社領とは? わかりやすく解説

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しゃ‐りょう〔‐リヤウ〕【社領】

読み方:しゃりょう

神社領地社地神領


社領(しゃりょう)

神社領地神領ともいう。時代によって変遷はあるが、神社はその社領について維持、管理租税徴し司法行政権有した

社領

読み方:シャリョウ(sharyou)

所在 福岡県福岡市東区

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

社領

読み方
社領しやりょう

寺社領

(社領 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 15:30 UTC 版)

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寺社領(じしゃりょう)とは、かつて日本にあった領地区分のひとつ。

概要

伊勢神宮の神田

主に寺社領とは、寺社の維持・運営のために設置された所領のことである。

古代においては自前の領田神田寺田)に加え、律令国家によって給付された封戸墾田開発によって成立した初期荘園が寺社の大きな収入源であった(一部の大寺院・大神社には造寺司神郡の制度もあった)。ところが、律令制の弛緩とともに封戸や初期荘園の機能が形骸化した。これに替わって平安時代中期以後に不輸の権などを獲得した寄進地系荘園を経営基盤として現地に預所を派遣するとともに、現地の有力者や農民を荘官名主に任命して国衙からの支配に対抗した。

ただし、寺院と神社では支配の傾向に違いがあり、寺院では荘園領主としての権限が複数のに分割されずに一元的な支配が行われるか、寺院本体とそこに属する院家の間で分割され、他者の参入を防ごうとしたが、14世紀になると武士による侵略に晒されたために、寺院周辺の荘園における直務支配を強化して確実に加地子得分の確保を目指すようになった。一方神社では社家が荘園を分割支配して安定した収入確保を図ろうとするが、次第に自己の家領として私物化して場合によっては第三者に譲渡する例も現れた。そこで、外部からの侵略と内部からの押領を防ぐために各種の寺社興行法が定められたが、効力は薄かった。

やがて、南北朝戦国の戦乱によって荘園制が崩壊すると、多くの寺社領が失われ、統一政権では検地の強化によって、一部の朱印地幕藩体制によって保護されるに過ぎなくなる。

そして、明治政府地租改正に伴う1871年(明治4年)と1875年(明治8年)の上知令により境内以外の土地が没収された。

寺社領が完全に解体されたのは第2次世界大戦後のアメリカ進駐軍による農地改革で、これと檀家制度の解体も加わり大寺も含め多くの寺院が困窮した。

幕末の寺社領

国立歴史民俗博物館の『旧高旧領取調帳データベース』に記載されている幕末期の全国各地の寺社領(除地を含む)は以下の通り。

相給であってもここでは1村として数える。

一覧

参考文献

関連項目


社領

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 07:09 UTC 版)

佐太神社」の記事における「社領」の解説

康元元年1256年)の『社領注進状』(出雲大社所蔵によれば280丁と杵築大社(現:出雲大社)に匹敵するほどの社領を有していたという。宝永3年1706年)の『佐陀大社勘文によれば島根郡秋鹿郡7000石の社領と224人の神人有していたが太閤検地によって大幅に減じられ堀尾吉晴時代になって200石まで回復したという。江戸時代に入ると杵築大社とともに出雲国内の神社管轄しそれらを支配する「触下制度」を確立した。佐陀大社管轄島根郡秋鹿郡意宇郡の西半分楯縫郡神社であった

※この「社領」の解説は、「佐太神社」の解説の一部です。
「社領」を含む「佐太神社」の記事については、「佐太神社」の概要を参照ください。

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