権、民主主義、平和と人権の保護」を政治的モットーとしている。しかし、実際は1998年改正朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法第11条の「共和国およびすべての機関は朝鮮労働党の指導のもとに活動を行う」という規定により、朝鮮労働党の指導的役割に組み込まれている。対内的には朝鮮労働党による一党独裁を輔翼し、最高人民会議に代表を送ることで複数政党制の維持に寄与すると共に、対外的には北朝鮮による対南工作活動の実働部隊という役割を与えられている。 詳細は「朝鮮民主主義人民共和国の政治#政党と選挙」および「朝鮮労働党統一戦線部#概要」を参照 議会の体裁を整えるため、執権党である朝鮮労働党との関係は、あくまでも与党ではなく「友党」とされているが、事実上は衛星政党として労働党の一党独裁を輔翼しており、しかも党中央委員会委員長は政府において国家副主席(1998年以前)あるいは最高人民会議常任委員会副委員長を兼務しているため、政権与党を批判・牽制し代替することができるような、本来の野党の役割は果たしていない。 「最高人民会議#役員」も参照 対南関係では、もう一つの衛星政党である天道教青友党と同様に、労働党中央委員会統一戦線部の指揮の下、労働党本体に代わって南半部(大韓民国)の進歩的政党や親北勢力、主体思想派政治家などとの交流を行う。2000年に結成された民主労働党とは、形式上は同じ「野党」として交流関係を持っていたが、同党と国民参与党との合併に伴い2011年に統合進歩党が結成された後は交流関係が維持されているかは不明だった。その後統合進歩党は2014年12月19日付で強制解散となっており、もし今後後継政党が現れたとしてもその政党が本党と交流するかは未知数である。 詳細は「民主労働党 (韓国)#進歩勢力の統合に向けて」および「統合進歩党#統合進歩党に対する政党解散審判」を参照
※この「党風」の解説は、「朝鮮社会民主党」の解説の一部です。
「党風」を含む「朝鮮社会民主党」の記事については、「朝鮮社会民主党」の概要を参照ください。
- >> 「党風」を含む用語の索引
- 党風のページへのリンク