鋼材とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 工業 > 加工 > 鋼材 > 鋼材の意味・解説 

こう‐ざい〔カウ‐〕【鋼材】

読み方:こうざい

建築機械などの材料としてそのまま利用できるように加工され鋼鉄


(鋼材 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/24 01:37 UTC 版)

はがね、こう、は異体字、: steel)とは、炭素を400ppmから2パーセント程度含む合金鋼鉄(こうてつ)とも呼ばれる[1]。炭素のみを加えた炭素鋼と、ニッケルクロムなどを加えた特殊鋼(合金鋼)の2種が存在する。純粋な鉄に比べ強靭で加工性に優れ、鉄の利用の大部分は鋼によって占められているため、鉄と鋼を合わせ鉄鋼(てっこう)とも呼ばれる[2]。資源量が豊富で精錬しやすく、強靱であり加工もしやすい上に安価であるため世界中で広く利用され、産業上重要な位置を占める。このため生産量も非常に多く、世界の金属材料生産量の約95%は鋼となっている[3]


注釈

  1. ^ なお、それまで行われていたパドル法などは時間がかかり炉内も酸素分圧が高く低温のため、リン酸鉄がスラグに混ざって取り除かれていた。
  2. ^ このため、戦前日本というより東洋全土でも唯一トーマス転炉を使用していた日本鋼管では原料の銑鉄中のP濃度が0.4%のため、低位品位の安価なものとはいえリン鉱石をわざわざ投入していた[18][19]
  3. ^ 平炉全盛期時代の1910年に書かれた俵の『鉄と鋼』では「(こうした理由で塩基性の平炉は)もっとも広く現今又は将来において用いられる運命を持っている」と言い切られている[28]

