決勝戦とは? わかりやすく解説

決勝戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/28 02:47 UTC 版)

2009年のワールド・ベースボール・クラシックの決勝戦の様子。

決勝戦(けっしょうせん、英語: Final)とは、各種の競技において優勝を決定するために行われる試合のことである。単に決勝ともいう。優勝戦優勝決定戦と呼ぶ場合もある。一般的に決勝戦終了後には、表彰式並びに閉会式が行われることが多い。

決着がつかない場合や中止になって振替試合を開催する目途が立たない場合、もしくは決勝戦以前の試合で誤審が発覚した場合は決勝戦を取りやめもしくは打ち切りとして決勝戦に進出した選手もしくはチームをすべてを優勝扱いすることがある。

システム

決勝戦は競技により1対1(個人対個人あるいはチーム対チーム)もしくは多人数で行われる。決勝戦に進んだ選手(チーム)はファイナリストと呼ばれる。

決勝戦進出者の決定

決勝戦に進出する選手やチームはトーナメント方式(勝ち残り式のノックアウトトーナメントやグループトーナメント)などの勝敗に基づいて絞り込まれる。

  • 陸上競技のトラック種目、競泳スキークロスのように、1ゲームに複数人ずつ参加する形態のスポーツ競技の場合、準決勝2ゲーム(1組と2組)を行い、各組の上位半数の者が決勝へと進み、下位半数の者が下位の順位決定戦に回ることになるが、上位者の参加する通常の決勝戦を「A決勝」または「ビッグ・ファイナル(big final)」、下位者の参加する順位決定戦(5位~8位決定戦など)を「B決勝」または「スモール・ファイナル(small final)」と呼ぶことがある。
  • 7人制ラグビーの場合、グループリーグの順位に応じて、上から「カップ」「プレート」「ボウル」に進出。それぞれで決勝戦が行われている。
  • 演芸や音楽のコンテストなどでは決勝戦のさらに上の段階で決勝戦の成績上位者の中から優勝者を決める「最終決戦」を設けている大会もある。最終決戦を設けている大会では、最終決戦の勝者が優勝者となる。
  • スポーツの大会やシーズンなどで全試合を終えて他の選手(チーム)と全く同じ成績の場合、プレーオフとして上位を決める試合をする時があり、これを同点決勝と呼ばれる時がある。例として大相撲の優勝決定戦など。また、プロ野球のクライマックスシリーズや全日本プロレスの世界最強タッグ決定リーグ戦のように、1位と2位が同じ成績でなくとも、1位と2位以下による優勝者決定戦を行う場合もある。
  • トーナメントの決勝戦以外で優勝候補同士が当たる試合のことを事実上の決勝戦と表現をされることもある。

決勝戦での独自ルールの採用

決勝戦では後腐れなく雌雄を決するためにそれ以前の対戦時と異なるルールが適用されることもある。

  • 全国高等学校サッカー選手権大会では、準々決勝までは40分ハーフ、準決勝・決勝戦は45分ハーフとなる。決勝戦は決着が付かない場合、10分ハーフの延長戦を行う。
  • 全日本プロレスの世界最強タッグ決定リーグ戦では、公式戦は30分1本勝負であるが決勝戦(正式には優勝戦)は時間無制限1本勝負となる。
  • K-1では、決勝トーナメントでは決勝戦以外は3分最大4ラウンド(3Rで決着が付かない場合に1R延長戦を行う)の2ダウンでKO、決勝戦は3分最大5ラウンド(3Rで決着が付かない場合に1R延長戦を行い、それでも決着が付かない場合にはもう1R延長を行う)の3ダウンKOになる。ただし開幕戦や2008年のMAXでの準々決勝(いわゆるワンマッチ形式)は通常のK-1ルールと同じ。
  • 将棋の竜王戦では、挑戦者決定トーナメントの決勝を三番勝負で行なっている。
  • アメリカ横断ウルトラクイズの決勝戦では、勝ち残った2人の挑戦者がニューヨークで10問先取(誤答はマイナスポイント)の早押し形式を行うことが慣例となっていた(ごく一部の回で例外あり)。
  • UEFAチャンピオンズリーグJリーグYBCルヴァンカップでは、決勝トーナメントはホーム・アンド・アウェーで行うが、決勝戦だけは中立地での一発勝負としている。

有名な決勝シリーズ

スポーツ

有名な決勝戦

ここでは、様々な理由で歴史に残る決勝戦を紹介する。

決勝再試合のスコアボード(2006年8月)
  • 2006年、第88回全国高等学校野球選手権大会決勝 南北海道代表の駒澤大学付属苫小牧高校と西東京代表の早稲田実業学校の戦いが再試合に。
  • 2008年、全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会決勝 市立船橋高校と流通経済大学付属柏高校の千葉県勢同士の組み合わせとなったが、雷雨のため中止。両校優勝に。
  • 2009年、第91回全国高等学校野球選手権大会決勝 新潟代表の日本文理高校が愛知代表の中京大中京高校に9回開始時点で付けられていた6点差を2死ランナーなしから最終的に1点差まで迫る驚異的な追い上げを見せる。
  • 2010年、第92回全国高等学校野球選手権大会決勝 沖縄代表の興南高校が神奈川代表の東海大相模高校を先発全員安打の19安打を叩き出して13-1で圧勝し沖縄県勢・夏の甲子園初制覇。1998年の横浜高校以来の12年ぶり史上6校目/21世紀に入ってからは初の春夏連覇を達成した。
  • 2011年、第90回全国高等学校ラグビーフットボール大会決勝 福岡県代表の東福岡高校が終了1分前のトライ・コンバージョンで神奈川県代表の桐蔭学園高校に追いつき、31-31で両校優勝。

関連項目


決勝戦(特番時のみ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 03:23 UTC 版)

勉強してきましたクイズ ガリベン」の記事における「決勝戦(特番時のみ)」の解説

事前に行った2ブロックの1位による、1対1対戦片方攻撃側となり、提示され3つのキーワードや写真の中から1つ選択守備側には選ばれたキーワード・写真に関する問題出題されるので、口頭答える。 正解・不正解関わらず攻守交代。 これを3回戦行い正解数のより多かった方が「ガリベンチャンピオン」となる。なお、同数場合延長サドンデス

※この「決勝戦(特番時のみ)」の解説は、「勉強してきましたクイズ ガリベン」の解説の一部です。
「決勝戦(特番時のみ)」を含む「勉強してきましたクイズ ガリベン」の記事については、「勉強してきましたクイズ ガリベン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「決勝戦」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「決勝戦」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「決勝戦」の関連用語

決勝戦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



決勝戦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの決勝戦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの勉強してきましたクイズ ガリベン (改訂履歴)、全国高等学校クイズ選手権のクイズ形式 (改訂履歴)、キン肉マンスーパー・フェニックス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS