院内駅
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院内駅 | |
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駅舎(2018年7月)
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いんない Innai |
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(4.0 km) 横堀►
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所在地 | 秋田県湯沢市上院内字小沢[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■奥羽本線 |
キロ程 | 194.4 km(福島起点) |
電報略号 | イン |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
47人/日(降車客含まず) -2007年- |
開業年月日 | 1904年(明治37年)10月21日[1][2] |
備考 | 無人駅[1] |
院内駅(いんないえき)は、秋田県湯沢市上院内字小沢[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)奥羽本線の駅である。
秋田県内の駅としては最も南に位置する。及位駅 - 当駅間の8.6キロメートルは複線区間となっているが[3]、列車本数は2025年(令和7年)4月ダイヤ改正時点で7往復と少ない。
新庄駅から秋田駅間を直通する1往復の気動車列車以外は全て当駅で秋田方面に折り返す(2025年〈令和7年〉時点で9本[4])。また、当駅以北は秋田支社の管轄になる。
歴史
- 1904年(明治37年)10月21日:鉄道作業局(国鉄)の駅として雄勝郡院内町(現在は同郡雄勝町を経て湯沢市)に開業[2]。
- 1976年(昭和51年)4月1日:貨物の取り扱いを廃止[5]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の扱いを廃止[5]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:駅員無配置駅となり[6]、簡易委託化[新聞 1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[5]。
- 1988年(昭和63年)
- 1989年(平成元年)
- 2002年(平成14年):東北の駅百選に選定される。
- 2009年(平成21年)3月31日:簡易委託解除。
- 2021年(令和3年)4月1日:湯沢駅の業務委託化に伴い、横手駅に管理駅が変更となる。
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[1][7]。
大正初期には院内駅から下院内湯ノ沢の湯ノ沢温泉まで温泉客を輸送するため軽便レールが敷設され人車による輸送が行われており[8]、日進社による馬車鉄道への転換も計画されたがこちらは未成に終わった[9][10]。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅である。互いのホームは跨線橋で連絡している。
横手駅管理の無人駅である。駅舎は郷土資料館「院内銀山異人館」を併設した鉄筋コンクリート造2階建てで、明治時代に院内銀山に招聘されていたドイツ人技師の住宅をモデルとし、赤煉瓦調の洋風建築となっている[3][新聞 3]。当時、駅舎の所在していた雄勝町が建設費1億3,400万円を負担して建設された[新聞 3]。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■奥羽本線 | 下り | 秋田方面[11] | 新庄方面からの気動車列車 |
2 | 上り | 新庄・山形方面[11] | ||
3 | 下り | 秋田方面[11] | 当駅折返しの電車列車 |
- 付記事項
- 3番線は元々は上下共用の待避線であったが、2025年4月に当駅から新庄方が非電化となったことに伴い、秋田方面からの電車が3番線で折返し、横堀駅始発で2番線に入る新庄方面行きの気動車へ接続する形式となった。なお、新庄方面からの乗り継ぎについては当駅だとホームの移動を伴うため、同一ホームで乗り継げる横堀駅での乗り換えが推奨されている。なお、早朝・深夜の1往復に限り、気動車列車が秋田駅まで直通する。
- 当駅着の最終電車は、客を降ろした後、夜間滞泊を行わずに横手駅に回送する。
-
待合室(2024年4月)
-
ホーム(2024年4月)
利用状況
JR東日本によると、2000年度(平成12年度)- 2007年度(平成19年度)の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりであった。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 69 | [利用客数 1] |
2001年(平成13年) | 63 | [利用客数 2] |
2002年(平成14年) | 58 | [利用客数 3] |
2003年(平成15年) | 59 | [利用客数 4] |
2004年(平成16年) | 55 | [利用客数 5] |
2005年(平成17年) | 55 | [利用客数 6] |
2006年(平成18年) | 49 | [利用客数 7] |
2007年(平成19年) | 47 | [利用客数 8] |
駅周辺

- 院内郵便局
- 岩井堂洞窟(国指定史跡)
- 道の駅おがち小町の郷
- リフレッシュ交流センターほっと館[3]
- 雄物川
- 秋田県道278号雄勝湯沢線
その他
隣の駅
脚注
記事本文
出典
- ^ a b c d e 「駅の情報(院内駅):JR東日本」東日本旅客鉄道。2024年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月5日閲覧。
- ^ a b 「逓信省告示第449号」『官報』1904年10月19日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c 『鉄道ジャーナル』通巻653号、pp.28 - 30
- ^ 「時刻表 院内駅 奥羽本線:JR東日本」東日本旅客鉄道。2025年6月7日閲覧。
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、532頁。 ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、12面。
- ^ 「Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります (PDF)」(プレスリリース)、東日本旅客鉄道、2024年7月11日。2024年8月4日閲覧。
- ^ 堀井汀水「温泉の秋田 雄勝郡 湯の澤温泉」『現代の秋田』秋田民報社、1916年、168頁。doi:10.11501/948342 。
- ^ 「第一九.大正五年末現在開業軌道槪要」『土木局統計年報 第25回』内務省土木局、1918年、42頁。doi:10.11501/974217 。未開業線として"雄勝郡院内町大字上院內國有鐵道奥羽線院內驛ヨリ同町大字下院内字湯尻山湯ノ澤溫泉場ニ至ル"が記載
- ^ 「秋田縣」『全国温泉鉱泉ニ関スル調査』内務省衛生局、142頁。doi:10.11501/985230 。"院內驛ヨリ二十六丁ニシテ里道ナルモ通路完全ニシテ通行者ノ不便ナク本年ハ鐵道馬車ノ布設計劃中ナリ"
- ^ a b c 「JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(院内駅)」東日本旅客鉄道。2024年4月27日閲覧。
新聞記事
利用状況
- ^ 「JR東日本:各駅の乗車人員(2000年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月15日閲覧。
- ^ 「JR東日本:各駅の乗車人員(2001年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月15日閲覧。
- ^ 「JR東日本:各駅の乗車人員(2002年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月15日閲覧。
- ^ 「JR東日本:各駅の乗車人員(2003年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月15日閲覧。
- ^ 「JR東日本:各駅の乗車人員(2004年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月15日閲覧。
- ^ 「JR東日本:各駅の乗車人員(2005年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月15日閲覧。
- ^ 「JR東日本:各駅の乗車人員(2006年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月15日閲覧。
- ^ 「JR東日本:各駅の乗車人員(2007年度)」東日本旅客鉄道。2025年7月15日閲覧。
参考文献
関連項目
外部リンク
- 駅の情報(院内駅):JR東日本
固有名詞の分類
- 院内駅のページへのリンク