玉鋼とは?

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たま‐はがね【玉鋼】

砂鉄原料に、たたら製鉄法によって造られた良質鋼材日本刀を作った。


玉鋼(たまはがね)

日本刀原材料である砂鉄鉄鋼石を、我が国独特の低温タタラ熔融して取り出し鋼塊日本刀一振を作製するためには約一貫五百匁(五・六キログラム)の玉鋼を必要とする。

玉鋼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/07 07:14 UTC 版)

玉鋼(たまはがね)とは、日本の古式製鉄法であるたたら製鉄の一方法、「鉧押し(けらおし)」によって直接製錬された[1]のうち、良質なものに対して付けられた明治期以降の呼称。時代によってその定義や等級分けが異なるが、現代では最上質の鋼として日本刀の製作には欠かせない物だとされている[2]


  1. ^ a b 金偏に胴。
  2. ^ 「造鋼」を総称ではなく、最も上質な鋼の名称とする文献もある[10]
  3. ^ リンは鋼を脆くする性質があるが、酸性炉では脱リンのためにアルカリ性である石灰を用いる事が出来ないため、リンの含有量が極めて少ないたたら鉄は非常に適した材料だった。
  4. ^ 直径15 - 18 cmほどの人間の頭大のものを「頃鋼」、6 - 9 cmほどの拳大のものを「玉鋼」というように、大きさの違いで区分していたとする説もある[20][23]
  5. ^ 後の仁多郡横田町(現:仁多郡奥出雲町
  6. ^ 終戦時近くには5 - 6 tの在庫が存在した[34]
  7. ^ 1級品および2級品は昭和53年(1978年)、3級品は平成元年(1989年)のデータ
  8. ^ 選定保存技術保存団体は公益財団法人日本美術刀剣保存協会
  9. ^ 選定保存技術名は「玉鋼製造(たたら吹き)」
  10. ^ 明珍火箸のような例外が存在する[46]他、に加工し文化財の修復に使用された事例もある[47]
  1. ^ 庄谷邦幸・並川宏彦・種田明 「奥出雲地方における産業遺産を訪ねて:世界産業遺産候補の予備調査(1)」『総合研究所紀要』Vol. 21 No. 2、1995年12月、桃山学院大学総合研究所、49頁。
  2. ^ a b c 小塚 1966, p. 37.
  3. ^ 鈴木 2005, pp. 98–99.
  4. ^ 鈴木 2001, pp. 12–13.
  5. ^ 川口陟編 『刀剣叢書第一編 水心子正秀全集』 南人社、1926年、160–161頁。
  6. ^ 鈴木 2005, p. 100.
  7. ^ 舘 2005, p. 9.
  8. ^ 片山・北村・高橋 2005, p. 124.
  9. ^ 玉鋼(たまはがね)とは - コトバンク”. 朝日新聞社. 2017年12月17日閲覧。
  10. ^ a b c 天田 2004, p. 83.
  11. ^ 俵国一 「鋼卸し鐵法及銑卸し鐵法に就て」『鐵と鋼』第6年第6号、日本鐵鋼協會、1920年、34頁。
  12. ^ 窪田蔵朗 『鉄の考古学』 雄山閣、1973年、281頁。
  13. ^ 永田和宏 「たたら製鉄の発展形態としての銑鉄製錬炉「角炉」の構造」『鉄と鋼』Vol. 90 No. 4、日本鉄鋼協会、2004年、38頁。
  14. ^ 千田武志 「海軍の兵器国産化に果たした新造兵廠(兵器製造所)の役割」『呉市海事歴史科学館研究紀要:大和ミュージアム』第4号、呉市海事歴史科学館、2010年4月、26頁。
  15. ^ 渡辺 2005, pp. 109, 115.
  16. ^ 向井哲吉 「我邦に於ける坩堝製鋼の發達」『鐵と鋼』第1年第2号、日本鐵鋼協會、1915年、3–4頁。
  17. ^ a b c 渡辺 2005, p. 110.
  18. ^ たたらの話”. 日立金属. 2017年11月29日閲覧。
  19. ^ 渡辺 2005, p. 109.