出典

  1. ^ 三省堂. “鋼鉄とは 大辞林 第三版の解説”. コトバンク. 朝日新聞社/VOYAGE GROUP. 2017年6月24日閲覧。
  2. ^ 「図解入門 よくわかる最新「鉄」の基本と仕組み」p15-16 田中和明 秀和システム 2009年11月1日第1版第1刷発行
  3. ^ 「鉄鋼精錬」(金属化学入門シリーズ第2巻)p1-2 日本金属学会編 日本金属学会 平成12年3月20日第1刷発行
  4. ^ 田中 2015, p. 478.
  5. ^ ISO 4948-1:1982, Steels — Classification — Part 1: Classification of steels into unalloyed and alloy steels based on chemical composition. https://www.iso.org/standard/10963.html
  6. ^ 永田(2017)p.37-38
  7. ^ 「文明の誕生」p128-129 小林登志子 中公新書 2015年6月25日発行
  8. ^ 永田(2017)p.71-73
  9. ^ 『世界文明における技術の千年史 「生存の技術」との対話に向けて』p137 アーノルド・パーシー 林武監訳、東玲子訳、新評論、2001年6月。ISBN 978-4-7948-0522-5
  10. ^ 永田(2017)p.91-92
  11. ^ http://www.hitachi-metals.co.jp/tatara/nnp0103.htm 「たたら製鉄の方法」日立金属株式会社 2020年10月13日閲覧
  12. ^ http://www.hitachi-metals.co.jp/tatara/nnp0108.htm 「玉鋼と日本刀」日立金属株式会社 2020年10月13日閲覧
  13. ^ 「たたら製鉄の歴史」p97-100 角田徳幸 吉川弘文館 2019年6月1日第1刷発行
  14. ^ 永田(2017)p.99-100
  15. ^ 永田(2017)p.100-102
  16. ^ 永田(2017)p.105-114
  17. ^ a b c 大澤p.83-86 Ⅱ.金属の材料 3.鉄鋼 3.2.転炉と平炉
  18. ^ (木下1960)p.50
  19. ^ (中村2007)p.183
  20. ^ 低炭素の溶鋼に炭素濃度の高い銑鉄などを加えて高炭素鋼を作ろうとするとリンがスラグから鋼側に戻ってしまう。(永田(2017)p.111・113
  21. ^ (俵1910)p.200(中村2007)p.186
  22. ^ 永田(2017)p.108-109・115
  23. ^ 新日鉄住金 2004, pp. 68–69.
  24. ^ 永田(2017)p.114-116
  25. ^ 中沢護人「平炉法の発明の経過」(『生産研究』16巻9号、 1964年) 東京大学生産技術研究所
  26. ^ 永田(2017)p.112-113
  27. ^ (俵1910)p.198
  28. ^ (俵1910)p.203
  29. ^ 永田(2017)p.114
  30. ^ 新日鉄住金 2004, pp. 67–68.
  31. ^ 永田(2017)p.117-118
  32. ^ 「図解入門業界研究 最新鉄鋼業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版」p52 川上清市 秀和システム 2019年11月1日第1版第1刷
  33. ^ http://www.hitachi-metals.co.jp/tatara/nnp0205.htm 「たたらの衰退」日立金属株式会社 2020年10月11日閲覧
  34. ^ a b http://www.hitachi-metals.co.jp/tatara/nnp0304.htm 「靖国たたらと和鋼記念館」日立金属株式会社 2020年10月11日閲覧
  35. ^ 「たたら製鉄の歴史」p207-210 角田徳幸 吉川弘文館 2019年6月1日第1刷発行
  36. ^ 「人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理」p130 永田和宏 講談社ブルーバックス 2017年5月20日第1刷発行
  37. ^ http://www.hitachi-metals.co.jp/tatara/nnp0305.htm 「技術の伝承」日立金属株式会社 2020年10月11日閲覧
  38. ^ https://www.touken.or.jp/employment/tamahagane.html 「玉鋼頒布」公益財団法人日本美術刀剣保存協会 2020年10月13日閲覧
  39. ^ a b c 谷野・鈴木 2013, p. 117.
  40. ^ a b 高木 1997, p. 675.
  41. ^ a b 「図解入門業界研究 最新鉄鋼業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版」p56 川上清市 秀和システム 2019年11月1日第1版第1刷
  42. ^ a b 「元素から見た鉄鋼材料と切削の基礎知識」p25 横山明宜 日刊工業新聞社 2012年10月29日初版1刷発行
  43. ^ 「元素から見た鉄鋼材料と切削の基礎知識」p89 横山明宜 日刊工業新聞社 2012年10月29日初版1刷発行
  44. ^ 「鉄鋼精錬」(金属化学入門シリーズ第2巻)p5-6 日本金属学会編 日本金属学会 平成12年3月20日第1刷発行
  45. ^ 『世界文明における技術の千年史 「生存の技術」との対話に向けて』p138-139 アーノルド・パーシー 林武監訳、東玲子訳、新評論、2001年6月。ISBN 978-4-7948-0522-5
  46. ^ 「鉄道のドイツ史」p67 鴋澤歩 中公新書 2020年3月25日発行
  47. ^ 「図解入門業界研究 最新鉄鋼業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版」p91 川上清市 秀和システム 2019年11月1日第1版第1刷
  48. ^ 「図解入門業界研究 最新鉄鋼業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版」p95 川上清市 秀和システム 2019年11月1日第1版第1刷
  49. ^ 「図解入門業界研究 最新鉄鋼業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版」p97 川上清市 秀和システム 2019年11月1日第1版第1刷
  50. ^ http://www.peopleschina.com/zhuanti/2009-10/20/content_224713_3.htm 「釘まで輸入していた国が 鉄鋼生産世界一に」人民中国インターネット版 2009年10月 2020年10月10日閲覧
  51. ^ 「図解入門業界研究 最新鉄鋼業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版」p13 川上清市 秀和システム 2019年11月1日第1版第1刷
  52. ^ 「図解入門業界研究 最新鉄鋼業界の動向とカラクリがよーくわかる本 第2版」p205 川上清市 秀和システム 2019年11月1日第1版第1刷
  53. ^ https://www.nikkei.com/article/DGXKZO55068730Q0A130C2EA2000/ 「高炉とは 製鉄所の中核設備、日本の大手は3社に集約」日本経済新聞 2020/1/31 2020年10月11日閲覧
  54. ^ https://net.keizaikai.co.jp/archives/17001 「経産省の電炉再編要請を突っぱねる鉄鋼業界」経済界ウェブ 2015年9月8日 2020年10月11日閲覧



