祝福とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 行事 > 祝意 > 祝福の意味・解説 

しゅく‐ふく【祝福】

読み方:しゅくふく

[名](スル)

幸福を喜び祝うこと。また、幸福を祈ること。「結婚を—する」「前途を—する」

キリスト教で、神の恵み与えられること。また、神から与えられる恵み


祝福

作者魯迅

収載図書阿Q正伝故郷
出版社偕成社
刊行年月1990.6
シリーズ名偕成社文庫

収載図書魯迅文集 1
出版社筑摩書房
刊行年月1991.3
シリーズ名ちくま文庫


祝福

作者内海隆一郎

収載図書街のスケッチブック
出版社毎日新聞社
刊行年月1991.3


祝福

作者亀山吉一

収載図書春と泥
出版社近代文芸社
刊行年月1995.6


祝福

作者風見

収載図書鼻の周辺
出版社海鳥社
刊行年月1996.4


祝福

作者野中柊

収載図書祝福
出版社角川書店
刊行年月2006.9


祝福

作者森岡浩之

収載図書星界断章 2
出版社早川書房
刊行年月2007.3
シリーズ名ハヤカワ文庫JA


祝福

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/21 14:22 UTC 版)

祝福(しゅくふく)とは、

  • が自らの恵み恩寵)を授けること。
  • 神への賛美や信仰の共有を前提に、神の恵みを他者にとりなすこと。

概要

祝福は他者への親愛の表現であるとともに祝福者の信仰告白であり、もたらされる恵みの授与者は神である。この点で、信仰告白を伴わず、自力で霊的影響力を直接・間接に行使する呪術と区別される。

祝福の恵みの源を神に帰する行為は聖別に通じる。よって教会により秘跡準秘跡として行われる祝福行為に「祝別」という語が使われる。

神に祝福を求め取り成す行為は祈りに通じる。そのため、祝福を求める祈りを「祝祷」と呼び、行為者の謙遜から祝福という表現が憚られたものと解され、事実上は「祝福」と同意に用いられる。

旧約聖書に見る祝福

旧約聖書において「祝福」と訳されているヘブライ語בְּרָכָח /berakah/ は「救済に満ちた力を付与する」を原意とする[1]。贈物や和解の意味も持ち、動詞 בָּרַךְ /barak/ としては「祝福する」以外にも感謝する、などの意であり、物質的なものが祝福の中心だった。代表的なものでは「子が生まれる」ということの中に見られた。創世1:28では神が人間を祝福した(生めよ。ふえよ。地を満たせ)。この祝福はノアと彼の子孫に(創世9:1)に引き継がれ、ユダヤ人は、子供の誕生は神の祝福を受けることと考えた。

神は、子孫の繁栄、土地の継承、全人類の祝福の源になるという約束をアブラハムに与えた(創世12:3)。この約束は,イサク(創世22:17)からヤコブへ(創世28:14)、そしてユダへ(創世49:10)、ボアズ、エッサイ、ダビデへと継承し、最終的にイエス・キリストの降誕において成就した。

神は、人が自分自身を祝福することを禁じているが(申命29:19,20)、祝福は人からもたらされるという側面を持つ。モーセは家族を祝福し、ダビデは民衆をたびたび祝福した(I歴代16:2、43)。さらに祭司は、主の御名による祝福をする役割を担っていた(レビ9:22、申命21:5、II歴代30:27)。

祝福の対は呪いである。主の命令に聞き従うならば祝福されるが、従わなければ呪われるのである(申命11:26‐28、マラキ2:2)。

新約聖書にみる祝福

祝福と訳出されるギリシャ語コイネー)には εὐλογία /eulogia/(賛美)、/agathos/(良い)、μακάριος /makarios/(幸いな)がある(括弧内は同語の他意を示す)。新約聖書の思想では、アブラハムが受けた祝福はクリスチャンに継承され(ガラテヤ3:8、9)、「キリストと共同の相続人」となった(ローマ8:17、テトス3:7)。

キリストは最後の晩餐において、パンを祝福した(マタイ26:26)。さらに弟子たちの足を洗い、彼らもそのようにするなら祝福される、と教えた。そしてキリストは「あなたをのろう者を祝福しなさい」(ルカ6:28)と、旧約にはない新しい戒めを説いた。またパウロも「迫害する者を祝福しなさい」と勧め(ローマ12:14),自らも「はずかしめられるときにも祝福した」と語っている(Iコリント4:12)。

「祝福」という語は、旧新約聖書をあわせると260回以上も登場する(口語訳聖書)。

祝祷

祝祷(しゅくとう)は祈りの様式、礼拝術語の一つ。元来は個人的に、特定の人物を祝福する場合にも用いられた語であるが(創世27:27-29など)、現在の意味では礼拝後に教職者によって行われる要素を指す場合が多い。

代表的な祝祷には「アロンの祝祷」(民数6:24‐26)がある。今日の礼拝でもしばしば行われる姿勢は「アロンが民に向かって両手を上げ、彼らを祝福した」(レビ9:22)という記述に基づいてのことである。

一般的な祝祷文は、IIコリント13:13であるが、他にもヘブル13:20,21、ローマ15:13、ユダ24、25節などが存在する。また「平安がありますように」というような短文のものもある(Iペテロ5:14,IIIヨハネ15節)。新約聖書の使徒的祝祷文は三位一体の神を強調するのが特徴である。

脚注

  1. ^ 中村義治「祝福」『旧約新約聖書大事典』 旧約新約聖書大事典編集委員会編、教文館、1989年、585頁 ISBN 4764240068

参考文献

関連項目


祝福

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/11 14:57 UTC 版)

精神コマンド一覧」の記事における「祝福」の解説

『COMPACT2』から登場指定したパイロットに幸運」の効果与える。

※この「祝福」の解説は、「精神コマンド一覧」の解説の一部です。
「祝福」を含む「精神コマンド一覧」の記事については、「精神コマンド一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「祝福」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

祝福

出典:『Wiktionary』 (2021/08/06 12:14 UTC 版)

名詞

しゅくふく

  1. 幸福喜び祝うこと。
  2. 幸福を祈ること。
  3. (キリスト教) 神からの恵み

発音(?)

しゅ↗くふく

翻訳

関連語

動詞

活用

サ行変格活用
祝福-する

翻訳


「祝福」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



祝福と同じ種類の言葉


品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「祝福」の関連用語

祝福のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



祝福のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの祝福 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの精神コマンド一覧 (改訂履歴)、アルバートオデッセイII 邪神の胎動 (改訂履歴)、世界基督教統一神霊協会の関連用語 (改訂履歴)、星界の断章 (改訂履歴)、ファイアーエムブレム ヒーローズ (改訂履歴)、世界平和統一家庭連合 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの祝福 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS