明珍火箸とは? わかりやすく解説

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明珍火箸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 22:14 UTC 版)

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明珍火箸(みょうちんひばし)とは、播磨国姫路藩(現在の兵庫県姫路市)において、19世紀頃、姫路藩主である酒井家などに仕えていた明珍家(甲冑師の一族として名高い)がその技術を活かして作り始めた火箸。兵庫県指定伝統工芸品に指定されている。

火箸の型は、20種類程あり、現在代表的なものはツクシ型、ツヅミ型、ワラビ型、カワクギ型の4種類である。火箸の需要が落ちた現在では、火箸を利用して風鈴が作られている。

火箸風鈴の音に魅了された作曲家に、冨田勲スティーヴィー・ワンダーがいる。二人とも、この音を楽曲に取り入れようとしていたが、アナログ録音ではそれが不可能であったため、一旦は使用をあきらめていたという。その後、デジタル録音が可能になったことで、冨田はこの音を再度楽曲に取り入れることにしたということで、その結果出来上がったのがNHKスペシャル街道をゆく』のテーマ音楽である(スタジオパークからこんにちは内での冨田のコメント)。

明珍家

兵庫県姫路市伊伝居にある明珍火箸本舗の建物

明珍家は平安時代から職人として続く家系で、現当主は52代目となる明珍宗理[1]。もとは甲冑師の一族で、12世紀半ばに近衛天皇に鎧と轡を献上し、天皇より類まれなる珍器と称賛されて「明珍」の名を賜ったとされる[1]。江戸時代に幕府大老酒井家のお抱え甲冑師となり、酒井家の転封に従い姫路に定住した[1]

脚注

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  1. ^ a b c 『Voice 平成30年5月号』PHP研究所, 2018/04/10、早坂隆、「ニッポンの匠第9回 明珍火箸」

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