鋼材

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 09:09 UTC 版)

ニオブ」の記事における「鋼材」の解説

ニオブ鋼鉄にマイクロアロイ(英語版)(少量添加して性質改善を行う)を行う上で有用な材料であり、鋼材内では炭化ニオブ窒化ニオブ形成するこうした化合物細粒化を改善し再結晶化析出硬化遅らせるこうした効果により、硬度強度成形性溶接性などを改善する。マイクロアロイを実施したステンレス鋼含まれるニオブ少ないが(0.1パーセント以下)、現代自動車構造広く用いられている高張力鋼にとって重要な添加剤である。 同様のニオブ合金は、パイプライン建設にも用いられる

※この「鋼材」の解説は、「ニオブ」の解説の一部です。
「鋼材」を含む「ニオブ」の記事については、「ニオブ」の概要を参照ください。


鋼材

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 16:43 UTC 版)

スパイダルコ」の記事における「鋼材」の解説

主にステンレス鋼使用しており、用途形状合わせて使い分けられており同じシリーズ内にもさまざまな鋼材を使用したモデル存在する。以下に代表的なもの紹介する。 VG-10 - 日本ではV金10号呼ばれ武生特殊鋼材のオリジナルブランド鋼種である。しなやかな鋼材で切れ味持続性耐久性強度バランス良く、キーホルダーサイズから中・大ナイフまで、同社多くナイフ採用されている。模倣品出ているので注意が必要。 H-1 - 「錆びない」をテーマ開発された鋼材で、防錆性が非常に高く海水などの影響を受けにくく錆びないとされている。 ZDP-189 - 一般的にはVG-10とは対照的な硬い”鋼材と言われており、HRC硬度67にも達する。切れ味持続性防錆性優れているが、非常に硬いため研ぐのが大変だと言われている。高価なため、採用例は多くないCPM S30V - 米クルーシブル粉末焼結ステンレス鋼で、主に米国高価格モデル採用されている。高い耐食性耐摩耗性を持つ。 8Cr13MoV - 中国生産廉価版ナイフ良く使用されるコストパフォーマンス優れた鋼材。 一部モデルではCTS-XHP、M390、N690Co、ATS-34、154CM、CPM M4等(これらに限らず更に多く鋼種採用されている)も採用される等、スパイダルコナイフ使われる鋼材は多岐に渡る。 なお、日本国内流通している製品では過去には440C、AUS-8、ATS-55、銀紙1号(GIN-1)が使用されていた(日本国外流通している製品には現在でも使用されている)。 例えば、C10 Enduraでは、初代から現在のEndura4へとマイナーチェンジするまでは、銀紙1号やAUS-8を採用しており、主にVG-10を採用している現在においてもZDP-189を使用した物もある。この様に、同社ナイフにおいては一つモデル複数の鋼材を使用したものが存在する場合が多い。

※この「鋼材」の解説は、「スパイダルコ」の解説の一部です。
「鋼材」を含む「スパイダルコ」の記事については、「スパイダルコ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「鋼材」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

鋼材

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 01:12 UTC 版)

名詞

こうざい

  1. 土木建築機械などの材料となる鋼鉄の板、、管など。

発音(?)

こ↗ーざい

「鋼材」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



鋼材と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鋼材」の関連用語

鋼材のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鋼材のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
吉崎メッキ化工所吉崎メッキ化工所
Copyright (C) 2024 (株)吉崎メッキ化工所. All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鋼 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのニオブ (改訂履歴)、スパイダルコ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの鋼材 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS