なまはげとは? わかりやすく解説

なま‐はげ【生剝げ】

読み方:なまはげ

《「なま」は「なもみ」の意》秋田県男鹿(おが)地方などで、陰暦正月15日夜(近年多く大みそか、または陽暦1月15日)に行われる行事数人青年(みの)・仮面などで鬼の姿をし、木製大包丁・手桶などを持って家々訪れ子供怠惰戒めたりして、酒食振る舞いを受け、祝儀の餅をもらって帰るあまめはぎ。なもみはぎ。ひかたたくり。《 新年

[補説] 男鹿のものは国指定重要無形民俗文化財また、平成30年2018)「来訪神 仮面仮装神々」の名称で、ユネスコ無形文化遺産登録された。

生剥げの画像

なまはげ 【生剥】

秋田県男鹿半島地方などで、正月一五日夜行事青年数人大きな鬼面をかぶり、を着、木製刃物幣束・箱などを携え戸毎訪れて「泣ぐ子いねがア、怠け嫁、怠け婿いねがア」などと叫び酒食饗応を受け、祝言述べ行事元来小正月の訪問者として祝福神的性格をもっていたが、異形扮装から次第怖がられる存在へと変化したようだ。ナマハゲナマナモミで、火にあたり過ぎて脚などに生ず火斑をいい、怠け者象徴であり、それをはぎ取るという意味である。地方によりナモミハギとかナモミタクリともいう。能登半島にはアマメハギと呼ぶ類似の行事がある。

なまはげ

作者土門宏子

収載図書待合茶屋富竹
出版社風涛
刊行年月2000.1


なまはげ

作者片岡弘

収載図書花いちもんめ
出版社光陽出版社
刊行年月2001.3


なまはげ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/21 01:32 UTC 版)

なまはげは、秋田県男鹿半島周辺で行われてきた年中行事、あるいはその行事において、仮面をつけの衣装をまとった神の使い(来訪神)を指す。


注釈

  1. ^ 鬼が妖怪であるのに対し、なまはげは神の一種であるため、全く異なる存在である。

出典

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なまはげ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/08 10:23 UTC 版)

イズナ (ギルティギア)」の記事における「なまはげ」の解説

下級サーヴァント装甲タイプコストは3体で360

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なまはげ

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赤神神社」の記事における「なまはげ」の解説

なまはげは、当地来訪した武帝連れてきた鬼であったとする伝説がある。鬼の乱暴を止めるために村人申し出た一晩に千段の石段作れるならば娘を差し出す、出来なければ山に帰ること」という賭け承諾した鬼たちが、999段まで作り終えたところで、村人一人鳴き真似をして乱暴を止めさせたと言われている。

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なまはげ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 15:38 UTC 版)

大神 (ゲーム)」の記事における「なまはげ」の解説

カムイ到達以降出現する妖怪強さ天邪鬼とあまり変わらない戦闘時には奇声発しながら襲いかかるまた、実際のなまはげとは性格正反対であり、働き者善人を攫っていくといわれている。

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なまはげ

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ねこようかい」の記事における「なまはげ」の解説

常に鬼のお面をつけているねこようかい風貌一見怖いが特に何をすることもない

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