男鹿駅とは? わかりやすく解説

男鹿駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/18 16:00 UTC 版)

男鹿駅[* 1]
駅舎(2023年6月)
おが
Oga
羽立 (2.7 km)
所在地 秋田県男鹿市船川港船川字新浜町[1]
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 男鹿線
キロ程 26.4 km(追分起点)
秋田から39.4 km
電報略号 オカ←フカ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
232人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1916年大正5年)12月16日[1][2]
備考 業務委託駅
  1. ^ 1968年(昭和43年)に船川駅から改称。
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男鹿駅(おがえき)は、秋田県男鹿市船川港船川字新浜町[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)男鹿線。男鹿線の終着駅である。

歴史

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅である。

2012年(平成24年)4月20日に、JR東日本は、2013年(平成25年)に開催される秋田デスティネーションキャンペーンと、それに向けて2012年(平成24年)に開催されるプレデスティネーションキャンペーンを見据えて、秋田を訪れる観光客を綺麗な駅舎で迎えることを目指した駅舎の整備を行うことを発表した[報道 11]。当駅の駅舎は同年10月1日にリニューアルされた[報道 2]男鹿半島は「なまはげ」で知られることから、「なまはげの訪れる古民家」というコンセプトを設定している[報道 12]。入口屋根を従来より高くして迫力をもたせ、一部の壁に男鹿石を配して重厚感を持たせた。また、待合室の腰壁には、地元企業が提供した秋田杉を使用している[新聞 8]

2017年(平成29年)10月31日には男鹿市とJR東日本が、男鹿線の活性化を目的として、当駅を南側に移設し、リニューアルすることを発表した[報道 4]。その後、2018年(平成30年)7月1日に、移設した駅舎の供用が開始された[報道 5]。旧駅舎は、2021年(令和3年)9月より、「稲とアガベ醸造所」として酒蔵に転用された[4]

1番線にはEV-E801系電車(愛称「ACCUM(アキュム)」)用の地上充電設備[注 2]があり、ACCUMは当駅に到着後に、収納されたパンタグラフを上げて充電を開始する。充電完了後はパンタグラフを下げて収納した後、折り返し非電化区間を蓄電池電車として走行する。

土崎駅管理の業務委託駅JR東日本東北総合サービスが受託)。直営駅時代は管理駅でもあり、船越駅脇本駅羽立駅を管理していた。駅舎内には指定席券売機自動券売機、簡易Suica改札機と待合室がある。

のりば

番線 路線 行先
1・2 男鹿線 秋田方面[5]
  • ACCUMは1番線発着。2021年3月のダイヤ改正にて定期列車はACCUMに統一されたため、2番線は臨時列車のみの運用となる。
  • 夜間滞泊が2本設定されている。

利用状況

JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員232人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

1日平均乗車人員推移
年度 定期外 定期 合計 出典
2000年(平成12年)     655 [利用客数 2]
2001年(平成13年)     646 [利用客数 3]
2002年(平成14年)     603 [利用客数 4]
2003年(平成15年)     573 [利用客数 5]
2004年(平成16年)     646 [利用客数 6]
2005年(平成17年)     595 [利用客数 7]
2006年(平成18年)     580 [利用客数 8]
2007年(平成19年)     577 [利用客数 9]
2008年(平成20年)     548 [利用客数 10]
2009年(平成21年)     547 [利用客数 11]
2010年(平成22年)     552 [利用客数 12]
2011年(平成23年)     545 [利用客数 13]
2012年(平成24年) 126 385 511 [利用客数 14]
2013年(平成25年) 130 366 497 [利用客数 15]
2014年(平成26年) 114 331 445 [利用客数 16]
2015年(平成27年) 108 345 453 [利用客数 17]
2016年(平成28年) 111 322 433 [利用客数 18]
2017年(平成29年) 113 299 413 [利用客数 19]
2018年(平成30年) 113 273 387 [利用客数 20]
2019年(令和元年) 111 240 352 [利用客数 21]
2020年(令和02年) 62 207 270 [利用客数 22]
2021年(令和03年) 67 161 229 [利用客数 23]
2022年(令和04年) 82 165 247 [利用客数 24]
2023年(令和05年) 88 143 232 [利用客数 1]

