風鈴とは? わかりやすく解説

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ふう‐りん【風鈴】

読み方:ふうりん

金属陶器ガラスなどで小さ釣鐘の形に作り、その中の舌に風を受ける羽や短冊をつけた鈴。軒下につるし、鳴る音を楽しむ。《 夏》「—の音を点ぜし軒端かな/虚子

置き碁で、井目(せいもく)の四隅の星に置いた石に添えて対角線上のすぐ外側三三位置に置く石。


風鈴

作者山本周五郎

収載図書昭和文学全集 18
出版社小学館
刊行年月1987.8

収載図書山本周五郎短篇秀作選集 3 想う
出版社小学館
刊行年月2006.1


風鈴

作者藍子

収載図書椿の墓―作品集
出版社森澤佐登子
刊行年月2006.12


風鈴

作者重松清

収載図書僕たちのミシシッピ・リバー―季節風
出版社文藝春秋
刊行年月2008.6


風鈴

作者八木義徳

収載図書家族のいる風景
出版社福武書店
刊行年月1988.11
シリーズ名福武文庫

収載図書八木義徳全集 7
出版社福武書店
刊行年月1990.9


風鈴

作者那須正幹

収載図書少年ブルース
出版社偕成社
刊行年月1993.1
シリーズ名偕成社文庫


風鈴

作者中嶋たかし

収載図書二十一の物語―あるいは官能小説家余技
出版社新風舎
刊行年月2002.8


風鈴

作者東光

収載図書夭折月光詩人東光敬―生涯と作品
出版社
刊行年月2003.12


風鈴

作者伊集院静

収載図書ぼくのボール君に届け
出版社講談社
刊行年月2004.3

収載図書ぼくのボール君に届け
出版社講談社
刊行年月2007.3
シリーズ名講談社文庫


風鈴

作者井上二美

収載図書月夜のふえ―童話短編集
出版社井上二美
刊行年月2004.4


風鈴

作者Yoshihito

収載図書あいから始まるショートストーリーin other words,I love you
出版社新風舎
刊行年月2005.8


風鈴

作者小檜山博

収載図書小檜山博全集 第2巻(小説2)
出版社艪舎
刊行年月2006.10


風鈴

読み方:ふうりん

  1. 看板中軸の両横へ細字で名前を連らねる。この二人子役どころの名を出すことが多い。大正五年九月浪花三友派の盆代り興行看板で、中軸が米団治、風鈴の右が小文、左が小米であつた。小米は後に桂小文治となつた。

分類 芸能

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風鈴

読み方:フウリン(fuurin)

軒下などに下げ涼しげな音を楽しむもの

季節

分類 人事


風鈴

読み方:フウリン(fuurin)

作者 八木義徳

初出 昭和55年

ジャンル 小説


風鈴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/22 14:32 UTC 版)

神社にかけられたガラス製の風鈴(滋賀県大津市 萱野神社
売られている金属製の風鈴

風鈴(ふうりん)とは、日本に家の軒下などに吊り下げて用いられる小型の鐘鈴。によってが鳴るような仕組みになっている。

概要

金属ガラスなどで手のひらに収まるくらいの大きさのお椀型をした外身を作り、それを逆さにして開口部を下向きに吊り下げられるように外側に紐をつける。内側には(ぜつ)と呼ばれる小さな部品を紐で吊り下げ、その紐の先には短冊を付けて風をよく受けるようにしてある。

短冊が風を受けて舌(ぜつ)を揺らし、舌が外身に当たって音を鳴らす。一般的な風鈴とは構造が異なるが、ぶら下げた火箸(鋼の棒)を利用した火箸風鈴や[1]、ぶら下げた備長炭を利用した風鈴もある[2]

音は外身と舌の材質になどに左右されるが、日本では一般に涼しげな音と表現されてきた音である。を知らせるスズムシなどの虫の声とも似ている。冷房のなかった時代に日本のむしむしとした湿気の多い暑い夏をやり過ごすため、日本人は風鈴の音を聞くことに涼しの風情を感じてきた。