  20. ^ a b 渡辺 2005, p. 111.
  21. ^ 俵 1910, pp. 135–136.
  22. ^ 飯高一郎 「鐵に關する最近の研究問題」『日本化學會誌』第61帙第10号、日本化學會、1940年、1075頁。
  23. ^ 山田賀一 「中國に於ける砂鐵精錬」『鐵と鋼』第4年第4号、日本鐵鋼協會、1918年、77頁。
  24. ^ a b 俵 1910, p. 137.
  25. ^ 鉄の道文化圏”. 雲南市産業観光部観光振興課. 2017年11月29日閲覧。
  26. ^ つながる!雲南チャレンジ 2017”. 雲南市政策企画部政策推進課. 2017年11月29日閲覧。
  27. ^ 渡辺 2005, p. 112.
  28. ^ 渡辺 2005, pp. 114–115.
  29. ^ 鈴木 2001, p. 123.
  30. ^ a b 鈴木 2001, p. 14.
  31. ^ 蒔田宗次 「支那事變に於ける日本刀の威力」『鐵と鋼』第24年第12号、日本鐵鋼協會、1938年、33頁。
  32. ^ 鈴木 2001, p. 15.
  33. ^ 清永 1994, p. 1455.
  34. ^ a b 鈴木 2001, p. 22.
  35. ^ 清永 1994, p. 1456.
  36. ^ 鈴木 2001, pp. 20–21.
  37. ^ 学制百年史 - 文化財保護の法的整備”. 文部科学省. 2017年11月29日閲覧。
  38. ^ a b 鈴木 2001, p. 98.
  39. ^ 鈴木 2001, p. 175.
  40. ^ 鈴木 2001, pp. 114.
  41. ^ 永田和宏・羽二生篤・鈴木卓夫 「たたら製鉄炉地下構造における小舟の役割」『鉄と鋼』Vol. 87 No. 10、日本鉄鋼協会、2001年、46頁。
  42. ^ 鈴木 2001, p. 176.
  43. ^ 情報公開 事業報告及び決算報告”. 公益財団法人日本美術刀剣保存協会. 2017年11月29日閲覧。
  44. ^ a b 文化財を支える伝統の名匠 選定保存技術「保持者・保存団体」 (PDF)”. 文化庁文化財部. 2017年11月29日閲覧。
  45. ^ 美術研究所・東京国立文化財研究所 『日本美術年鑑』昭和55年版、大蔵省印刷局、1982年、291頁。
  46. ^ 「いつの時代も変わらない“モノづくりの原点”」『NIPPON STEEL MONTHLY』2004年10月号、新日本製鐵、4–5頁。
  47. ^ 「東大寺・金剛力士像800年ぶり解体修理―陰に横田の『玉鋼』」『山陰中央新報』1991年11月8日、第19面。
  48. ^ 鈴木卓夫 「日本刀の鍛錬性に及ぼす南蛮鉄のリン含有量の影響」『鉄と鋼』Vol. 90 No. 1、日本鉄鋼協会、2004年、44頁。
  49. ^ 谷村凞 「日本刀の冶金学的研究」『鉄と鋼』第67年第3号、日本鉄鋼協会、1981年、70頁。
  50. ^ 片山・北村・高橋 2005, p. 125.
  51. ^ 倉田七郎 「日本刀鍛錬法に就て」『鐵と鋼』第25年第8号、日本鐵鋼協會、1939年、46頁。
  52. ^ 天田 2004, p. 12.
  53. ^ a b 『世界が認めた日本刀の美 DVD BOOK』 宝島社〈宝島社DVD BOOKシリーズ〉、2016年、3分52秒–10分54秒。ISBN 9784800249630
  54. ^ 刀剣王国・岡山長船の「備前長船刀剣博物館」と「備前長船日本刀傳習所」を訪ねよう!”. オリコンニュース (2017年10月20日). 2017年12月25日閲覧。
  55. ^ 天田 2004, pp. 192–193.
  56. ^ 美術刀剣類製作承認規則(平成4年文部省令第3号)。


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