駅周辺

周辺は男鹿市および男鹿市船川地区の中心地。男鹿半島の先端部近くにある男鹿水族館 GAOへは、手前の羽立駅からバスで約60分。

バス路線

毎年4月 - 10月の特定の土休日およびお盆の日に、「なまはげシャトルバス」として当駅から男鹿半島の観光地を結ぶ観光周遊バスが運行されている[報道 13]

その他

「なまはげ」で有名な男鹿線終点の駅として、2002年(平成14年)に東北の駅百選に選定された。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
男鹿線
羽立駅 - 男鹿駅

廃止区間

日本貨物鉄道
男鹿線貨物支線
男鹿駅 - 船川港駅

脚注

記事本文

注釈

  1. ^ JR東日本の「JR秋田下浜風力発電所」(秋田県秋田市)の発電分を東北電力が買い取り、供給する仕組み[新聞 7]
  2. ^ 電力会社から配電線を介して交流三相6,600ボルト・50ヘルツで受電した電力を、変電装置で交流単相20,000ボルト・50ヘルツに昇圧して、それを剛体架線を介して車両に充電する。

出典

  1. ^ a b c d 駅の情報(男鹿駅):JR東日本」東日本旅客鉄道。2024年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧
  2. ^ a b c d e f g 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、548頁。 ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、134頁。 ISBN 978-4-10-320523-4 
  4. ^ 旧男鹿駅舎が酒蔵に~稲とアガベ醸造所~」秋田放送、2021年9月6日。2022年2月9日閲覧
  5. ^ JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(男鹿駅)」東日本旅客鉄道。2024年7月6日閲覧
報道発表資料
  1. ^ もしもし券売機『Kaeruくん』が指定席券売機に替わります! (PDF)」東日本旅客鉄道秋田支社。2021年2月5日閲覧
  2. ^ a b 象潟駅、男鹿駅をきれいにリニューアルをいたします (PDF)」(プレスリリース)、東日本旅客鉄道秋田支社、2012年9月28日。2020年5月17日閲覧
  3. ^ a b 男鹿駅前に男鹿のシンボル「なまはげ」の像を設置いたします (PDF)」(プレスリリース)、東日本旅客鉄道秋田支社、2012年10月9日。2020年5月17日閲覧
  4. ^ a b c 男鹿線沿線の観光活性化に向けて男鹿駅整備等の取組みに着手します (PDF)」(プレスリリース)、男鹿市/東日本旅客鉄道秋田支社、2017年10月31日。2017年11月1日閲覧
  5. ^ a b 「男鹿駅」が環境にやさしい駅として新たに生まれ変わります (PDF)」(プレスリリース)、東日本旅客鉄道秋田支社、2018年5月21日。2020年5月17日閲覧
  6. ^ 男鹿駅移設に伴う営業キロの変更及び運賃の適用等について (PDF)」(プレスリリース)、東日本旅客鉄道秋田支社、2018年5月31日。2018年7月4日閲覧
  7. ^ JR秋田下浜風力発電所を活用した「CO2フリー電気」使用開始について ~鉄道事業のCO2排出量削減に向けた取組み~ (PDF)」(プレスリリース)、東日本旅客鉄道、2019年7月1日。2020年9月12日閲覧
  8. ^ 2023年5月27日(土)北東北3エリアでSuicaがデビューします! (PDF)」(プレスリリース)、東日本旅客鉄道盛岡支社/東日本旅客鉄道秋田支社、2022年12月12日。2022年12月12日閲覧
  9. ^ 北東北3県におけるSuicaご利用エリアの拡大について ~2023年春以降、青森・岩手・秋田の各エリアでSuicaをご利用いただけるようになります~ (PDF)」(プレスリリース)、東日本旅客鉄道、2021年4月6日。2021年4月6日閲覧
  10. ^ Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります (PDF)」(プレスリリース)、東日本旅客鉄道、2024年7月11日。2024年8月11日閲覧
  11. ^ 秋田デスティネーションキャンペーンに向けた駅舎整備について (PDF)」(プレスリリース)、東日本旅客鉄道秋田支社、2012年4月20日。2020年5月17日閲覧
  12. ^ 男鹿駅、象潟駅舎のリニューアルと駅名標の改良について (PDF)」(プレスリリース)、東日本旅客鉄道秋田支社、2012年9月28日。2020年5月17日閲覧
  13. ^ 今年も男鹿駅から「なまはげシャトルバス」を運行します (PDF)」(プレスリリース)、男鹿の二次アクセス整備推進協議会/東日本旅客鉄道秋田支社、2019年4月25日。2020年5月17日閲覧
新聞記事
  1. ^ 「男鹿駅に直営コーヒー店 秋鉄局」『読売新聞』1986年7月17日、朝刊、あきた第二県版、19面。
  2. ^ 「3駅にみどりの窓口」『読売新聞』1987年10月9日、朝刊、秋田読売、18面。
  3. ^ 「JR東日本 「みどりの窓口」廃止へ 県内8駅 湯沢市など「撤回を」」『朝日新聞朝日新聞社、2006年3月2日、朝刊、31面。
  4. ^ 「みどりの窓口リストラ」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年7月11日、23 夕刊。
  5. ^ a b JR男鹿線で運休、車掌が体調不良 乗客はタクシー輸送」『秋田魁新報電子版』秋田魁新報社、2017年1月7日。オリジナルの2017年1月8日時点におけるアーカイブ。2025年5月29日閲覧。
  6. ^ a b <JR秋田>男鹿駅を観光拠点の隣に移転 来年7月利用開始」『河北新報オンライン』河北新報社、2017年11月1日。オリジナルの2017年11月7日時点におけるアーカイブ。2020年5月17日閲覧。
  7. ^ JR東、男鹿駅を風力で「CO2フリー」、トラッキング付き証書で」『日経BP』2019年7月3日。2019年7月22日閲覧。
  8. ^ 交通新聞』2013年1月18日。