ガラス製の風鈴には絵付けされているものが多く、花火、トンボ、朝顔、金魚などを図案が定番になっているが、元々は魔除けのためのものであったため赤色に塗られていた[3]

日本では夏の風物詩の一つとなっている。

歴史

江戸後期の「風鈴蕎麦」。風鈴を鳴らしながら商いを行った。(深川江戸資料館)

風鈴の起源は約2000年前の中国で竹林に吊り下げて風の向きや音の鳴り方によって吉凶を占った「占風鐸」であるといわれている[3][4][5]。これを僧侶が日本に持ち帰ったものが青銅製の「風鐸」で寺の仏堂の四隅や仏塔に吊るすようになり、ガランガランという鈍い音には厄除けの効果があって、この音が聞こえる範囲は災いが起こらないといわれた[3][4][5]。平安時代から鎌倉時代にかけ貴族の屋敷でも軒先に魔除けとして風鐸を吊るしたことがあったといわれており、風鈴に呪術的な意味もあったほか権力の象徴でもあった[3][5]。また、奈良県明日香村にある飛鳥寺では8世紀初頭のものとみられる風鐸の破片が発見されている[6]

この「風鐸」は大きなものだったが徐々に小型化していった[3]。「風鈴」の名は一説には法然が「ふうれい」と名付けたことに由来する[4]。「風鈴」という表記は鎌倉末期に作られたとされる国宝法然上人行状絵図』に「極楽の七重宝樹(しちじゅうほうじゅ)の風のひびきをこひ、八功徳池(はっくどくち)のなみのをとをおもひて、風鈴を愛して」とある。これが後に「ふうりん」と読まれるようになった[4]江戸時代に書かれた『嬉遊笑覧』(1830年)によると、法然の弟子が風鈴を好んで持ち歩いたといい、鎌倉時代には風鐸が小振りの風鈴として普及していたとしている[5]

風鈴の素材はもとは鉄や銅など金属製のものだった[5]。ガラス製の風鈴が現れるのは江戸中期以降のことである[3]。無色透明ガラスの製法が18世紀にオランダ経由で日本に伝わると、19世紀には江戸でガラス細工が盛んになり、江戸時代末期にはビイドロ製の吹きガラスで作られた風鈴が江戸で流行を見せた。なお、江戸時代に屋台の蕎麦屋が季節を問わず屋台の四隅に風鈴をぶらさげ「風鈴そば」として売り出すことが行われた[7]。これは衛生的でタネモノを加えたそば屋であることを示すためのものだった[7]。明治時代には町で風鈴を売り歩く「風鈴売り」もみられた[5]大正期には岩手県の名産である南部鉄器の産地で鉄製の風鈴が作られるようになった。

各地の風鈴

工芸品

鉄製のものには、岩手県の伝統工芸南部鉄器でできた南部風鈴がある。銅製のものとしては、富山県の伝統産業高岡銅器真鍮製の高岡風鈴、神奈川県の伝統工芸小田原鋳物の砂張(さはり)製の小田原風鈴がある。金属製のものはリーンと長い音が響く。

ガラス製のものは日本全国にあるが、昭和になってそう名乗りはじめた江戸風鈴が知られている(「江戸風鈴」は登録商標[4])。琉球ガラス、諏訪ガラスなどでも作られている。中国などで作って輸入しているものも多い。チリンチリンと短い音がする。江戸風鈴や奈良風鈴などの伝統的な風鈴では型を使わず共棹(ともざお)と呼ばれるガラス管を回転させながら空気を吹き込み本体部分を膨らませる宙吹き(ちゅうぶき)と呼ばれる技術があり、宙吹きで作られた風鈴は一つずつ手作りのため同じ音色の風鈴はないといわれている[4][5]