利用状況

  1. ^ a b 各駅の乗車人員 2023年度 101位以下(7)| 企業サイト:JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  2. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2000年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  3. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2001年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  4. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2002年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  5. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2003年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  6. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2004年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  7. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2005年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  8. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2006年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  9. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2007年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  10. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2008年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  11. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2009年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  12. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2010年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  13. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2011年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  14. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2012年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  15. ^ 各駅の乗車人員 2013年度 ベスト100以外(7):JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  16. ^ 各駅の乗車人員 2014年度 ベスト100以外(7):JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  17. ^ 各駅の乗車人員 2015年度 ベスト100以外(7):JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  18. ^ 各駅の乗車人員 2016年度 ベスト100以外(7):JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  19. ^ 各駅の乗車人員 2017年度 ベスト100以外(7):JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  20. ^ 各駅の乗車人員 2018年度 ベスト100以外(7):JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  21. ^ 各駅の乗車人員 2019年度 ベスト100以外(7):JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  22. ^ 各駅の乗車人員 2020年度 101位以下(7)| 企業サイト:JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  23. ^ 各駅の乗車人員 2021年度 101位以下(7)| 企業サイト:JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧
  24. ^ 各駅の乗車人員 2022年度 101位以下(7)| 企業サイト:JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年7月19日閲覧

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その他の地区新潟地区では、えちごトキめき鉄道糸魚川駅 - 新潟駅間を直通する快速が廃止され、同時に485系の定期運用がすべて廃止された。その代替として、土曜・休日の朝に直江津発長岡行きの快速1本が設定された。また、上越線の上下各2本が新たに上越国際スキー場前駅に停車するようになったほか、信越本線では直江津駅 - 長岡駅間の4往復がワンマン運転に変更された飯山線では、夜間の列車の見直しが行われた。仙台地区では、仙台駅 - 仙台空港駅間で本数増発と最終列車の繰り下げが行われた。また、仙石東北ラインの朝1往復が石巻あゆみ野駅にも停車するようになった。磐越西線では、郡山駅 - 会津若松駅・喜多方駅間でE721系が投入され、一部列車でワンマン運転が開始された。また、快速列車の停車パターンが見直されたほか、郡山駅 - 磐梯熱海駅間で朝に普通1往復が増発された。奥羽本線では、新庄駅~湯沢駅間の本数を見直した。また、大館駅~鷹ノ巣駅間の区間系統を気動車から電車に変更した。 なお、2012年度冬期より冬期休業となっていた赤岩駅はこの改正にて全列車が通年通過となった。北上線では、普通列車の下り4本、上り2本が快速列車に変更された。男鹿線では、交流蓄電池電車 EV-E801系「ACCUM」が投入され、秋田駅 - 男鹿駅間の2往復で営業運転が開始された。東海
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