兵庫県姫路の伝統工芸である明珍火箸を風鈴として使うように作った火箸風鈴というものもある[1]。二組(四本)の火箸を吊るしてその中央に舌を下げてお互いにぶつかりあうようにしたものである。

また、沖縄などでは貝殻を用いた貝殻風鈴も作られている[8]

風鈴に関する行事

  • 奈良県橿原市 - おふさ観音では風鈴まつりが7月初旬〜8月末にかけて行われている。2500を超える全国各地の特徴的な風鈴が吊り下げられ大和の夏の風物詩となっている[9]
  • 川崎大師風鈴市 - 神奈川県の川崎大師の7月の行事。平成23年で16回目で比較的新しい行事であるが。日本各地の風鈴が販売される。平成22年は47都道府県900種類が集まった[10]
  • 浅草寺ほおずき市 - 東京都の浅草寺の7月の行事。風鈴も多数売られ、ほおずき市に風鈴はつきものである。
  • 岩手県奥州市水沢駅では毎年6月から8月にホームにたくさんの風鈴を吊るし、日本の音風景100選に選ばれている[11]
  • 熊谷や岐阜などと並んで猛暑になる群馬県前橋市を走る上毛電鉄では、毎年6月から8月に電車内に風鈴をたくさん吊るして「風鈴電車」(2両1編成に100個の風鈴)として走らせている[12]
  • 三重県伊賀市の伊賀鉄道では夏季に風鈴列車が伊賀上野 - 伊賀神戸間を不定期で走る[13]

風鈴と騒音

現代社会では、宅地、アパート、マンションなど住居が密集している生活環境のため”騒音”として捉えられることもある。トラブルの事例も少なくない。東京都では生活騒音に分類されている[14]

音声・動画

湯郷にて

脚注

  1. ^ a b 火箸風鈴の音色は「東洋の神秘」 明珍家第53代当主・明珍宗敬さん”. 産経新聞. 2021年6月21日閲覧。
  2. ^ 紀州備長炭振興館”. JRおでかけネット. 2021年6月21日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 長野市立長野図書館 図書館だより第394号”. 長野市立長野図書館. 2021年6月21日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 江戸風鈴”. 江戸川区. 2021年6月21日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g うたびとの歳時記”. JR西日本. 2021年6月21日閲覧。
  6. ^ 飛鳥寺「風鐸」に海外産の鉛か 7世紀までは原料を輸入”. 共同通信. 2021年7月4日閲覧。
  7. ^ a b 34.「親ばかちゃんりん、そば屋の風鈴」 - 知る・学ぶ・楽しむ | 日穀製粉株式会社”. www.nikkoku.co.jp. 2025年5月15日閲覧。
  8. ^ 貝殻から“夏の音色”浦添市/風鈴制作 楽しむ”. 沖縄タイムス. 2021年6月21日閲覧。
  9. ^ おふさ観音公式サイト
  10. ^ 川崎大師webサイト
  11. ^ 奥州市公式サイト
  12. ^ 上毛電気鉄道株式会社
  13. ^ “チリンチリン涼乗せて 伊賀鉄道で風鈴つるした列車”. 中日新聞. (2014年8月5日). https://web.archive.org/web/20140809220858/http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20140805/CK2014080502000029.html 2014年8月5日閲覧。 
  14. ^ 生活騒音”. 東京都環境局. 2018年2月9日閲覧。

関連項目


風鈴(ふうりん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/16 01:25 UTC 版)

ハッスル (漫画)」の記事における「風鈴(ふうりん)」の解説

リンダ達の先輩にあたる芸子舞妓達からねえさん付け呼ばれる極力面倒毎に首を突っ込まないが、最終的に後輩達の面倒を見ている。

※この「風鈴(ふうりん)」の解説は、「ハッスル (漫画)」の解説の一部です。
「風鈴(ふうりん)」を含む「ハッスル (漫画)」の記事については、「ハッスル (漫画)」の概要を参照ください。

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